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ぜひとも映画化してほしいマンガのひとつ。
後半への展開の鮮やかさが素晴らしい。銭湯に行きたくなる。
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ヴィレヴァンで表紙に釣られました。
心の領域なんて踏み込めない場所ばかりなのに、解ってほしくて解りたくて、人間ってなんなんだろ。
後半の展開が速すぎた気もしますが、あの速さだから良いのかしら。
難しいことや伏線などを考えて読むより、ストーリーをのみこみながら読むべきだったのかな。
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珈琲時間の作者の漫画。単館の邦画っぽい。漫画という表現じゃなきゃダメ><感が薄い。人物の死んだような濁った目が好きw
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素晴らしい。
ここの感想も素晴らしい。
http://semiprivate.cool.ne.jp/blog/archives/001029.html
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夏休み始まりの1冊
前回読んだ『珈琲時間』より
分かりやすい。
ストーリーが時系列に
流れてる、という意味で。
『人をわかるって
どういうことですか』
びぃぃぃんとくるヒトコト。
ややもすると この底知れない
哀しいような 不安な空気に
もってかれそうになるところを
サブじい、と 探偵山崎氏が
うまいこと 地面につなぎ止めてくれている。
ブレない傍観者ってんですかね。
ラストは『あぁ やっぱりこうなりますか・・・』
でも、なんか納得。
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音、が聞こえる。
風鈴のすずやかな音色は涼をもたらし、
かまの中の薪はパチパチと火の粉をとばしながら、はぜている。
タイルを磨くブラシの音は心地よいリズムをうみ、
ページをめくるごとにそれらの音は耳に心地よく響く。
そう、だからこそ
音が失われてしまった瞬間、
訪れる静けさはひと際目を引く。
失われた音を、その原因を探ろうと、わたしは目を凝らす。
信じられない程の哀しみが、痛みが、裏切りが、
彼女から彼女の生活から音を奪ってしまったことに愕然とする。
あまりの完成度の高さに驚き
作品の余韻に身を委ねたまま、
わたしは静かに本を閉じる。
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死にたいと思ったことは無い。死のうとしたこともない。
そんな”能動的”な感情にすらいたらない。
満足感もない。ただなんとなく生きている。
お腹がすくから食べる。眠たくなるから寝る。息をしないと苦しいから息をする。
ただそれだけ。
ただひたすら虚しい。
無意識に隠しにしてきたそんな虚無感を意識下から引きずり出されて思い知らされてしまう漫画だ。
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突然なんの前触れもなく夫に失踪された銭湯を営む女性が、途方に暮れながらも消えた夫のことを考えながら淡々とした生活を送っていくのだが……というお話。
途中まではかなり面白くかぶりつきで読んでいたのだが、突然出てきた主人公の過去話がかなり特殊な話であり、しかも夫の失踪という物語の根幹との関連性が薄いのでややちぐはぐに思えてしまいそこから少し冷静になって読んだ。二つの話は確かに細い線でつながってはいるのだが、一つの物語としてもう少し絡みあっているか、もしくは主人公の過去について深く掘り下げられていればまた見え方が違ったのではないかと思う。
とはいえそういった物語の構造云々を凌駕するくらいに魅力に溢れた世界観を持つ漫画であった。
とくにキャラクターが抱え込んでいる感情を言葉にしないことで、むしろその人の内面を詳細に描き出そうとするような作者のスタンスには強く惹きつけられる。世界の片隅で起こっているような彼らのひっそりとした静かな生活のその下で、様々な衝動がドラマチックに蠢いているのがひしひし感じ取れた。
すっかり作者の豊田徹也さんのファンになったので、別の単行本『珈琲時間』も読んでみるつもり。
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途中までは夫の失踪に開始される主人公の内省の日常と過去のトラウマがよく書かれていると思ったが、夫が登場して底の浅いことを語らせてしまい、せっかくの作品を台無しにした。
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まるで1本の映画を見ているようなずっしりとした内容とそれにマッチした絵柄が魅力の作品
読んだあとはしばらくずんと心になにか残ります
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中年になって漫画を余り読まなくなった。雑誌を見てもすぐに読み飛ばしてしまう。年のせいだと思っていたが、この本は珍しく1コマも読み飛ばさずに最後まで一気に読んだ。一見地味に見える絵やストーリーなのに、実はかなり考え込まれて作られているのだろうか。でもサラっと読める。そして読みたい時に、すぐに読みたい所へ戻って読める漫画の特性を生かした話になっている。最後まで読み終わって、また最初から読んだ。
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突然失踪してしまった優しい夫。何も分かっていなかった自分。そして過去の傷との対面。ほのぼのした情景の中にチクチクと骨が刺さっている感じ。ミステリー要素も漂いつつ静かにでも確実に時が流れていく。ラストは賛否分かれるところだけど、あえて私は白黒つけず読者にゆだねる結末でもありだったのではないかな?と思う。そういう雰囲気でも許される作品であったと思う。
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読んでいるあいだ、映画を観ているような気分だった。
好きな漫画はと聞かれたら迷うが、好きな漫画作家はと聞かれたら豊田徹也と答えるかもしれない。
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夫が出てくるシーンは正直要らないと思ってたけど、マフラーをかける場面は印象的だった。映画化はして欲しくないけど映画を観ている感覚というのに納得。(私の頭の中ではなぜか堀さんは西島秀俊だった)
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丁寧で奥深い何度も読みたくなる作品。ただ優しいだけの物語ではなく、その人のささやかな優しさを表現するためにコマ割りや演出にかなり気を使っていて作り手の作品に対する本気度が伝わってきます。