紙の本
おいしそう
2024/04/06 19:45
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本各地の肉とすっぽんが、たくさん紹介されていて、よかったです。地域独特の肉の調理法など、興味深く読むことができました。
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【牛、馬、猪、鹿……「肉」と人の関りを描く前代未聞の書】日本全国10種の「おいしい肉」が作られる過程を徹底取材。日本人の仕事の歴史にも光を当てた、エキサイティングな傑作ルポ。
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牧畜、狩猟、加工、調理…食べる肉になるまで、現代日本の食肉に関わる人々を追うノンフィクション。
著者の他の食エッセイでは、食べる段階での五感を使う描写が巧みだが、この本では生き物や加工現場での五感をフル活用した筆致が際立つ。
おいしい、というより
生きてる、という感じの一作。
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「サンドイッチは銀座で」のシリーズでも熊を食べに行く話があったので、そんなには愕きはしない。だけど、普段の軽妙さは影を潜め、文章にずっしりした重さがある。
羊、猪、鹿、鳩、鴨、牛、内臓、馬、すっぽん、鯨の10章。
ルポだけど、着飾った奇麗ごとの無い文章。育てて、その命をいただく生業への共感が身に迫ってくる。
だから、その後の文がより際立ってくる。
(引用)
気が逸るのを抑えながら、透明な黄金色の熱いスープをれんげに満たし、啜った。すーっと口のなかに滑り込む清澄な汁。醤油のひのかな香ばしさ。焼きねぎの甘み、つつましやかなふりをして、しかし、奥まったところから、あの﨟長たけたうまみが頭をもたげてくる。追いかけて、まろやかに花開く脂のこく。
そんなことは書いていないんだけど、人間の罪深さを考えてしまった。
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牛、馬、猪、鹿、鴨、鳩、鯨、羊、鼈、内臓。人はなぜ肉を食べるのだろう、土地に根差した知恵と工夫、長い歴史を通じて人と獣の間に培われてきた親密な関係性に光を当てた傑作ノンフィクション。