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『真善美』
勇気、真、自由
は、結びついている。
著者は小説家であり、日本財団会長、日本郵政取締役を務めた人。アフリカに何度も訪れており、今の日本を、そして日本人を俯瞰して見ている気がする。
『私はいつも難民のことを考えます。住む家もお金もすべてを失い、子どもを連れて追い立てられ、それでも耐えてきた人もたくさんいる』
自分の日常を大事にしながら、理想論だけでは片付けられない、この世界の片隅にいつも目を向けている人。
すごーくわかる。
体感して、実体験があるからこその言葉で。
アフリカ、難民、生まれながらにして人は平等ではない。
選ばずにいる状況下の人が沢山いる。
自分以外に、自分以上に沢山苦しんでる人がいる、
そこに目を向けることの大切さもわかる。
でも、選べたとしても、自分で選んでいる道だとしても苦しくなることはある。
どんな風に、何に目を向けて生きたいのか。
選べる環境にいても先が長すぎて、前が見えなくなることもある。