紙の本
「フェイスブック時代」だからこそ、コンテンツの中身で勝負する時代なのだ!
2011/06/02 18:14
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「フェイスブック時代に生き残るための43の方法」と帯には銘打たれているが、中身はフェイスブックのうまい活用法ではない。そういう内容を期待する人は、すでにその手の内容の本は大量に出版されているので、そちらを参照するべきだ。
この本は、むしろフェイスブックなどSNS時代だからこそ、コンテンツの中身で勝負する時代なのだ、という重要な事実を説いている本である。とくにフェイスブックは、顔出しと実名が原則の世界であり、限りなくリアル世界と近づいている。リアル世界での成功法則を踏まえつつ、さらに一歩ワンランクアップすることが、個人として生き残るための重要なスキルとマインドセットにとなるわけだ。
だから、内容は特別奇をてらったものではない。むしろコンスタントにヒットを出し続けたTV放送作家の発想は、発想そのものはオーソドックスであるとさえいえるものだ。しかも、そのすぐれた発想を生み出す源泉は、きわめてベタなものであることだ。
わたしも、いちいちうなづきながら読んだが、読み捨てにするには実に惜しいエッセンスが満載である。ただ。これをそう感じ取れるかどうか、読者次第だといっていいだろう。
TV界では 「視聴率200%男」 とよばれるような著者でさえ、自分がやりたい企画をとおすためには2年越しでやったことがある!という記述がある。これには多くの人が勇気づけられるだろう。
「フェイスブックに乗り遅れるな!」などと煽られている人は、ぜひ本書を手にとって自信を回復していただきたい。もちろん、若い世代はSNSを使いこなしてパワーアップするためには避けて通れない教えと受け取るべきだろう。
紙の本
帯にフェイスブックの文字がでかでかとあるが、これはフェイスブックの本ではない
2011/07/07 18:35
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
数々のヒット番組に関わった放送作家の仕事術だ。視聴率の合計が200%を超えたことから「視聴率200%男」と呼ばれているという。
ただ、本書を読み通しても、なかなかその極意にまでたどり着けなかった。ほとんどが精神論に見えてしまうのだ。
「できない理由はいらない、できる方法を考えよう」、「うわ! 最悪! 大トラブル発生! たまらない快感。もっとピンチにして、私なんとかしちゃうから」、「まだまだいけるって! 限界なんてあるかよ!」、「依頼された仕事は絶対に断らないこと」などなど。
こうしたことは、それだけの技量があるからできてしまうのではないか。たいていの人はそれができないから、悩んだり、困ってしまったりする。
著者の示すのは、究極のポジティブシンキングだ。放送作家というのは、こうでないと務まらないのだと分かってしまい、世の中の放送作家のみなさんの大変な身の上を案じてしまった。
この仕事法が通用する業界は、限られているのではないだろうか。へたな新製品を売り出してユーザーのクレームにさらされるメーカーなどでは、この手法は危ういだろう。
常に新しいアイデアを次々にひねり出さなくてはならない仕事をしている人には、参考になる部分もあるかもしれない。
ひとつ参考になったのは、会議において座るべき席のこと。座る位置で自分の企画が採用されるか否かが違ってくるという。
「まずは、その会議の進行役、もしくは決定権を持つ人間の、目線に入る最も近い席に座りましょう。そして、言葉を発するときは、その人の目線を見て発言しましょう」 これは、どんな仕事でも通用しそうだ。
また、「会議室で最も発言する人の隣に座ることです」とある。会議で熱量の高い人の隣に座ると、その熱量を借りて自分の意見が通りやすくなるそうだ。
ただ、本書の締めくくりは「ジタバタする」だ。ジタバタすれば何とかなるという人と、ジタバタしてもいい企画が出せないとか、ジタバタしないで要領よく仕事を進めていきたい人は、ほかの仕事術にあたった方がよさそうだ。
視聴率200%男はモーレツ作家なのであった。
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主に企画などアイディアを必要とする職場での「伸びる人」の条件です。放送作家さんなので当然ですが。そういう職場でなくても活かせる内容ももちろんあります。また職場でなくても、交友関係の中で活かすこともできますし、たくさん引き出しのある面白い人間になれるような内容だと思いました。
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ガキの使いとかをやってた放送作家の人が書いた本。「企業や社会に頼る体質から脱却して、いつ何が起こっても個人で生き抜いていける力をつけようぜ」みたいな内容。これおもしろい!
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まず、帯に「facebook時代が〜」とか書いてあるが、全くの誇張。
本書ではそんな言葉は出てこなかった(はず)。
内容はこれまた珍しくない自己啓発。
納得出来るような考え方と行動が書いてある。
他の自己啓発と同じで、「読めば大体わかるし納得も出来る。でも全部実行するのは難しいよね。」って感じ。
何冊も読むような本では無い。
ただし、落ち込んでいる時には効果がある。
そういう意味で、自分を励ます本として落ち込んだ時に読んでみるぐらいは良い気がする。
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これまでは、「その場その場をうまくやる力」と「人間関係を広く作る力」があれば何とか生き残れた。
これは団塊世代と接していると本当に実感できる。安定成長している社会では、波風を立てずにこれまでの方法を維持していくほうが、より良い選択だと考えるのも当然だろう。
しかし、これらのすでに固まってしまった人は、社会組成が変わっていることが明らかだったとしても変わることができない。恐竜が絶滅したのと同じように。
著者が放送作家だからアイデアや企画を生み出す能力に重きが置かれているけれど、組織の中で有効なだけではなく、個人で切り売りされても様になる能力を備えましょうってことで、努力するのはいいけれど方向性は間違えないでねってこと。
本音を殺して建前で明るく振舞っても、その労力は無駄になるよ。
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ひろゆき氏がブログで紹介していたので、読んでみた。
内容は一般的な自己啓発本と変わらないが、放送作家の立場から今風の言葉で噛み砕いて書かれている。
クリエイティブな仕事をしている人が、アイデアを創出する一助となる点は多いと思う。
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読後感が清々しい1冊。
これまで数多くの高視聴率番組を生み出してきた著者が、どのようにアイデアを生み出し、またアイデアを生み出す場所をどのように捉えているかがシンプルに描かれている。
個人的なエピソード(番組の打ち合わせや企画会議の場面)も要所要所に含まれており、そうした描写が具体的なイメージを喚起する手助けとなり、読者が具体的にどう行動し、どう思考するかも、自分の経験や体験に重ね合わせてイメージすることができるだろう。
著者の明るさや陽気さも伝わり、普段から物事を楽しむことに長けている人なんだなということを随所に感じる。
人間関係からアイデアの出し方まで、シンプルに学べて、読んだあとも気持ちがいい1冊!
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テレビ業界の話ですが、実際の職場でも役に立つ情報が得られました。
自分自身の「仕事力」に自信がないと思っていたのですが、これと言った成功体験がない事に気づきました。
また「人間力」は永遠のテーマですね。
これがあれば今の仕事は絶対にうまく行くと思っているのですが一朝一夕にはいかないのが歯がゆいところです。
「まとめ力」、、、、上の立場になってから本当に悩まされている力です。
情報、人など現在進行形で問題が多発しているので参考にしたいとこです。
「コンテンツ力」この辺は流石放送作家さん!という感じですね。面白いアイデアが沢山あり面白いです。
「脳力」はもう頭を使って自分が考えるしかないですね。
最近になって自分がほとんで考えないで行動していたのに気づいたので、30すぎとだいぶ遅いですが、これからは意識して頭を使わないといけないですね。
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「視聴率200%男」の異名を持つ人気作家、安達元一による著書である。ソーシャルメディア時代に突入し、「伸びる人」の条件も変わりつつある。その条件を本書では述べている。以下、個人的に記録に残しておきたい事項を記載しておく。
・今の時代に生き残るには、仕事力、人間力、まとめ力、コンテンツ力、脳力が重要
・いつも「相手を驚かせてやろう」とワクワク仕事をしてみましょう
・どれだけ多くのことに本気で打ち込めるか。それが、魅力的に輝く人物にさせる
・ピンチの時ほどワクワクすること
・どうしようか迷った時は絶対にヤバイほうを選びましょう
・トラブルから逃げないこと
・自分にしかできないことを伸ばすこと
・他人の意見に自分の意見でアシストすること
・次元が上にいる人ほど、神になる
・先入観を排除する方法として、しりとりを活用する
・エッセンスだけを抜き出して、上手にパクる
・絶対にあきらめないこと
・自分の脳を信じて違うところを掘る
・思いついたことはやってみること
・誘いは断らずに乗ってみること
・行ったことのない場所に行ってみること
・やったことのない趣味に挑戦すること
・新しい友達を作ること
・いつもと違うジャンルの、本、音楽、映画を体験すること
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結果を出すためにどのようなスキルを伸ばすべきか?
→仕事力、人間力、まとめ力、コンテンツ力、脳力の5つ
仕事ができる人とできない人の差は自分の中のOKラインがどこにあるか、ということ
自分でOKと思ってから、さらに改善できる点を探す
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アイディアについて知りたくて読書。
ソーシャルメディア時代にアイディアを生み出す方法とはじめにあり、各章トビラに代表的なSNSのロゴが掲載されているが、本文では登場しない。
主にパソコンを使ったインターネットの時代からスマートフォンを使ったSNS時代へ移行した現代においてアイディアを生み出すヒントを紹介している。昭和や平成初期とは働き方も考えた方も確実に変化していることを考えさせてくれる。
反対のものをつなげてみる。しりとりで直感的に口にした言葉で考えてみる。東大生は利き手と反対の左手で勉強した。
どうすればもっとワクワクすることができるか。自分から動かないと何も生まれない。自分の思い込みを知りそれを捨て去る。人の意見を否定しない。
プロデューサーと人気アイドルの秘密の恋の話は面白かった。思い込みは成長を阻害すると改めて。
読書時間:約50分