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誰の不幸が一番不幸なのか。
自分以外の誰か一人の願いを叶えられるなら誰を選ぶのか。
もし、私が一人選ぶとしたら"5人の子どもがいるおじさん"かな。
でも、私が主人公だったら選べてないかも。
「選ばない」のは簡単だけど、「選ぶ」のはすごく難しいと感じた。
不幸の度合いを自分の価値観で決めて、一人選ぶのは辛いし難しい。
不幸の一番は決められない。
全員幸せにすることもまた、できない。
でも、自分が幸せにしたいと思える人を選ぶことはできる。
そう考えると、天球儀の力は、主人公がこれから出会うであろう、幸せにしたいと思った一人に使うつもりなのかな。
人生は選択の連続。
だから、自分が歩んでいく道の中で出会う、幸せにしたいと思える人を大切にしたい、と思える本でした。
可愛いくて綺麗な絵と、切なかったり不思議だったり温かかったりする物語が凄く好きです。
何回も読んで何回でも考えたい。
この本を読んだ後、なぜだか「星の王子さま」を読みたくなって再読しました