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アクセプト・インターナショナル代表
投降兵の社会復帰プログラム カウンセリング 基礎教育 職業訓練 施設運営
解決への対話できない現代テロ組織 解決方法がない
紛争の最前線に出向く 若者を生まれ変わらせ、社会の主体者へ導く
読み書きからの基礎とイスラム再教育
中央政府と政府軍とも連携
アル・シャバーブ ソマリアを拠点とするアルカイダ系列テロ組織
2011年9月 大学一年で日本ソマリア青年機構 立上げ
ソマリアを知る、戦争孤児受入れ、サッカー用品送付
同年代のソマリアギャングとの交流 ギャング組織を解散に
2015年 イギリスの大学院へ 紛争解決や和平構築
干ばつからの負の連鎖 脆弱な国家基盤
2017年 NPO法人アクセプト・インターナショナルに変更
同じ人間であると存在を認める
基本的にわかり合えないと想定する
何かわかりあえることがないか掘り下げていく
分かり合えないことを共有する
若者の権利のよりどころとなる国際規範を
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平和を追い求める。
自分より若い人が世界で活躍してることを初めて知った。
1番最初はYouTubeを見ていて、こんな活動している人がいるのだと興味本位で本を購入したけど
本当に何にも援助もない0から今の今、ずっと活動していることに頭が上がらないし
世界情勢のことも知ってる様で実は全く見えていないな、と思った。
微力ながら応援し続けていきたいと思うし、著書にも書かれている
「断片的で不正確な情報が蔓延するSNSを眺めているのではなくて、専門書などの本を読み、他者と議論し、何よりも自分を通して考え、行動することだ」
出来ることは限りなく少ないけど、その中でも
やるべきことをひたすらやる。
あぁ、そうだよなと心から納得した
今の自分に喝を入れてくれた本。
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YouTubeで永井さんのお話を聞いて、危険な戦地での取り組みをもっと知りたいと思い読んだ。
驚くべき行動力だった。
対話すらできない相手に対し、まず相手の言い分をアクセプトすることから始め、ディスカッションを重ねる。考えを矯正するのではなく共に考えるという姿勢が素晴らしい。
本人も精神的に大変苦しみながらも仕事を全うしているその姿に感銘を受けざるを得ない。
最後は若者の権利について触れられている。子供の権利は認められつつあるが、若者にはそれがないと。
例えば凶悪犯罪を犯した子供について、私はどちらかと言えば更生を期待するより厳罰を希望する考えを持っていた。だが、永井さんは更生する機会を子供だけでなく若者(広い意味で~39歳)まで認めるべきという。
もちろん被害者の心情を考えると加害者の未来など議論する余地も無いのかもしれないが、永井さんの寛大な考え方が平和へ近づくための一歩であることに間違いは無さそうだ。
この若さでここまで考え抜いて行動している事に驚きしかない。本当に尊敬する。私は平和ボケの日本にいるが、活動を陰ながら応援したい。
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紛争地帯の最前線での投降兵の救助、刑務所での再教育、社会復帰、それら活動のための各国政府や軍との交渉・調整など、想像もできないほど大変な業務の数々を知ることができた。自分がいつ死ぬかも分からない中、ときにはPTSDに陥りながらもテロ組織やギャングに入らざるを得なかった若者を助けるために奮闘されている方々には頭が下がる思いである。安全圏にいる人が「好きなことで生きていく」だけでは、救われず死んでしまう人々が確かに存在しているという、残酷な現実を改めて知った。困難な問題を解決するためには、自分に「できること」ではなく「やるべきこと」を見据え続ける信念が必要だと思い知らされた。
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国同士の争いだけではなく、
とても海がきれいな国の中で、
自爆テロがあり、内戦がある。
比類なき悲劇と言われるソマリア。
帯にある、
「武装解除プログラムが通用しない、
現代的なテロ組織に真正面から挑む。」
という言葉が残ります。
私自身は内向的で、犬を飼っていることもあり、
世界を飛び回っている人が見たもの感じたことを教えてくれる旅行記や本が大好きです。
そんななか、戦争のことを考えたり、
他国のことを知りたいと思ったときに
著者を知りました。
大学生時代に団体を設立、
現在はテロ組織戦闘員の投稿兵の受け入れと、
脱過激化と社会復帰を目指すリハビリテーション施設を開設、支援を行っています。
2023年第一刷りなので、本当に最近刊行されている一冊。
インターネット、テクノロジーが進化しても、
矛盾と理不尽があふれ、暴力がある。
どんな場所でも時代でも、悲しみや痛みがなくならない。
貧困や悲しみ、怒りは暴力や過激な思考に取り込まれやすい。
とくに最前線の人たち。
たまたま生まれた場所が支配地だったからと、子どもを戦闘員として連れ去られてしまったり。
ニュースにならない国でも、紛争や内戦がおこってるんですよね。
人間は自然を壊して加工して生きているのに、
なんか無茶苦茶だよな、と思いました。
本書で印象的だったのは、軍事力(力)で弱らせることはできても、なくなることはない、ということ。
戦争や紛争は力で相手を制圧したとしても、それだけでは根絶はできないからこそ、受け入れて話し合って考えることが必要だと。
当たり前のことだけど、難しいこと。
本書を読み始めて、
永井さんのことが知りたくなり、
YouTubeを見ていたら、
なんとかゴンザレスさん(記憶あいまい、名前覚えるの苦手。苦笑)の動画に永井さんが出演しており。
そこでそのゴンザレスさんが、
共感できなくても応援できないと思う人がいても良いけど、彼らの活動の邪魔だけはしないでほしい、というようなことをコメントしてました。
妨害はせず、放っておいてあげて、と。
本書に戻って読み進めるうちに、
言いたいことがわかるような気がしてきました。
沢山の人の目に触れる、発信することはリスクにもなりうるんだな、と。
だからこそ妨害や邪魔はしないでほしい、
それなら近づかず遠くから見ていてほしい、と。
全然知らない、行ったこともない場所で、
日本人が奮闘していると思うと、
世界の悲しみや痛み、矛盾が少しでもほどけてほしいと思います。
昔の私だったら、
痛いことや辛いことはなるべく見ないように、
(同調や影響を受けて落ちることがあるので。苦笑)
と思うこともありましたが、
今はできる限り、知ること考えることだけは辞めちゃいけない、と思うようになりました。
永井さんのように世界で奮闘している人、
そして世界で起こっているこ��を発信してくれていること、改めて知ることが大切と思いました。
読書というツールは本当にすごい。
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すごい人がいるんだなー
生い立ちからして、使命もって生まれてきた人なんだろーなー
素直に育った人はこんな人生にはならないのかな
そこらへんも不思議だし、ちょっと悪いくらいの人じゃないと世の中に影響与えるような人にはなれないんだろーな
(昔のことかもだけど)親子関係よくないというような事が書かれていたけど、これだけの精神力を持つ人を育てるってすごいなーと親目線でも読んでしまう
生き抜いて日本人として世界で活躍してほしい
世界中で戦争してるけど
地球から戦争をなくしたいと大人たちは本当に思っているのか?(自分も大人だけど)
じゃあなんで武器を作るんだろう?
いろんなところでなぜ核実験ばっかりするんだろう?
いろいろ思っているけど
綺麗事なしで現実と向き合っている著者がすごい
タイトルは『私』となってるけど
『私』と書くところと『私たち』と書くところが混在していて
NGOのことなんだろーけど、どこまでが『私たち』なのかいまいちわからなかった
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著者とアクセプトインターナショナルの活動については大まかに知ってはいたが具体的な活動は把握をしていなく、ここまで過酷、また紛争のど真ん中にいるのか、と、ただただその姿勢に尊敬を抱く。応援していきたい。
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日本の若い人でここまで行動できるなんて素晴らしい。
自分も口だけじゃなくて行動で人生を決めたいと思った。
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彼の存在をいつ知ったのだろう。テレビのドキュメンタリー的なものだろうか。その時から、なんと尊敬すべき若者だろうと思ってきた。
本書を読んでますますその思いは強まった。文字通り命を賭けた毎日だ。そのことがありありと伝わる。身近な人も次々に亡くなっていく。あまりにも過酷な環境で、精神の健康も保たなければならない。いつも驚くほどの爽やかさの中の、危うい精神状態もそれはそうだろうと思いながら心配になる。彼のような人に自分の命だけは大切に、とかきれいごとは言えない。そんなことは当たり前なのだが、命を恐れていては何もできないのだ。ガザで働く(そして命を落とす)国連職員や医師の人たち同様、自分にはできない使命を持った方々を心の中で祈るしかしていない自分は一体何?と思う。
どんなに不条理な世界であっても、信念に基づき、一つ一つ実行していく彼のような存在がある限り、絶望することはないと言い聞かせる。
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ソマリア
アル・シャバーブ
若者
テロリスト
自爆テロ
投降兵リハビリテーション施設
リハビリテーションプログラム
ケアカウンセリング
イスラーム教再教育プログラム
NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事
冒頭から私の知らない世界が押し寄せてくる。
著者はいったい何をやっているのか。
読み進むにつれ、少しずつ理解していく。
紛争が酷いソマリアでは、
年端のいかない青年、若者がテロリストに仕立て上げられ、
自爆テロで自分を含め多くの人の命を奪う。
彼らもそうやって自分の肉親を殺され、敵を憎んでいる。
政情不安で数十万人が餓死する。
そのことに気づいた著者は、
何か自分にできること、と思い立ち、
テロリストにされた若者を投降させ、
あるいは刑務所に赴き、
それぞれの人にあった教育を与え、普通の人間に戻していく。
人の役に立つ人間にしていく。
それが最終的に紛争をなくすことだと信じて。
ほぼ半分の3章まではその状況がこれでもかと書かれ、
これがまだ続くのか、と正直つらくなってきた。
ところがそこから話は彼の生い立ちになる。
いかに著者がそういうことを始めたか。
1991年生まれ、まだ30歳そこそこ。
最初から聖人君主だったわけでもなんでもない。
学級崩壊、喧嘩、家庭内暴力、そのさなかにいる、
ある意味落ちこぼれ的な生き方をしていた。
そんな著者がたまたまネットで見た「ツバルが沈む」
記事を読み、何かしなくては、と思い立つ。
そこから一念発起、人間が変わったという。
猛勉強し偏差値40から70にアップし早稲田に合格、
さらに海外に出て現状を知り、NPOを立ち上げ、、、
やはり子供のころから優等生、中高一貫とは何かが違うのだ。
最近の私の説を裏付けるような、地で行くような人。
最初からぬくぬく育つ温室栽培は弱く、
雑草から立ち上がってきたものが強いのだ。
明治日本は今まで苦汁をなめてきた下級武士や農民の中で
地頭がいいものがのし上がり国を作ってきた。
戦後は地方の優秀な人が高度成長をもたらした。
いまは。。東京に集まっている勝組の子息が
恵まれた環境で学習しいい偏差値でいい大学を出て
大手企業、官僚、政治家と国をかじ取りするから、
甘い判断で日本をダメにする。
話がそれた。
こういう著者のような人々を応援したい。
彼もいつ凶弾に倒れるかわからない。
こういう人こそ日本を救うのだ。
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紛争地にて、テロ組織の兵士に対しての脱過激派及び社会復帰支援を行う、国際NGO団体『アクセプトインターナショナル』代表の永井陽右氏。
永井氏を知ったのは、YouTubeチャンネル『ReHacQ-リハック-』での出演がきっかけでした。
ソマリアやイエメン等、今もなお危険とされている紛争地での活動については勿論ですが、本書では自身の生い立ちから現在に至るまで。そして、これからの自身の活動についての展望も語られていました。
本書は全てにおいて、痛烈なまでに刺さる内容の数々なのですが、その中でも特に感じるのは、昨今SDGsが掲げられることでよく聞くようになった『持続可能性』という言葉に対する永井氏のアンサー。
『私が関わるような紛争地では、持続可能な対処方法を構築することなど、なかなか出来ないのが現実。むしろ、こうした持続可能な対処法など見つけることができない難しい課題を、どのようにして解決していくか -中略- しかし、こうしたことは、紛争地ではない日本においては、全く議論されてはいない…』
これまで数々の関係者の死も見届け、『いつか自分にもその番が来るだろう』と、悲壮な覚悟を持って活動を続けている永井氏。
氏が志す『テロや紛争のない世界』に向けて、氏のこれからの活躍にも期待しつつ、僕自身もそう言った世界を知り、関心を持つことから始めて行きたい。
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紛争地で憎しみの連鎖を解く前代未聞の挑戦
著者は、「テロや紛争のない世界」の実現をビジョンとして掲げ、ソマリアやイエメンといった熾烈な紛争地の最前線において、テロ組織からの投降兵や逮捕者を脱過激化し、社会復帰へ導くという活動を続けている。
既存の武装解除プログラムが全く通用しないテロ組織へのそうした取り組みは、国内外で高く評価されているが、それは常に、仲間の死や絶望と隣り合わせのなかでおこなわれている。
それではなぜ、著者はこれほどまでに危険な仕事に向き合い続けるのか?
紛争の最前線で、著者が終わりの見えない憎しみの連鎖を解いていくという前代未聞の挑戦を続ける真の目的が、今明かされる。
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著者の永井陽右さんが田村淳さんのNewsCLUBに出演した時の「イスラエル・ハマス紛争の行方」に関する非常に興味深いコメントがきっかけで、この本を読み始めました。
憎しみの連鎖が拡がる。
みんな傷つき泣いている。
憎しみの連鎖を詳しく見ると、やられたからやり返すということがある。
やられたということにトラウマを持ち、傷つき、泣いている。
お互い泣き合いながら、傷つきながら殴り合いをしている。
傷とかトラウマ的なところに目を向けるという視座が必須。
この視座が無ければ、絵にかいたような憎しみの連鎖が拡大する。
イスラエルにいる方々が全てネタニヤフのような極右ではない。
ガザやパレスチナにいる人々みんながハマスではない。
ではハマスのような組織にいる人々はどうか。
おそらく多くが10代、20代、30代。一人一人に多様性があり、そこに鍵がある。
当事者だったからこそ言えることがあるはずで、ユニークな担い手になれるはず。
二つ目の視座としては、ハマスのような組織にいる若者に対し何が出来るのかということがある。
このような見方、視座が世界にあまりにも無いので、どうにか日本からつくっていきたい。
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My life towards armed conflicts and terrorism:
the ambitious challenge from Japan to overcoming chains of hatred in the world
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388894 ,
https://accept-int.org/
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もしも神がいるのならば、彼(彼ら)にこそ銃弾が当たらないようにして欲しい
同じ空気を吸っている、という、オンラインではお互いに感じ得ない感覚。これはやはり大事なのだと思う。比較的、誤魔化しが効かないし、リアルに熱も伝えられるので信頼感が増す。