投稿元:
レビューを見る
錯視および錯視デザインとその原理・作り方について紹介されている。錯視デザインをアートとして楽しむ側面と、心理学として原理を学ぶ側面の両方がある。図とその説明だけを読んでも楽しめると思う。
大きさの恒常性(客観的大きさが同じ場合、対象までの距離が変化しても対象の大きさはあまり変化せず、ほぼ一定に見える)やフィック錯視(同じ長さの図形は縦にされたものが横にされたものより長く感じる)が好きなので解説を期待していたが、本書では扱われていない。おそらくは基礎的すぎてデザイン要素が弱いということなのだろう。
錯視・錯視デザイン・だまし絵・トリックアート・オップアートの違いについて何回か述べられていたが、スピード優先で読んでいたせいかあまり理解できなかった。どれとどれが同じで、どれが違くて、どれが包含関係にあるのか。個人的にはこれらの違いの重要性は低いと判断してスルーした。
176ページ
心理学における錯視研究でいうところの「錯視」は、「生存の役に立たない」近くを指すことが多い。
→よくわからないし納得感を得られていないのでメモした。しかし前述のとおり違いを理解することをあきらめたので今となってはあまり気になっていない。
179ページ
影あるいはシャドーは、ある物体に照明光をさえぎられてできた別の物体表面上の暗く見える部分である。一方、陰あるいはシェードは、ある物体表面のうち、照明光が当たらず暗く見える部分である。
→影と陰の違いを調べたことがなかったがこれを読んで理解できた。定義と説明が非常にわかりやすい。