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世界史を勉強するなら、まずこの本を読むべきでしょう。
中身は、大きく3部で構成されています。
第Ⅰ部では、時代を、古代、中世、近世、近代の4つの区分に分け、それぞれの時代での出来事の概略が書かれています。ここで、世界史の骨格を掴むことができます。
第Ⅱ部では、各時代が何なのかが解説されています。例えば、中世はヨーロッパのみの時代区分であり、それはキリスト教と地方分権がキーワードとなると書かれています。「何それ?」という疑問に対して丁寧な説明がなされています。
第Ⅲ部では、各時代区分での重要な事柄についての解説があります。例えば、古代では帝国主義がキーワードとなるのですが、そこでは「帝国がなにをすべきか?」の問いに、「道路を造ること」が重要だとの回答があります。そして、それがなぜなのかについて分かりやすい理由が書かれています。
新鮮な内容が多く、飽きることなく、最後まで一気に読み終えることができました。この本をベースに他の世界史の本を読めば、その内容が理解しやすくなり、考える力がつくようにも思います。
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代ゼミ講師である著者がわかりやすく世界史のコアイメージを書いたもの。
第1部:通史
第2部:時代区分の概説
第3部:テクノロジーや思想が歴史に与える影響
のようになっています。
世界史に慣れていない人は、第3部から2、1部へと逆から読むといいです。
世界史は、日本史と違って、エリアが広いし宗教別(キリスト教、イスラム教、仏教&儒教)に歴史が語られるので、捉えにくさがありますよね。
本書は、それぞれの時代とエリアのコアイメージをつかもうとする良書だと思います。星がひとつ少ないのは、第3部を多くしてもらえるともっと楽しく読めたと思うので、その分です。
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分かりやすい。スラスラ読める。ただの通史ではない。だから第1部の通史はあくまでも第2部以降のための前説である。第2部、3部が他の著書と大きく異なる点であり、魅力である。年代や人物名がほとんど登場せず、エピソードや人物ドラマに頼らない。かといって全く退屈せず、最後まで興味深く読み通せるのが本書である。