投稿元:
レビューを見る
動物地理学自体はとても面白いと思ったのだが、後半は外来種とか、ちょっと散漫な印象だった。
まあ、他の本で読んだことのある内容だからそう思うのかも知れない。
進化の本を読んだことのない人には、すごく楽しいのかも。
ベルクマンの規則やアレンの規則を紹介するなら、フォスターの規則も紹介したら良かったのに、と思う。
収斂進化も面白いので、もっと詳しく書いたら良かったんじゃないか。
個人的にはちょっと物足りなかった。
でも、中学生向きなら、これでもいいのかな。
投稿元:
レビューを見る
なんでツキノワグマとヒグマは生息地が違うのか、とかぼんやりした疑問がちょっとスッキリした。メジャーな動物が多く取り上げられているので入りやすいし読みやすい。
投稿元:
レビューを見る
海水面低下により出現した陸橋を通って、動物がダイナミックに地球規模で移動していったことが進化につながったという考えは面白かった。
投稿元:
レビューを見る
どんな動物がどこに分布しているのか。
どう移動して現在の分布に至ったのか。
動物地理学というのは、こういうことを考える分野だという。
本書は、中学生をターゲットに、動物地理学のこと、そして筆者の研究分野である都市動物の話を伝えていく。
種や進化とはどういうものか。
地球の歴史の中での大きな環境変化の中でどのような動物や植物相の変化が起きたか。
地球温暖化により野生動物の分布にどんな変化が起きるか。
こういったことが、具体的な動物を取り上げながら説明されていく。
大人が読んでも楽しい。
大陸移動説の部分で、本筋とは外れるが、ちょっと疑問ができた。
本書で2億5000万年前、「地球上で離ればなれになっていた大陸がパンゲアという超大陸になった」とある箇所。
パンゲアの話は、どこかで学んだような気がするが「最初は離ればなれだった」という部分が自分の中で抜け落ちていた。
最初からまとまって大陸が形成された、と。
どこで勘違いが生まれてしまっていたのだろう。
ところで、「ジュニスタ」は今回初めて読んだ。
岩波ジュニア新書への入り口という位置づけだという。
(ジュニア新書自体が中学生向けではないのか?)
そのせいもあって、内容より本の作りの方についつい気持ちがそれてしまう。
まず、薄い! 軽い!
分量も、1~2時間で一通りは目を通すことができそう。
が、版面がごちゃごちゃして見える。
ちょっと読みにくかった。
原因は、全ページの色枠。総ルビ。
本文が二色刷りで、重要語句、フレーズが褐色の字になっているのだが、黒の太文字と色文字の分量が少し多い気がする。
またコラムでの色文字はフォントが小さく、細く、読みづらい。
(もっとも、これは視力の良い子どもたちなら問題ないことかもしれないが…。)
けれど、読み進めるうちにうならされる。
写真や図版がたくさんあるのだが、これがどれも本文の説明とぴったりの位置にあり、めくりながら読むわずらわしさがない。
一般的な新書より字が大きいのに、よくぞこんな細かい調整を…と、ちょっと感動する。
それから、専門用語は初出の箇所できちんと説明がある。
そして、このサイズの本なのに、索引がある。
何と丁寧に作られているのだろう。
ちょっとしたことが、読書の挫折のきっかけになるということを、編集者さんはよくご存じなのだろう。
同じシリーズの他の本ではどんな風なのだろう。
また何かよさそうなテーマがあれば、読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
動物地理学か~、おもしろ。世界が地続きだったパンゲアの頃から連綿と続く生態系。ロマン溢れますな。その流れで、外来種もみんないい、みたいになるのかと思いきや、そこには人為が介入しているから、やっぱダメなのでした。写真や図表もふんだんに用いられていて、これは楽しく読める。