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このシリーズ、まだまだ続いて欲しい笑
松尾芭蕉『おくのほそ道』
古池や蛙飛びこむ水のおと
夏草や兵どもが夢の跡
京にいても京なつかしやほととぎす
閑かさや岩にしみ入る蝉の声
などなど。
解説ありきで読む方が面白そうだが、読んだ後に実際の足で旅路に足を運びたくなりそうだ。
ダニエル・デフォー『ペストの記憶』
同著者のロビンソン・クルーソーは、名前は知っているが読んだことのない作品であり、いずれ読みたいと思っていたので、その際にはペストの記憶も読みたい。コロナ禍でも怪しい検査キットやサプリメントが売られていたが、ペストでも様々な謳い文句の薬が売られていた。
本書で伊集院氏は、戦時中は戦前の落語がいくつかなかったことにされ、戦後には戦時中の落語がなかったことにされる。不謹慎であったり、国威発揚的な内容もあるため。〜と引き合いに出しており、共感した。
コッローディ『ピノッキオの冒険』
以前、読んだことのある作品だった。
ディズニー映画とは異なり、人間くさいというか、現実の貧しさや主人公も気まぐれな人間らしい精神の人形であり、特にコオロギをさっさと殺してしまう場面は衝撃だった記憶がある。
新聞連載の作品なので、途中でピノキオは死んでしまった描写があったが、実は著者の借金分稼ぎ終え、もうこの話も書く必要がなくなったと思い〆ようとしたものの、読者からの要望で続いたという話や、ジェッペット自身が結構問題のありそうな人間であったり、クジラに呑み込まれるのは人形作りなんてやってられなくなった産業革命で会社に取り込まれ、貨物船もクジラに呑み込まれたため食料などに困ることはなく、むしろ以前の貧乏生活よりランクアップしているということで、自由はきかなくなったが食べ物に困らない(稼ぐことは出来る)という比喩である話など、面白かった。