電子書籍
意外に
2023/07/16 20:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著作物の作者が藤本ひとみさん、だったことに意外な感じをうけました。藤本ひとみさんの書物は何冊か読ませていただいてますが、……。これはねえ。藤本ひとみさんは、高校野球が好きだったんだな、でないと書けない小説です
投稿元:
レビューを見る
読み終わって直ぐに、心がグチャグチャに乱された。遂に藤本ひとみ先生が…。ってKZ読んでる人は絶対に思う。現に私は思ってめちゃくちゃ泣いた。…今回のお話も凄く良かった。藤本ひとみ先生が凄く上杉君が好きだってわかる。わかる。私の最初の推しも上杉君だった。それにしても、KZって読むたびに雑学がグレードアップしていくから面白い。とても勉強になる。それと、悠飛推しは読む前に覚悟しといた方がいい。
投稿元:
レビューを見る
ストーリー展開も快活で一気に読んでしまった
心に残る小説となった。
「高校球児は桜花みたいなものだ」と言う一文が最後まで心に残った。
爽やかな気持ちにさせてくれる本でした。
ぜひ一読を。
投稿元:
レビューを見る
新玉東高のエースの片山悠飛が元ヤンキーの大木文武を野球部に誘い入れる。悠飛は白血病で早逝するが、その遺志を継いだ数学の天才とされる上杉和典がバラバラになり掛けた野球部をまとめ文武を要してセンバツ優勝まで導く。数学と物理学的な観点と野球を平行して彼らの悩める将来を思考する。ぶつかりながらもお互いを認めていく青春物語。水谷前監督の「勝利にこだわらず野球を楽しめば想い出以外に自信と人生を楽しむことを覚える」に共感。片山もその言葉を贈り物として文武に託したのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
高校野球の話だけど、
本当のところ、そこがメインじゃないのかな。
最後まで読んで、
数学好きの主人公の変化や決心に触れて、
そうか、これが言いたかったのかと
朧げながら感じました。
今の時代の小説だと思う。
でも、サッカーやバスケだと
こういうストーリー展開には
ならなかっただろうから、
やっぱり高校野球であることは
大事だったんだとも思った。
投稿元:
レビューを見る
シリーズのこれまでの作品だと、優秀で冷静で年不相応なイメージでしたが今回もちろん優秀なんだけど、野球見て熱くなったり、ミントに話しかけたり親近感湧きました。
ちょっとこれまでのこの著者の作品と違った感じがします。高校野球ってほんとに人を熱くさせる。上杉も例外ではなかったですね。境界知能…障害者ではないから福祉の支援は受けられず健常者の中で生きていかなければならない。上杉、元々大人だったけどさらに視野が広がった気がします。
投稿元:
レビューを見る
(本文より)
「男には、風が吹く時がある。風を待て、そうすれば勝てる勝負ができる。
準備をしながら、その時を待てばいい。風は見えないから、感じとるしかないないんだが、いつか必ず吹く。
君自身の中にある、最善を捜す力が、風を呼ぶんだ。」
和典、文武ともすごいキャラです。
生まれ育った、環境の違いがあるからこそ、子供たちの生活も、価値観もちがってくる。
団体競技の素晴らしさは、価値観の違う相手を理解し、受け入れ、ともに同じ気持ちになれ、喜び合うことだと再確認しました。
感動しました。
投稿元:
レビューを見る
藤本ひとみさんは、コバルトシリーズの漫画家マリナの事件簿からのファンです。漫画や児童書の原案からヨーロッパの歴史小説まで、なんとも幅広い作家さんです。
児童書「探偵チームKZ事件ノート」のその後、高校生になったメンバーが登場するシリーズですが、今回は一人の高校生の思いを少しずつたどりながら、それに関わる人々が自分自身とも向き合っていきます。青春&謎解き、みずみずしい作品でした。
投稿元:
レビューを見る
96数学者と野球バカと微妙な距離感の友たちとの友情のお話し。将来を決める時期に知り合った環境の違う家族たち。今時ででも少し懐かしい青春のお話しでした。
投稿元:
レビューを見る
えー、なんでよ。
と思って素直に読めなかった。
話しがどんどん進んでいき、心に残る暇がなかったと思ったけど、伯父さんの言葉は良かった。
投稿元:
レビューを見る
自身が高校生ということもあり、ほぼ高校生だけでストーリーが展開する今作はとても心に刺さった。野球、進路、自分の生死。誰かや何かに抑圧された時、ときに人を頼りながらもそれに折り合いをつけること。悩むジャンルは違えど、この繰り返しが人の器量を大きくし、大人にするのだろうと思った。孤高の天才という感じだった上杉が今回の事件によって成長する様子をしっかり見届けることができたと思う。
これまでは悪く言えば現実感の薄い背伸びした内容が多かったが、今作は年相応の共感できる内容であった。〜は知っているシリーズを知らない人にも勧めたくなる作品。是非ご一読を。