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名作古典が文庫として復刻、とあり、勝手にゴシック・ホラーっぽいミステリかと期待して購入。ミステリじゃありませんでした。怪奇小説。ジョン・サイレンスというイギリス人の博士を主人公にした連作。6篇の不思議事件が淡々と語られます。期待したままの内容と違ったので最初はとまどいながらあれーと思いながら読んでましたが、なるほどこういうものかとわかったあとは、その世界にどっぷり入り込みました。普段あまり読まないジャンルなので、たまにはこういう勘違いも悪くないです。不思議な本でした。
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読んでいて怖いなとは思わなかったけれど
描写の美しさにやられた
「炎魔」は、裏にどんなことが隠されているんだろうと
ワクワクさせられた
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正しい怪談、って感じかな。
事件簿っていうタイトルから想像するような、推理も野ではありませんので念のため。
所謂クトゥルーもの群より古い作品に当たりますので、コズミックホラーものではないのですが、ちょっとだけそんな雰囲気も匂いますね。
もちろんどっちが影響を受けたかといえば、ラヴクラフトですが。(^^;
「古えの妖術」とか「秘密の崇拝」とか、特に中世の雰囲気を色濃く残した舞台の作品が良かったと思います。
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東京創元社で『事件簿』ってタイトルだったから、ミステリかと思ったらオカルトだったよ。
すまんすまん。
オカルトは守備範囲外。
面白くなくはなかったけど、「で?」って感じだった。
好きな人が読んだらものっそい面白いとは思うよ。
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古い作品ですが、新訳ということもあってか、古風な雰囲気がありながらも読みやすかった。持ち込まれた怪しい事件を心霊現象に詳しい医師が解決するオカルト探偵もの。怖さはあまり感じないですが、精神的に追い詰められてしまった依頼者や相談者の体験の奇妙さに、何が起こっているんだろうと毎回引き付けられるものがあります。
「霊魂の侵略者」と「古えの妖術」が好みでした。
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ジャケ借り(^-^;
読み始め、取っ付きにくく、ダメかな?と思ったけど、1篇はそれなりに面白かった。
この調子で~?と期待したが、やっぱりリタイアしました。
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カーナッキみたいなの期待してたら、完全にガチのオカルト系意味不明論理を展開し始めたので読むのやめた。W.H.ホジスンは偉大だったんだなぁ
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オカルト系の短編集。事件簿という形は取っているが、膝を
叩くようなトリックがあるわけでもなく、目を見張るような
ギミックがあるわけでもない。そういう意味では「弱い」
作品ではある。だが、この短編達にはそれを補って余りある
大きな魅力がある。それは「雰囲気」だ。バカにしてはいけ
ない。この雰囲気を上手に醸し出すのは並大抵の技ではない
のである。その意味で6篇すべてが素晴らしいこの本は、
ファンタジー作品として必読であると言えよう。
猫と犬が本当にそれらしく活躍する「霊魂の侵略者」と、
幼い頃の寄宿舎学校の思い出が瑞々しく蘇る「秘密の崇拝」
がお気に入り。朝松健による解説も良い。
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やっと出ました。しかも完全新訳。
奇怪で奇妙、わけわからないけどなんだかゾクゾクする、
そんなホラーの名品です。
ジョン・サイレンス博士自体は、
そんなに活躍するわけではないのですが、
持ち込まれる話が奇怪なのですよ。
「秘密の崇拝」とか、あの廃墟を吹き抜ける
冷たい風を想像しただけでねぇ、
背筋と好奇心が刺激させられます。
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新訳版、読みたかった本がようやく手に入りました。いろんな人の訳文で同じ作品を読み比べるのが面白い。
古の妖術(1978年 ブラックウッド傑作選では「いにしえの魔術」)はじめとして、ジョン・サイレンスものだけを6編揃えて収録しているわけですが、こんなにも演出がバラエティに富んでいるのかと驚きました。
解説でも触れられていますが、主人公の事件への関わり方が様々で(ホームズ的に事件の依頼を受けて繰り出すケースもあれば、最後にちょこっと登場するだけ等々)よくあるシリーズモノにありがちな、話がマンネリ化しない工夫は素晴らしいし、状況描写や目に見えない「モノ」と戦う臨場感など、とにかく文章がワクワクドキドキする美しさでした。
この手の作品集はパターンが見えちゃうと読んでて飽きるので、そういう場合は1編読んでは間を空けたりしなきゃいけないんですが、この本は1冊ぶっ続けであっという間に読み切ってしまいました。面白かった。
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作者の作品を読むのは三冊目で、どれも出版社が違い多分訳者も違い、そういう背景が違うことによって結構な印象の差が生まれる作風ではないだろうか。興味があって手に取ったはずなのたが、ひねりがなく盛り上がりにも欠け、終始淡々とした調子にて物語は進み、怪奇ハンターが呼ばれて事件を解決して帰ってゆく。別にだめじゃないむしろ好きだがなあ。地味なんだよ。もし再編集するなら、今時の若手俳優でドラマ化し、硬くなり錆び付いた箇所に潤いと艶(オバハンの興奮と汗ばみ)を与えることにより作品が活きるようにする。おしり探偵のような。
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「古の妖術」は訳者違いで今回3度目の読了、本書の植松靖夫氏の訳が1番自分好みでした。もちろんジョン・サイレンス博士が活躍する心霊オカルト本編も面白いんですが、巻末の解説がなんと日本魔術界を代表する編集者、朝松健。
ブラックウッドは黄金の夜明け団に所属する魔術師でもありましたが、黄金の夜明け団関連でクロウリー、アーサー・エドワード・ウェイト、アーサー・マッケン、そして朝松健といえばラヴクラフト。目から鱗のオカルト裏話がなかなか強烈で楽しめました。