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好きです。
なんだかほっとできる話や、
少し悲しくなる話など、
確かにココアを手に読みたい本でした。
題名が、痛いほどいい味を出しますね。
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表紙とタイトルに惹かれて購入した。読み終えて、改めてタイトルの秀逸さに感心する。登場する女性は、強くて優しくて芯の強い人が多くて、自然と共感したくなる魅力がある。
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田辺聖子さんの12編の恋愛短編集。
どの作品も何処か胸の奥に訴えかける様な作品ばかりでした。
登場人物はみんな関西弁か京都弁なのですが、
最初は入り込みづらかったものの、
読んでいくうちにあっとういうまに入り込んでいました。
なかでも、印象に残った作品の感想
「りちぎな恋人」
こういう感じは凄くわかります。
僕自身こうしたいと思ったら、そうしなくてはならない!みたいな、
部分があるのでなんだかかおりの気持ちと重なってしまった。
「雨の降っていた残業の夜」
恋って、生まれるまでが一番素晴らしいかもしれない。なんて言っているけども、
恋に落ちる前のあのテンションとかモチベーションとかの上がり具合は、
他とは変わったもののように感じる。
最初の爆発力は勢いがあって素晴らしいものだ。
「エープリルフール」
作品中に竹久夢二の詩が載っている。
やさしきことのかずかずの
エイプリルフウルの宵なれば
嘘もまことも薄情も
けさはわすれてあるべけれ
この詩と作品の内容が心温まるような内容で、
こんなん良いかもしれないなーと感じた。
「おそすぎますか?」
本当に仕事と家庭の両立ってバランスが大切。
ほんのわずかなすれ違いも大きな亀裂を生んでしまう。
人と人とはなかなか難しいもんです。
「ひなげしの家」
愛には年齢は関係ないかもしれない。
もしくは年齢を重ねた同士の恋愛だからこそ、
純粋とひたむきな愛情を注げるのか知れない。
ひなげしが咲く家にまつわる。切ないお話。
多分12編の中で一番好き。
「怒りんぼ」
いつもこんな事が出来たのは、きっと後ろにあの人が居たからだ。
なんて思う気持ちは凄く良く分かる。
怒ると悲しいは紙一重なのかもしれないなーと感じた。
全ての主人公は女性で20代だったような気がする。
読んでいると時代を感じる文章もあって、
なんだか良い時代だなと思ったりもした。
だけど現代に生きる自分にも投影できる。
いつの時代も愛は変わらないのかもしれないのかな。
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この本のすてきなところって、タイトルのお話が実は中身にはないこと。
最初びっくりして、どこかに隠れてるのかと思ったけど、ありません。
ひとりの夜に、あったかいココアでものみながら読みたくなる本、っていうことで。
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エイプリルフールが最高に好き。
最後のページで胸がキュンとなった。
あとひなげしの家。最後の主人公の思いが心に響いた。
2017年再読
やはりエイプリルフールが好きだ。恋愛っていいなと思える。心情と行動がチグハグな様子がリアル。この本は結婚した今も恋愛する気持ちを思い出させてくれる大切な一冊。
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2021年3月15日読了。2回目。1回目読んだのは購入時。いつかは不明だけど10年経つかもしれない。
前回読んだ後の感想は、ピンと来なかった。話の舞台が関西なので、会話はすうっと入ってくるし景色も浮かぶけど、数々の恋愛の話にいまいち入り込めなかった。でも今回読んでみてわかった。自分自身が片想いでもいいから恋愛してるかどうかで全然違う。今回はすごくおもしろかった。もっと読みたいと思った。
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タイトルが気に入って買ってみたら昭和に発行された古めの本だった。
今とは違うところは多いけど、特にストレスなく読めました。あまり得意でないバリバリの関西弁が逆によかった。
ハッピーエンドでない話も多いけどなんだかほっこりとする。
あの状況で笑えるキヨちゃんがとても頼もしいと思った。
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田辺聖子の物語には、いつも自分が登場する。ちゃんと、主人公役で。
そうして、主人公が恋したり愛したりする男の子や男の人は、
いつもちゃんとわたしの好きな人だし、かつて好きだった人なのだ。
聖子、にくい人。
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恋は人を(特に女性を)どうしようもなくダメな状態にする。そのめろめろでダメダメな状態に陥った女性に対して、作者はとても優しい。
柔らかな関西弁がとても印象的。登場人物の一人が関西弁をしゃべる(そしてその関西弁は不自然)というのはよくあるけれど、登場人物のほとんどがごく普通に関西弁をしゃべる小説は珍しい。
しかし、25くらいになったら会社を辞めて結婚するとか、27や32で行き遅れオバサン扱いとか、共働き禁止の会社とか、時代を感じた。これ平成生まれ世代だったら、そんなアホな!ってレベルじゃないかな。
でも、仕事と恋とでめろめろになる女性と、その周囲の男性の姿は、今もあまり変わらない。
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うーん。どうなんだろう。所々にグッとくる場面や言葉はあるんだけど、全体的に見て、私の好みではなかった。
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田辺聖子、恋愛短編集。
この2週間、毎日ひとつずつ読んでいくのが幸せでした。
題名のとおり、ココアを一口すすったときの、あの ほわっ としたあったかいきもちを、いっぱいいただきました。
「ひなげしの家」
「石のアイツ」
どちらも哀しいお話だけど、大好きです。
これからの季節にいかがでしょう。
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田辺聖子さんの小説はとってもいいですね。読むのは『ジョゼと虎と魚たち』以来なんですが、「あぁ、そういえばこんな具合にいい読後感だったなぁ・・・」と思い出しました。なんか出てくる女の人の佇まいがとても素敵。恋にもみくちゃにされてないのに、でもしっかり切なく恋してる。正しい恋の仕方、のような。正しい恋ばかりすればいいわけではないけれども、やっぱり憧れるわな。
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短編集です。あとがきにも書いてありましたが、ふつう短編集であれば、収められた作品の中のひとつが本の題名になっているものですが、この本の場合は「孤独な夜のココア」という作品はありません。 全部で12編のお話は、男女の間に芽生えるときめきや恋心、そして心変わりや失望・・すれちがい、せつなさや思い出といった誰にでも思い当たる心の機微が短いお話に詰まっています。 題名にあるように、ひとりで過ごす夜も身も心も温まるココアを召し上げれ・・と語りかけているようです。 私が気に入ったお話は「りちぎな恋人」という作品。 お付き合いしているとはいえまだ日も浅い二人・・お互いの呼吸がつかめずちぐはぐでもどかしい場面がくすっと笑えます。
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田辺聖子さんの描く女性は
「おんなのひと」の匂いがすごくする。
ざっくり心に刺さって残る文章の多い恋愛小説。
歳をとる毎に、この小説を思い出すことが増える気がする。
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「もはや、あの、雨の降ってた残業の夜の、たのしいこだわりない、いい雰囲気は、二度と生まれないという、不安な予感がする。恋というものは、生まれる前がいちばんすばらしいのかもしれない。」(「雨の降ってた残業の夜」より)
なんともなしに、初めての田辺聖子。物凄く良かった〜〜!!!
やはり先人は偉大で素晴らしい!!
長くたくさんの人に愛されているのが本当によくわかる物語たちでした。
実はこの物語たちって、わたしが生まれる前に産まれている作品たちなのよね。
それにもかかわらず、今も尚、女たちが持っている切なさとか、寂しさとか、孤独は変わらないものなのだと、あらためて感じさせられた。
こういうのはもしかすると、生きている間中、どこかで持っているものなのかもしれない。
とても良かった。田辺さん、これから読んでいきたい。
【9/16読了・初読・私の本☆】