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今からちょうど50年前の作品だが、人口減少、年金問題など今の世の中を予言するような作品が収録されており、とてもハッとさせられる。何度もいうけどこれほんとに50年前に思いついたの??他のシリーズも買いたくなった
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収録話数は11話。
暗くて、怖い話が多かったです。
特に好きなお話は
「コロリころげた木の根っこ」
もの凄い亭主関白の作家をしている夫とその夫からDVを受けている妻、作家の家に訪れた出版社の男の3人のお話。物語の中で時折現れる違和感。最後にその違和感が回収された瞬間、ゾッとしました。
「間引き」
世界の人口が増え続け、食糧が配給制になった日本。そんな日本でコインロッカーの仕事をしている男のお話。ハッピーエンドで終わると思いきや、ラスト2ページで急展開が起こり、その高低差が良かったです。実際に世界人口は今も増え続けていて、食料自給率が世界の中でも群を抜いて低い日本。いつかこの物語のように「間引き」が起こるかもしれませんね。
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『劇画・オバQ』
昔と同じように接しようとするQちゃんと、成長してしまった正ちゃん達の対比がさみしかった。
「へー神成さん亡くなったの!」て、そら亡くなってるだろうけど、わざわざこの話で開示しなくても良いだろと思った。
お酒飲んで熱くなって、「俺たちでやってやろうぜ!」ってなって、少年漫画版のオバQならこのまま会社を興して…っていう物語が始まっていくのだろうな、と思うと切ない。
『権敷無妾付き』
主人公のオジさんがずっとダサくて良かった。
結局全編を通して外面では良いお父さんであり続けたのが皮肉めいている。
『ノスタル爺』
若く出兵して、そのまま戦地で30年を過ごした主人公はやけに達観した感じだった。
結局「抱けーっ」のシーンに繋がると思うと、土蔵内で10年くらいいろいろ考えて人生を後悔してたんだろうな…と思うと辛い。
「気ぶりのじいさん」という今では絶対に見れない表現。
最後のコマが「抱けーっ」ではなく、いったん感傷的に終わってるのが良かった。
『コロリころげた木の根っ子』
いや旦那デスノートだ
『箱舟はいっぱい』
ノア計画を知ったキャスターが、決死の思いでテレビ越しに告発するシーンがとても良かった。しかもそれも嘘って、やるせなさすぎる