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「やっぱりあいづ又三郎だぞ」谷川の岸の小学校に風のように現れ去っていった転校生に対する、子供たちの親しみと恐れのいりまじった気持ちを生き生きと描く表題作ほか、16編を収録。多くの人々を魅了し続ける賢治童話の世界から、自然の息づきの中で生きる小動物や子供たちの微妙な心の動きを活写する作品を中心に紹介。
理想主義(大正後〜昭和初期)
幻想的でヒューマニズムに満ちた童話を描く。
詩集「春と修羅」
「やまなし」懐かしい。
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賢治の童話は、大人になって読み返すとまた違った味わいが出てきて楽しいですね。ほっこりとした東北の方言、印象的な言葉の選び方、子供たちの純粋なこころ。童話の魅力がたっぷり詰まってます。忙しい毎日の中で、ホッと一息つける、そんな一冊です。
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小学生のころその独特のリズムに心をうばわれ
図書館で何度も借りた宮沢賢治。
大人になったいま一番好きな作品がこの本に載っています。
「蜘蛛となめくじと狸」
だまされたと思って読んでください。
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風でざわざわいう木の音を聞くと、この作品を読んだ子どものころを思い出して、胸が騒いでしまいます。
どっどど どどうど・・・
という作品の冒頭に出てくる風のうたが印象的です。
ある風の強い日に、高田三郎という転校生が一郎たちの小学校にやってきます。1年生から6年生まで全部合わせて1つの教室しかない、とても小さな田舎の小学校です。表情豊かな方言でしゃべり、森や川で遊ぶ子どもたちに、ちょっと浮いていた三郎もいつの間にか打ち解けていきます。ノスタルジーにひたれる大好きな小説です。
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今この時代だからこそ、宮沢賢治という特異な存在に触れることが必要なのではないでしょうか。
彼の思想は未だ色あせません。
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「新編 風の又三郎」
「やっぱりあいづ又三郎だぞ」谷川の岸の小学校に風のように現われ去っていった転校生に対する、子供たちの親しみと恐れのいりまじった気持を生き生きと描く表題作や、「やまなし」「二十六夜」「祭の晩」「グスコーブドリの伝記」など16編を収録。
宮沢賢治といえば、私は又三郎のイメージ。注文の多い料理店や銀河鉄道の夜は後々宮沢作品と知りました。なんとなく、夏目漱石とイメージが同じなので、私はいつも何故か夏目漱石の作品を読んでいました。
関係ないですが、宮沢賢治は、農民の生活向上を目指して粉骨砕身されていたんですね。私には、作家のイメージが強くて、そのような姿をよく知りませんでした。このような姿勢に今の政治家は感銘をしっかり受けるべきですよねw
この「風の又三郎」に収録されている作品は次のものです。
やまなし
貝の火
蜘蛛となめくじと狸
ツェねずみ
クンねずみ
蛙のゴム靴
二十六夜
雁の童子
十月の末
フランドン農学校の豚
虔十公園林
谷
鳥をとるやなぎ
祭の晩
グスコーブドリの伝記
風の又三郎
個人的に私が好きな作品は「蜘蛛となめくじと狸」です。最後の文が「なるほどそうしてみると三人とも地獄行きのマラソン競走をしていたのです」で締められているように、なかなか恐怖が込められた作品です。
蜘蛛となめくじと狸の生死が色濃く描かれている点が非常に魅力的で、それにより恐怖もより鮮明に描かれていると感じました。また、「風の又三郎」は最後の締めがいいです。子供達の親しみと恐れのいりまじった気持ちを生き生きと描く表題作ですが、その通り読み応えがありました。
しかし、個人的な驚きは「貝と火」「蜘蛛となめくじと狸」のような生死にある恐怖を動物を主役として描く作品が宮沢作品にあるということです。私の宮沢賢治のイメージは「ハッピーな童話」というものだったので、大きな驚きでした。
次は、なんとか「春と修羅」に手を伸ばしたいところです。
しかし、詩集は私にハードルが高そうだw
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初めて読んだ「貝の火」が印象的だった。
善悪の決定を第三者に預けず、自分で決める。
謙虚に、反省しながら生きる。
・・・ってことかな?
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青空文庫で表題作のみ読了。
どっどど どどうど どどうど どどう
風の音がこんなふうに聞こえる宮沢賢治の感性はすごいと思う。
方言がちょっとわからなかったけど、それでも言葉がいきいきしているのを感じる。
好きだなぁ。
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教科書に載っていた、やまなしが読みたくて読み始めたのだが、やはりイーハトーブの世界観が深く面白い。個人的に、創作地名や名前、台詞、オノマトペ…など音の組み合わせがとても好きだ。岩手、それも彼の住んでいた地域に住んでいたら彼の世界観をもっと楽しめたのに、と思わずにはいられない。あ、クラムボンは泡の事みたいですね。蟹たちから見たら、泡も生き物に見えるんだろうなあ。
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やまなしの色彩鮮やかな描写にうっとり。
可愛らしいけど厳しい現実を描く童話には著者の優しさと誠実さを感じた。
「さよならね。」の著者自らによる釈明には吹き出した。
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大人の童話です。さっと風が吹いて行ったようです。んっ?と後ろを振り向き又三郎が居ないかと探してしまいます。
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映画をみてグスコーブドリを読みたくなった。映画を見ていたので、情景がうまく頭に入って読みやすかった。
表題作「風の又三郎」も興味深い作品だ。
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小学校の教科書に載っていた、”やまなし”。子供のころに読んだ時はただただ不思議なイメージだなと感じたものだけど、大人になってから読むと、その文章の流れるような美しさに感動してしまった。
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衝撃でしたあ!
やまなし、貝の火の2話を読んだ今、すでに魅了されました。
宮沢賢治がこんなにいいとは...
何かすごい力を感じます。
大袈裟かもしれませんが、これから全て読み切りたいです。
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恥ずかしながら、宮沢賢治ってそんなに読んだことがなかったのだけど、魅了された。
不思議な世界観。時に優しく、時に残酷。
全てが良いとは言わないけれど、印象的な話が多かった。
方言は文字の表記では全く意味が分からないけれど、東北の方言のリズムをイメージしながら読むと、すっと入ってくるから面白い。