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聖子ちゃんなのである。かわいい短編集なのである。
30年以上前に書かれているのに、全く古びていない。それは人間が描いてあるから。その観察眼はげに恐ろしい。身近にこんな奴おるおるという、様々な男女とその愛。人の幸せ、不幸せは人によりけりで、正しいも正しくないもない。物語をどう受け取るかは読者に委ねられており潔い。
関西弁の使い手の作家として、田辺聖子は町田某や川上某とはスタンスが全く異なる。田辺は関西弁を武器としてデフォルメして使うことをしない。何のてらいもない素の関西弁であり、小細工なしで、混ぜ物なしでとても心地よい。
寝る前に2,3編読むと一日を幸せに終えられる作品である。
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本屋に行く度にタイトルと表紙に惹かれていた本。
電車の中で読了。
昭和の文調、背景、人物、、小説に滲み出る「古さ」が好きです。
背筋が伸びる感じ。
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図書館で焼けて古めかしい本を見た時、思わず出版年をしらべてしまいました。1979年出版、昭和!読んでいて古くささを感じるかも、とおもっていましたが、新鮮な感じでした。
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関西出身の自分にとって、関西弁はとても嬉しかった。
また、舞台も阪神間が舞台になっているので、想像もしやすかった。
内容はどれもほのぼのしていた。
ふっとのんびり読んでみるには良いかも知れない。
深く何かを考えたり、感じたりするような本ではない。
78年の作品らしいが、他の人のレビューにあるほど
そこまで古くささを感じなかった。
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タイトルがまず良い。次にストーリーのどれもが愛おしく思えるのがいい。なんつーか、目の前に絵が浮かぶかんじ。彼女たちの心の動きも。あと、ところどころにはっとさせられるような言葉が転がっていてまた良い。
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人間観察眼と分析能力、それに尽きる。こういう大きなことのないシンプルな短編集だから尚更に。読んでいて生きるのが苦しくなったけどわたしのような読み方をするひとは多分そんなにいないとおもうから大丈夫。
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もはや、あの、雨の降っていた残業の夜の、
たのしいこだわりない、いい雰囲気は、
二度と生まれないという、不安な予感がする。
恋というものは、生まれる前がいちばんすばらしいのかもしれない。
(春つげ鳥/りちぎな恋人/雨の降ってた残業の夜/エープリルフール/春と男のチョッキ/おそすぎますか?/ひなげしの家/愛の缶詰/ちさという女/石のアイツ/怒りんぼ/中京区・押小路上ル)
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私が生まれた頃に出版されたとは思えないくらいの鮮やかさだった。
アラサー女性の、さまざまな恋の記録。
ハッピーな話ばかりではないけれど、素敵な物語が多かった。
女性の強さと男性の可愛らしさ。
これが本当の姿なのかもしれないね。
最近、恋愛小説ばかり読んでいるけど、まだまだ読み足りない感じ・・・(笑)
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「りちぎな恋人」はこんな人いそうだなとか私もそうなりそうだとか思いながら読んでた。「エープリルフール」と「中京区・押小路上ル」がお気に入りです。
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西(関西)のものだなぁっていう異文化感を感じた。
出てくる話はどれも似たようなので(これは短編集です)、デジャヴュ感大です。
ひな型は、仕事のできる、と自分で思っている、女。自分は期待してないんだけど、社内恋愛。他の女との対比、基本相手を見下してる。この発展形でいろいろ。昭和なオフィス感が香ります。
サラっと読めて残らない。後味の良い恋愛小説。
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ほんわりやわらかい感じ。不思議なくらいあと味が透明。
年齢的にはもうずいぶん過ぎているから忘れている感情も多くて、そこまで琴線にぐぐっとくる内容ではなかったけど、きっと20代に読んだら心打たれてただろうな。
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田辺聖子さんの短編集。この作家さんを読むのは初めて。
まず面白かったのは、「孤独な夜のココア」という短編は収録されていない、ということ。これらの短編が集まったこの本にタイトルがつけられているのは珍しい。
そして関西弁で話が進むこと。親しみがわく。
あと良い意味で古いので、古き良き恋であったり、古き切なき恋であったり、落ち着いて読めた。はらはらすることもなく、まさに孤独な夜に読みたい。
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初田辺作品。古いんだけど、今読んでも通じるものがある。
関西弁があったかくて、作品もあったかい。恋することって、ピュアでいいなと思いました。
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春つげ鳥 のみ読了。
淡々とした語調は喪失感が伝わる(あるいは碧はあまり頭の良くない子なのだろうか?)が、短編にしてもストーリーのみで感情がないし、現実感を持たない主人公にちっとも入り込めないどころか、気味悪ささえ感じれた。
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読み終わって出版された年を見たら、生まれる前に書かれた本だとわかった。
文章には古さみたいなのがあるけど、今も昔もさして恋愛感がかわらないことが面白かった。
ただ関西弁がちゃんとわからなかったので、ニュアンスがわからない箇所がいくつかあったけど、それをさしひいても面白い作品だと思った。
読み終わって暖かい気持ちになれる作品。