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2023年、池波正太郎生誕100年。「春陽文庫」復刻第一弾、「錯乱」「碁盤の首」「刺客」「秘図」「賊将」の5篇の短編傑作集。
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池波正太郎短編集、5編。
錯乱は直木賞受賞作。錯乱と碁盤の首、刺客は、真田信之の信州松代藩が舞台。
徳川の御代となり、幕府の監視も厳しいなか、したたかに、しぶとく生き抜いていく真田信之が、見事に描かれている。
秘図については、火付盗賊改方長谷川平蔵を思わせる作品。セリフのひとつひとつが沁みる。
善のみの人間など世の中におるはずがないのだからのう。悪と善とがささえ合い均衡がとれておるのはよろしい。それができぬ特別にひどい悪漢のみを捕え、その余はみのがしておくほうがよいのじゃ。
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この作品には、実在の人物が出てくるけど、話自体はフィクションだろう?でも、実際にあったことのようなリアリィティを感じる。
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乾いた文章は好きだけど、登場人物に感情移入できなかったかな。武士道とか男の心意気とかに興味ないからかな。「碁盤の首」はラストのどんでん返しがよかった。
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1960年の直木賞受賞作品「錯乱」ほか4篇収録。読者を楽しませようという思いが伝わってくる受賞作がまず秀逸。他にも「基盤の首」「刺客」が面白かった。
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池波正太郎さんの命日。
去年生誕100年、だから101年。
池波正太郎といえば、「鬼平犯科帳」、その他諸々。
この方の小説は、いろんな媒体で生き続けているなあと思う
「錯乱」は第43回直木賞受賞作
時代小説歴史小説短編5編
「錯乱」
真田もの
松代藩藩主真田信政が突然亡くなってのお家騒動
先代藩主は、真田信之(幸村の兄)
そしてまだ存命で、この危機をどうするか。
ですが、主人公は父親の代から幕府の隠密として生きてきた男。平常は忠実に真田家を監視していた。一旦任務となるとしたたかに。人生を賭けた潜入の悲劇。
「基盤の首」
真田もの
伊豆守信之の戦渦の中だけでなく 戦の亡くなった世の中での名士ぶり
「刺客」
真田もの
松代藩信州
真田信安を支える家老達の傲慢さに反乱が起こる
真田家の本体の知識が乏しく 私は本来の面白さを楽しめなかったです。
「秘図」
お勤めは真面目で憂さ晴らしに春画を描く男
死際の絵の処理、自分が意識あるうちに中身を見せずに焼かせるのだけど、わかるわー。私も突然の場合は友人にBL本の処分をお願いしてある。
「戝将」
人斬り半次郎
西郷隆盛の傾倒する桐野利秋
西南戦争の死に様が見事