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自動車で走らないので、国道16号線と言われても正直のところあまりピンとは来ない。それは東京の中心部からほぼ30キロ外側、三浦半島の付け根の神奈川県横須賀市から横浜まで東京湾の海辺を走り、内陸部に向かい、町田、八王子、福生を抜け、埼玉県入間、狭山、川越、さいたま、春日部、千葉県の野田、柏、千葉、市原から再び東京湾に出て、木更津を越え富津へと至る、約320キロの環状エリア。
このエリアの地形に着目して、歴史や経済、さらにはミュージックシーンまで、著者の筆は意想外な様々な話題に飛び、大変面白く読めた。一つの着想、アイディアとして大いに好奇心を搔き立てられた。
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関東に住んだことがなく、16号線のイメージも本作中にも出て来る「ドキュメント72時間」くらいしか無いので、「関西で言うと何処かな?」と考えながら読んでました。
外環170号+171号線か、県境跨いでて県庁所在地貫いてるところは24号京奈和か。そっちが「木更津キャッツアイ」ならこっちは「岸和田少年愚連隊」がある。でも「中央フリーウェイ」出されるとこっちは「河内のオッサンの歌」くらいしか無いかなぁ、とか。
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東京というのは道路が環状になっているのが不思議だった。環七、環八、郊外は16号線。これは古代より河川や流域、源流部の先の尾根沿いは住みやすいっていうことなんだ。江戸よりはるか昔から貝塚、古墳がある、生糸の輸出道路シルクロードということ、富岡製糸場の位置も改めて認識した。米軍基地を中心に音楽が入ってきてユーミンが生まれたというのも興味深かった。生物の話などもあり、いろんな話がてんこ盛りでおもしろかった。地理を知る。自然を知る。歌を知る。いいかも。