紙の本
こんな事例もあったのか、と学べました。
2023/05/07 13:30
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教学者として著名な著者が、日本の政治(特に国政)と様々な新宗教がどう関わって来たのか、その歴史を事例を挙げて著した1冊です。
中には知らなかった新宗教による事例も取り上げられており、新たな知識を得られる学びがありました。かなり紙幅が厚く、盛りだくさんの内容になっています。
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宗教はどこからどのようにして生まれてくるのか。特定の人の内面からある日突然発生(降臨)することもあるだろうし、周りで生活する人々の状況が後押しする事で成長していく。生まれも育ちもそれぞれだと感じるが、何かしらの悪意に近い意図を持って近づくこともできてしまう。
本来的な宗教が生まれた意味を教義として実践している間は理解できる(破壊活動など人を傷つける行為は理解しない)が、その道を外してしまった時、仮に心が縛られてしまった人たちが抑えられない力になってしまう危険性を感じた。
近年騒がれる団体だけでなく、どの様な歴史背景から様々な団体が生まれてきたか、わかりやすく書かれていた。
票の獲得や就職に利用するようなものは、見方によっては既に宗教とは呼べないのではないか。単なる政治団体、就職支援団体、集金団体と、他の呼称が妥当だと感じた。
だが一方でそれに救われ、自己実現できる人々の信仰心は尊重されるべきと感じる。
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新宗教というものがどう生まれどう変遷してきたのか、ザッと知ることができた。
統一教会だけが問題なのではなさそうだ。
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イワケン本棚から。このご時世だから、統一教会の話題に収斂していくのかと思いきや、さにあらず。天皇が現人神で無くなった終戦後、言ってみれば当然のごとく出現した、”それなら自分が”的新宗教に始まって、政界に入り込んでいく過程が描かれる。こうして時系列で纏められると、分かりやすくて良い。
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特定の宗教団体を取り上げるというよりは歴史的な流れからの日本政治との関わりを述べているように読めた。平明に書いてくれているので読みやすい。
タイトルの政争に関わるとなると真打ちは創価学会となるだろう。大本教の場合は弾圧で政争でもない気がするし。
戦争に負けた事で神格化された天皇が無くなった事が荒廃を極めた日本における第二の新宗教の勃発となり人々の拠り所となっていたのだろう。高度経済成長期に創価学会が力を伸ばした事(他の団体も同様ではある)、日本の経済的転落が人口減少に結びつき団体の弱体化となった事から見るに政治の票集めとして機能しなくなった場合どの様な顛末に至るか気になる。