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多分勧められない限り読むことはなかっただろう作者
なんと言うか、やるせなくなる
トレンディードラマかよ
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「そのとき、私は、愛子を愛そうと思った。これが愛するということだと、愛子も知り、私も知るように愛してみせる、と。」
この決意は、それが挫折に終わってもなお、その価値を失わなかった。
愛することとは互いにもたれかかることではなく、相手のあるべき姿を直観することだ。「故に愛は愛する者をいかなる場合にも豊かにせざるをえないのである。」とヴィクトール・フランクルは言っている。主人公の与志は愛することによって何を得て、何を喪ったのか。それはわからないが、最後まで愛する人の可能性に賭けた与志の姿には、確かに一段高い、愛の価値が体現されているように思えた。
静かに、しのいで、生きていこう。
読了
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情報科教員MTのBlog (『私たちが好きだったこと』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51326604.html
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これを読むのはたぶん7年ぶりぐらい。
ひさしぶりに古本屋で見かけて、衝動買いしてしまった一冊。
宮本輝の作品にしては、ストーリーが荒削りの感がするけど、登場人物の描き方はまさに宮本輝。
偶然が重なって一つ屋根の下で暮らすことになった男2・女2の同居生活。お互いがお互いのために生きようとしてるのに、すれ違っていく様がやけに切なく感じる。
作品の完成度はともかく、印象に残る作品。
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本屋でなにげに手にして買った。
久しぶりの宮本輝さん。
登場人物の名前がつまらないけど、読みやすい。
時代が自分の青春時代とリンクするので面白かったけれど
若い人にはピンとこないかも。公衆電話の時代だから(笑)
でも、人を好きになったり、誰かのために一生懸命に生きる姿はリアリティがあっておもしろかった。
この人と一生共に生きていこう、とかこの人を守る、とか決心しても、数分も経たないうちに 相手を恨んだり憎んだり、別れを決意したりする。でも、それが現実なんだ。
くっついたり離れたり、結末がわからないまま進むので、途中イライラ感も出現。できればハッピーエンドにして欲しかったけど、
それもまた現実的でよかったのだろう。
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好きなタイプの話。設定の強引さを筆力で引っ張られる感じ。宮本輝の、恋愛に軸足を置いた本は痛みを伴なう。
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毎日新聞で連載している小説が面白いので作家買い。そういえば中学の国語の先生がファンだというので当時何か読んだけど、あまり記憶に残っていなかった。当時より年をとって読んでみると、とても面白かった。人間に対する愛が感じられたような気がする。
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前にも宮本輝を勧められて「花降る午後」だったかを読み始めて、あまりのつまらなさにやめてしまったのに、懲りずにこれにも手を出してしまった。でも、あのとき、日本語の本が周りになかったから、活字中毒ゆえの奇行なのかもしれない。
もう、全然だめでした。
すべてが、受け付けなかった。
最後まで読み通したけれど、登場人物のいちいちに腹が立って、読んでいる間中いらいらしていたと思う。そういう意味では、人物造形が出来上がっていたのか……?
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他の作家にもドラマにも映画にも、見分けがつかないくらい同じ設定の作品がたくさんありますね。
きっとある時代以降の、若者の自由な生き方、を表現するのにうってつけの、この頃には新しかったはずだけどもはやステレオタイプ、なんだろうな。
それぞれに夢や目標を持ち(中には進路が見えないメンバーもおり)、互いに干渉しすぎず、でも語り合い支え合い、恋愛と友情が絡まり合い。
とても近くで色々な人間関係が展開してるはずなのに、
とても刹那的で薄っぺらに見える。
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バーであった後、勢いで一緒に住みだした与志、ロバ、愛子、曜子。互いのことをまったく知りもしない男女が、どうしてここまで尽くすことができるんだろう。裏切られて、悩み苦しんでも、結局は相手の幸せを願うところにたどり着く。
「僥倖」という言葉が強く印象に残る。思いがけない幸い、偶然に得る幸運。各々がそのことに感謝して心に抱きつつ、それぞれの道を歩んでゆく。
高校3年生のときに後輩に薦められて初めて読んで、10年ぶりに本棚から取り出した。その間、私もいろんな人と出会い、いろんな感情を抱いてきた。経験を重ねた分、久々に読んだこの本は私の心の奥深くまでしみこんできた。
この本と出会えたことも、私にとっては「僥倖」だと思う。
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大好き。静かなのに激しい男女の恋愛…切ないんだけど、どこか憧れてしまう。女性として共感できるところがたくさんあった。映画も観たけど、なかなか良かったよ。
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大人が四人集まればこういう展開は必然で、何もないほうがおかしいんでしょうけど‥小説ってこういう流れじゃないとやっぱり成り立たないのかなあ‥と捻くれて読んでしまうわけです。
読んでるうちに段々腹が立ってきたりしていたけれど、終わるころには不思議とどの主人公にも怒りを感じずに読み終えました。
少し脱線してしまいますが、やっぱりわたしがこの本を読んだのも必然だったのかも、と思ったのはあとがきを書いた方があの人だったから。眠れる森も、氷の世界もこの作品からヒントをもらっていたなんて知らなかった。
しめくくられるのは決まっていつもと同じ言葉。なのに、彼がこの世にもういないという、この矛盾。
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偶然から、一緒に暮らすことになった男女4人。優しい大人たちの、人間への無償の愛と、その哀しさが表されていました。女は、現実的で利己的。男は意外と嫉妬深くて、女をどこまで赦せるか、という所で右往左往しているんだな、という理解。
とにかく、少し冷静に、愛することとは?を考えさせられました。
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甘酸っぱいなんて恋愛小説によく使われる陳腐な言葉じゃあらわせないほど、ディープで大人な恋愛模様が、さくさくした綺麗な文体で書かれていた。
私は登場人物の行動に共感できなかったが、それはもしかしたら自分がまだ大人ではなく青春真っ盛りの年頃だからかもしれない。
もう少し大人になって読んだらおもしろかったかもしれないと読了後に思った。
子供と大人の狭間にいる私には登場人物たちの突飛な行動を理解するのは難しかった。
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文章は明快ですいすい読めます。
展開描写が個人的にどうかなぁと思う所もありましたが、
楽に読めて良かったです。