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タイトルからして任侠ものだと思ったら、博打の世界から足を洗い、銀平の貧乏蕎麦屋に現れる人々に関わる話だった。
おハナの「屁を放ると気持ちがいい」という何気ない一言が銀平の人生を明るくしてくれたように思えた
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粋を感じた時代小説、「侠」題名からすると江戸の任侠物かと思ってしまったが、これはまさに義理人情に熱い主人公銀平の感動作これほどまでに惚れ込んだ時代小説はかつてなかったと思います。あなたも読んで感動して下さい。涙して下さい。読まずにはいられない大傑作間違いなしです。
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大変丁寧に書かれた文章で、情景が目に浮かぶようです。
登場人物のどうにもならない人生の諦めに近いさまや人には見せない二面性などもしっかりと書かれています。
ヒーローのような人物は出てきません。
救われないように見える主人公ですが、最期の時に自分自身と父親の屁みたな人生を肯定することで、作中に出てくる諦めに似た中に生きる人々の本当の意味での強さのようなものを感じました。
どんな人生でも肯定できると勇気を貰った気がします。
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〈聞き慣れないタイトルは
「勇み肌でいきな人物」を意味する〉
(中日新聞インタビュー記事より)
銀平は、ばくち打ちから足を洗い蕎麦屋になった。
店に来る者たちもどこか寂しげだ。
銀平自身、いつでも残りの人生を終わりにする覚悟があった。
それでも縁が命を繋いでいく。
銀平の一途さと
辛い時代を懸命に生きる人たちに励まされた。
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銀平、“きゃん”なのかなぁ?それともハナ?粋というより、とことんお人好し。いるのか?こんな善人…。生まれや境遇嘆いても仕方ないが、確かに思うところはある。昨日観たヤングケアラーのドラマも深く心に刻まれた。「屁を放ると気持ちがいいんだよ」そうか「屁のように生きてもいいんだ」うーむ…。
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人の心と運命のままならなさよ。
人生の終わりが見えてきたとき、人は己の来し方を振り返りよりよく死ぬために何をするのか。
常連の客だけを相手に細々と蕎麦屋を営んできた銀平の、その人生の傷。忘れようとしても忘れられない罪。
そんなときに出会った一人の男。
銀平の男としての生きざまが強く胸に迫ってくる。
何も望まず、何も求めず、ただただその日をつつがなく生きてきた一人の男の、その限りなく深い男気に惚れた。
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蕎麦屋の銀平は60歳、吐血し寿命を意識する。昔は侠客だったが足を洗ってもう30年。細々と商いしながら出会う人達。
しみじみと染みてくる渋い物語。博打とか元妻など色々なネタがある。