紙の本
禁断領域に生息するものとは
2024/03/03 10:01
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投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
禁断領域に生息するものを追い求め、ジャングルでの激しい戦い。ミステリーというよりも、冒険小説の要素が強いと感じる。
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とにかく恐ろしいイックンジュッキという怪物の存在が大き過ぎて、ホントにこんな動物いたら世界的なニュースにもなるだろうなと思いました!肉食動物を敵と見ないしていますが、その中に人間も含まれているというのはまあ納得してしまいますが…コンゴだけでなく、世界中で絶滅危惧種の動物に対しての意識も芽生えさせてくれる話でした。
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ミステリーなのかな…
主人公は霊長類研究者。コンゴにボノボの生息調査に行く。アメリカの企業が、コンゴに高速道路を作るのでその影響がボノボにあるのかを実地調査する。
そのメンバーに、イックンジュッキという怪物がいると信じて疑わないマッドサイエンティストも合流し、調査する。
結果、イックンジュッキは居て人間を抹殺する。
が、人間と同じで、攻撃に遭ったり意味わからない行動を取られると恐る。主人公の女の子は恐れさせて脱出。現地民の子供をイックンジュッキが飼い慣らしてたりと面白くはあった。
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冒険+ミステリ。類人猿について勉強になるし、冒険要素も素敵でした。登場人物も登場類人猿もキャラがはっきりしてて惹き込まれました。結末も予想の3倍面白かった。
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星3.5ですがオマケで4つの評価
このミス大賞?
ミステリーの要素はほとんどなく、
サスペンスまたはパニックものでは?
少なくとも、謎解きなどはありません。
今後、ジェラシックパークのような感じで
映像化されるかもしれません。
思っていたのと違うけど、
そこそこ楽しめました。
主人公のキャラは、好みではありませんでした…
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Amazonの紹介より
大学院で霊長類学を研究する季華が所属する研究室に、米国企業からコンゴでの道路建設に関するアセスメントへの協力依頼が舞い込む。
調査対象であるボノボの生息地を目指してコンゴの大地を進む調査隊。彼らは森の中から助けを求めにやってきた少年に出会う。
その矢先、調査地付近の村で人々が何者かに惨殺され――。
霊長類学の聖地で繰り広げられる、衝撃のパニックサスペンス!
第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作。
ミステリーとして位置付けすると、これミステリー⁉︎と思ってしまいました。
というのも、内容としては正体不明の怪物に襲われながらも生き延びていくというサバイバルパニックものとなっています。
その怪物と言ったら、恐ろしい超人と思えるくらい残虐な行動に自分が麻痺しているのかと思うくらい、恐怖を通り越して清々しさ感がありました。
怪物の怪力によって、襲ってくる恐怖、そして凄惨な現場。鬼気迫る緊張感が文章からでも伝わり、その場にいるかのような感覚でした。
なぜこのような生物が現れるのか?その裏側では、人間による環境破壊や社会情勢も相まって、単なるパニックムービーだけでなく、考えさせられる環境問題でもありました。
本当の「悪魔」とは誰なのか?「怪物」側にしても、「人間」側にしてもみんな生きるために戦っています。
とにかくみんなハイ状態になっていて、みんな狂気すぎてエグかったです。
人間のエゴが招く悲劇に共生共存していくことの難しさ、課題を改めて感じました。
現実にこのようなことがないことを望みたいです。
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面白かった!
『幻獣ムベンベを追え』を読み終えたばかりだったので、つい、話を重ねてしまった。同じコンゴ流域で、日本から研究者として参加して、幻獣を探す。あれ?高野秀行氏のは、実際に行った話の筈なのに。
日本猿はこわい。ウチの庭にも来て、チューリップの球根やら百合根やらほじくり返して食べてゆく。こわいので、家庭菜園や果樹はない。近所では、家の中にまで入られて、カボチャを持って行かれただの引っ掻かれただの、聞く。網戸を開けて入ってくるという。
研究者の苦労は理解できるが、コンゴに行ってまで怖い猿と対峙する勇気は、私にはない。それも、日本猿の倍はありそうなイックンジュッキ(という架空の霊長類)。
生物学のフィールドワークって大変そう。『バッタを倒しにアフリカへ』を読んだ際にも感じたが、衛生観念とか文明の利器とか、「なにそれおいしいの」という世界。絶対無理。
などと、途中まではのほほんと読んでいたのに、後半、バトル。いや、あの撃退の仕方は、共感したら辛すぎる。これだけぶっ飛んだ主人公の性格を文庫化するために読みやすく修正したって、元はどれだけのキャラ造形だったのか。
読み始めたら止まらなくなって、今夜中の2時半。もし、読もうと思うなら、時間のある日をオススメする。
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面白いんだけどなんか話しが淡々と進んでいって終わった感じ。
盛り上がり所も淡々と。
次回作に期待です。
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コンゴでの開発計画に先立って環境アセスとして行われる「森の人」ボノボの生態調査。そのメンバーに加わることになった大学院生、父堂季華の一行は、現地で未知の霊長類に襲われる。
ヒトと同様の知性と、ヒトを圧倒するパワーとを併せ持つ相手との絶望的な戦いの中、季華の観察眼が彼らの行動の理由を解き明かして行く。
ヒトとサルはどちらが「人間」なのか?
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面白かった!
もっとも優しい類人猿、ボノボの研究のため、コンゴの奥地にやってきた研究者たち。
しかし、そこには恐ろしい生物が住んでいて……。
と聞けば、普通のパニックサスペンスと感じるかもしれない。しかし、本作はこのミス大賞受賞作。
それだけでは終わらない面白さがあった。
ボノボに似た大型の猿、イックンジュッキの正体は?
イックンジュッキが人間を襲う理由とは?
イックンジュッキに襲われた時に、助かる方法はあるのか?
さりげなく読み飛ばしたところに伏線がはってあり、真相を知ってもなお、続きを読みたくなる。
何も考えず、パニックサスペンスとして物語を楽しむのも良し。
自らの持つ多少の哺乳類の知識を総動員し、イックンジュッキの謎を解くも良し。
たとえ動物学の知識がなくとも、主人公たちの見聞きしたことから、イックンジュッキから逃れる方法を探すも良し(イックンジュッキが人間を襲う理由は、物語をしっかり読み込めば推測できる様になっている)。
ミステリとは、犯罪が起こり、それを解決するという一連の流れだけをいうのではなく、たとえ犯罪ではなくとも、謎と解決があればミステリとしてなりたつんだなって感じた作品だった。
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主人公、勉強はできるんだろうけど言動が獣並…
うまく言えないけど、面白い話しなのに読んでいてモヤモヤモヤモヤする。敢えてなのかもしれないけど、登場人物の言動が、同じ人のもの?って思うくらいブレがある気がするからかも。
サル関連だったらAnk:かな。
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まあまあ面白かった
主人公の傍若無人なクソガキはじめ主要人物の幼稚なキャラ設定にちょっと読んでて疲れるけど、エンタメ小説としてまあまあバランス良く楽しめたかな
私動物のことは良く知らないですが、主題となった未確認生物の描写に科学的な説得力を感じた 作者さん良く勉強されて書かれたんだろうなー
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メインテーマとはずれた伏線と、ハッピーエンド、登場人物の理由のよくわからない性格の変化があまり好みではなかった。
学者たちの研究対象への愛の様や、研究の臨場感は面白かった
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天使の囀り系かと思ったらしっかりしたサルの話し。
モンスターパニック系にしてはグロさが弱いしで宙ぶらりん。
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プロローグから惨劇があり、どんな展開になるのか興味を唆られる。テンポよく進んでいき物語に入り込めると思っていたのだが、どうにも個人的に主人公の父堂季華に拒否反応を感じてしまう。いや、専門の霊長類学に対する熱意と想いは尊敬に値するのだが、性格的にというか人としてというか、物語なのだからそこは楽しめば良いのだが、なんとも没入し切れない感じがずっとあった。ただ、物語としてはとても引き込まれるもので、人と動物の違いは何なのか、人間以外の霊長類の生態はどんなものなのか、など意識させられながら読み進めた。そして、読み終えた後に季華に対する感情はまるで変わっていた。没入し切れないと思っていたが、まんまんとハマっていたということだろう。ちょっと最後はでき過ぎた感があるようにも思えるが、それも含めて大いに楽しめた。
ジャングルの生態系の描写や、人が踏み入ることとはどういうことかなどの描写が、非常に魅力的に感じた。現在のテクノロジーも重要なファクターで、森の奥地との対比が絶妙に現実感を感じさせる。サバイバル的な要素やパニック的な要素が満載なのかと思っていたのだが、現地民の暮らしや狩猟の問題、開発による利便性とそれによる弊害、ヒトとサルの違いや人間と獣の境界、こういったことを意識せずに読むことができなかった。かといって問題提起ばかりではなく、謎が解明されていくまでに予想外の展開などもありハラハラドキドキさせられる。季華以外の人物もなかなかにくせ者ばかりだが、読み終えてみるとこれがいい塩梅だったのかもしれない。今後の作品も読んでみたい。