投稿元:
レビューを見る
犯人=読者という、前代未聞のミステリ。小説の「読者」に語りかけることから、メタミステリの要素を多く含んでいる。そして「真犯人は読者である」というフレーズの意味が終盤に反転するどんでん返しには唸った。
投稿元:
レビューを見る
辻真先さんの小説デビュー作。通して読むのはほぼ半世紀ぶり。トリック・ギミックをあれもこれもとちりばめてあり,解説にある当時の仲間からの評もあながち外れてもいないとは思うが,「読者が犯人」という構成は今でも魅力的。できれば畑農照雄さんのイラストが見たかった。
投稿元:
レビューを見る
読者が犯人(あらすじにも書いてるのでネタバレじゃない)というメタ構造を1970年代に行ったのは目を見張るものがありますが、やはり文章に時代を感じる部分が見られ、ページ数の割に時間がかかってしまった。
投稿元:
レビューを見る
当時としては挑戦的な内容だったかもしれませんが、今読むとそこまで驚く構成ではなかったかなと。
文章の稚拙さをカバーする理由付けとして、作中内作家による小説という体を取っているのは逆に潔くて好感を抱くものだった。
キリコのキャラクターはとても魅力的に感じられたし、全体的に軽いノリで読みやすいのは良かった。
投稿元:
レビューを見る
ザ昭和な感じがたまらない。
雰囲気にどっぷり浸って堪能した。
その上、犯人は読者って、どんな仕掛けがあるのか、わくわくする。
主人公は、中学生の薩次とキリコ。
気が強くて有能な美少女と、ちょっと気弱なポテトくん。
この2人の掛け合いがまた楽しい。
キリコの兄もナイスキャラ。
幕間に挟まれる、一見関係のなさそうなパートはどう絡むのか。
楽しかったので、引き続き2作目に突入。
投稿元:
レビューを見る
リアル中学生の時に当時の朝日ソノラマ文庫で何度も読んだ思い出の作品。
今読むとも微妙に感じる部分ももちろんあるのだが、それ以上に郷愁と思い出補正もあることは認める。
ポテトがまだ「ジャガイモ」という表現だったことにちょっと驚き。
買って良かった。