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定価90円なのに、古本屋で100円で売っているのはなんでかな〜、買いましたが。
日本脱出前に買った本の一つ。
日本人のあいまいな点が、外国人に理解できないのはよく体験しますね
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「神様どうか」宗教を持たざるものである私にとって、それは精神安定のための呪文でしかない。苦しみから開放されるための宗教に縛られる、宗教を持つ人。いずれにせよ、生きていることは必ず苦悩することにつながる。心、平静にあることは難しい。それでも人間は生かされている。
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遠藤周作入門。人種や信仰が絡んだ、人間の深いところにずるずると入ってゆく、じとっとした作風だなあと思った。戦争を通じてか、荒んだ登場人物の荒みっぷりが印象的。白い人はナチスに寝返るハーフの人が、神を信仰する者を残酷に試す話。黄色い人は、白人と日本人の感覚の違いを、空襲を受ける近畿を舞台に描かれている。
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高校時代に読んでそのS加減に夢中になった遠藤センセ……狐狸庵サイドのおちゃらけ加減はどこへやら。遠藤センセの書く闇はやっぱり最高……!!
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『白い人』については省略。
『黄色い人』
神、罪、罰。
大戦中のカトリック教会が舞台。
敬虔な信者であると同時に立派な志を持つ神父。
信者と姦淫を犯してしまった元神父。
出兵中の友人の許婚と性的関係を持つ日本人青年。
「なんまいだ」と唱えることで罪意識から逃れる日本人。
「神」の存在を「神たち」の中に見出すことで抽象化する日本人。
一方、原罪を生まれながら自らに課す基督教信徒。
「神」の存在と罪意識を常に持つ基督教信徒。
その宗教と思想風土の対比を問題提起している。
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白いだとか黄色いだとか、黒いだとか…。
なぜ、それがタダの入れものだと気づけなかったのでしょう?
例えば私がどんなでも、私は私なのにね。
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「海と毒薬」に通じる、遠藤周作らしさがつまった作品だと思った。誰にでもある弱さや残虐性などをえぐりだした文章はある意味恐怖だ。
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僕の聖典。五つ星★★★★★。
神の存在を否定する白い人と、神の存在を知らない黄色い人。そして戦争。「信じるものは救われる」という言葉があるけれど、ナチスの暴虐を目の当たりに、拷問され、死ぬまで苦しめられる運命だと知りつつ、それでも、神を信じられる?全て神の意思なのだと、認められる?分からない、分からない。遠藤周作のこの神の問題、彼の執着が私にとり憑いた。分からない地獄。いっそ、「知らぬが仏」と決め込んで、神・キリストを知らなければ、仏になれますか?
<白い人>神はいるのか?このナチの暴虐を何故黙って見ている?神を信じたらもっと辛い。悪になれば楽になれるから。この最悪の状況の中でそれ以外に方法が無い。
解説の山本健吉、「今日において、まだかなり未熟な点も認められるこれらの作品」だと!?バカヤロー!!!!!最高傑作じゃないか!!完璧な作品だ! と書き殴ってやった。
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遠藤周作ってカトリック作家だったんだね。思った以上に重かった。
俺にはキリスト教でいう罪悪感やら贖罪っていう倫理観がはわからない。
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白人と黄色人種はそんなに違いますか?
これ白人が書いた物だったら明らか人種差別だ何だ非難轟々だろうけど、
フランス留学してた著者が書いた物だから説得力がある。
そんなに違うのかな。
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『白い人』も『黄色い人』も信仰を捨てきれない人間の葛藤を、信仰を捨てた人間冷めた視線で描く。
日本人の俺としては捨てた側の人間に共感できる。
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信仰とは・・
極限で生き残るもの、諦めるもの。
生命の目的は理性の幸福なのだとトルストイは言う。
07/12/-
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人間の弱さを宗教がどう克服していくのか。遠藤周作が考える西洋と日本におけるキリスト教と信者の姿が見えて面白い。日本人であるわたしには白い人たちの考え方はわからないなと思った。
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少しだけ暗い話が読みたかったんだけどね、軽い気持ちで読みはじめたら、ズドーンと突き落とされて這い上がるのが大変だった。
暗いというより黒い。
人の心の闇をこれでもか!と執拗に描く執念。
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「沈黙」「海と毒薬」と同様、人間の弱さというものが描かれています。
作品全体の陰鬱な雰囲気が好きです。