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スマホとの関係を見直す良いきっかけになりました。
まだスマホを完全に手放すことは考えられないけれど、日常の中で距離を置くことはできそうです。
タイトルばかりに目がいき、作者がふかわりょうさんだと途中で気づきました。穏やかというか、落ち着いたというか、まるで絵本のような文章で読んでいて心地よかったです。他の作品も読んでみようと思います。
美濃に行き、水琴窟の音も聞いてみたいです。
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坂本千明『退屈をあげる』の前後で読んで、退屈・ぼーっとする時間について考える一日になった。高校生の頃に1週間 熊野古道→京都→飛騨高山 と旅をした時のことを思い出す。まだスマホを持ってはいない時代で、事前の下調べや現地でガラケーなどで頑張って調べた旅程・時刻表などの風景が瞼によぎった。同級生との3人での旅行だったが、電車の中でただ話したり、誰かが寝るとその間にぼーっと外の風景を眺めたりそんな感じでどうにか家族以外での初の旅を終えることができた。原体験として刻まれている。
水琴窟の音を聴くために美濃に行った話を聞いて、音を調べてみるとたしかに行きたくなった。また美濃和紙が最初の1ページに使われていることも非常によかった。聴覚や触覚をフル活用して楽しむことができる本でよかった。現地での第6感を信じて、何が起こるか分からないワクワク感をそろそろもう一度経験したくなってきた。
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文才が素晴らしい
言葉とか間合いとか
すごくゆったりした話で空気感なのに
落ち着く気持ちと裏腹にワクワクした
テンションの上がる感じ
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まだ完読してないが、、出たし良好。
3泊4日の旅で、出発日から台風、地震などのトラブル発生、そんな中、スマホが無いが故の不便さに「なるほど」と思うのと、、確かに心にゆとりが生まれるかも、、
最後の最後まで素敵な内容。
スマホで世の中便利になりすぎて、移動中はスマホばっか見て車窓の変わりゆく景色とか知らずに、また街中でも人との直接の触れ合いが無くなってるよなと改めて感じさせてくれました。
「あとがき」も良く、旅の前半で出会った和紙がこの本の中表紙に使っている事に触れ、私も読んでてそれまで気づかなかったんだけど、「確かに」と実感。
あとがきの後には、旅の途中に写るんですで撮った27枚の写真も素敵。ちゃんと27枚でした.
ふかわさんの「旅のしおり」を参考に私も似たような事やってみようかなと思いました.でも私の場合、「緊急事態用」とか理由つけてスマホをカバンに忍ばせるんだろうな.
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タイトル通り、ふかわりょうさんがスマホを置いて岐阜に旅に行くエッセイ。
ふかわさんのこと詳しく知らなかったけど、作者紹介で「テレビ・ラジオのほか、文章を書いたり曲を書いたり、ぬかるみの中で暮らしている」と書かれていて、一気に引き込まれた。
ふかわさんのふとした表現のおかしみというのだろうか、そこからくる可愛らしい言葉遣いが好きだなあ。
スマホを車内で留守番させて、スマホのない生活の予行練習する話が好き。
スマホ置いて旅に出てみたいなあと思いつつ、タクシー移動が多い旅だからこそできる部分もあるなあとは感じたけど、スマホがない旅にも魅力を感じるようなエッセイだった。
「もしもスマホを持って旅したら、たびたび日常にログインしていたかもしれません」という表現にしっくりきた。
つい生き急いでしまいがちな人間なので、ぼーっとする時間を取り戻す旅、素敵だなあと感じた。
スマホがあるからこそ融通を効かせられるというのはあるけど、スマホがないからこそぼーっとしながら「今」を楽しむ旅と、どっちが自分に合ってるか試してみたいな。