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谷尻さんが半生を振り返りながら語り、今のようなポジションに至ったかがわかる本。
雑誌のインタビューのようなラフな文体で書かれていて、とても読みやすい。
夢を叶えるための王道から外れてしまった人には、どんな道からでも夢を叶えていくことはできる、と思わせてくれて、
仕事にポリシーや軸を見出せない人には、そのヒントを与えてくれるかもしれない。
その一方で、これが為せるのは谷尻誠の挑戦心や手を抜かない姿勢ゆえ、とも思わせる。
印象に残ったのは、独立・起業にあたり、「面倒なことになってもそれも自分の糧として、新しい裏技として習得する」という考え。
自分はどちらかというと、つまずかないようにスムーズに行くように心がける性質があるが、つまずいたときの乗り越え方も一つのスキルと捉える考え方はいいなと思った。
物事に対してグレーな見解でいることは、都度自分自身に問いかけて、将来の広がりや余地を増やしていくことに繋がる、という考え方も目から鱗だった。
なんでも白黒すぐに判別していると、その間の可能性を皆無にしてしまうという。
→自分はまさにこのタイプかもしれない。「これもアリかも」くらいでキープしておくことも悪くないと思った。
今はそれほど過酷な競争をしなくていい時代。いろんな価値観が共有している。
特定の目的を果たすRPGから、エンドレスに街をつくるマイクラへ移行したようなもの。
明確な全クリというのは一生ない。どこで満足感を得るかは個に委ねられる。
→たしかに勝ち組負け組、みたいな考え方は今はないのかもしれない。人と比べるのではなくて自分との競争。谷尻さんも人がしていないことをしよう、という視点ではなく、ひたすら自分と目の前のクライアント、仕事に向き合ってきた結果、誰とも被らない今のポジションに至ったのではないだろうか。
自分の中の小さな不安をかき消すために、ちょこまか動き続けている
→満足したらそこで止まってしまう。どこか満たされない気持ちとか、不安に思う気持ちは、エネルギーになる
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谷尻さんの考え方に共感できることが多く見入ってしまった。特にグレーな考え方という定まらない状態にこそ可能性を感じるというところが印象に残りました。自分自身今のままで良いのかと常に不安に駆られては、色々な本やYoutubeをあさっては繰り返す中、一度自分なりの軸を見出し、それに沿ってその時々の最適解をみつけていきたいと思いました。