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ウォーク資本主義的な振る舞いは、経済のアジェンダにおいては今まで通り企業が利益を得続けるための隠れ蓑であり、本来民主主義にて政治が担うべき役割までも進出しようとする危うさを孕む。
企業は利潤だけを追求すべき
企業は社会的な責任を果たすべき
どちらでもなく、私たちが本来のウォークネス(人種や経済における不平等をきちんと見つめる知識を持ち、その解消のために戦う)を取り戻すべきなのだ。
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「ウォーク」が偽善的だってんでなんか攻撃しているけどその根拠は薄いというか見方がネガティブすぎる。しかしアメリカの知らん事情が多くて勉強になる。ポリコレ興味ある人は一読しておくべきだ。
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この本の言わんとしていることは大きくは掴むことができたと思うのだが、自分の言葉で語り直せない。
ので、解説の中野剛志さんの言葉を借りて。
「ウォーク資本主義」は一見「意識高い系」で、公共の利益や社会正義に配慮しているように見えているが、実際は偽装された新自由主義である。
もう少し自分の言葉で書きたいのだが書けない。
「WOKE CAPITALISM」ウォーク資本主義をわかりやすく言った(訳した)のが「意識高い系資本主義」
カバーの言葉を借りると
企業が気候変動対策、銃規制、人種平等、LGBTQなど性的平等実現などに取り組む様子。
「『意識高い系』資本主義が民主主義を滅ぼす」というタイトルの意味が読む前にはよくわからなかった。「企業が社会問題に取り組むことがなぜ良くないの?」と思った。読んでみるとよくわかり、目が覚まされる。こちらこそ目を覚まして、騙されないようにしなければならない。
身近な企業や人物の具体例が書かれていて興味深いし、面白いし、決して難解な用語が使われているわけではなくわかりやすく書かれていると思うのだが、私には、そうスラスラ読めるものではなかった。でも多くの人に読まれるといいなと思う。
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日本でもたまに話題になるグリーンウォッシュ、いわゆる「やっていないのにやってるふり」です。
ところがアメリカではそれどころではありません。それが儲かる仕組みとして成り立っているそうです。しかも、「意識高い系」の会社が、SDGsやESGがうまくいかなければいかないほど儲かるという悪夢のような構造になっています。
SDGsやESGに対する何か底知れぬ違和感について、少しだけ分かった気がしました。
あと、日本の資本主義はこのレベルに達しておらず、滅ぼす対象の「民主主義」もそもそも怪しいので、ただただ世界から取り残されていくだけ、と寂しい状況らしい。やっぱり、戦って勝ち取ったのと、敗戦で与えられた違いなのか?
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日常生活において「○○に関心があります」と言っておきながらも、何のアクションを取らない人に疑問を感じていたが、この本を読んで、この人たちのことを言っているのかと、納得した。
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昨今の企業主導SDGsとか、製品名を出さずに疾患啓発CMを出す製薬会社に胡散臭いものを感じる人は特に面白いはず
Work(目覚めさせられた)を”意識高い系”とした訳者に拍手
ふてぶてしいなとも必要悪だとも感じるところが難しいけど
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民主主義と新自由主義は相容れない関係なのか
考えさせられる内容でした
政治よりもお金に関心のある人が
大多数であるという現状もあります
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「企業のウォーク(woke)には気を付けろ」という主張か。
(個人のwokeは民主主義的にあって良いが)企業のwokeは損得勘定に則ったもので、民主主義に対する改善意識によるものとは限らないので、寧ろ民主主義には害を為す。
企業のwokeは、会社の利益最大化を目指す活動手段である。主義主張への共感・賛同よりも「大衆の多くの支持を得られるか」か判断のポイント。
なぜなら、wokeな企業のCEOの報酬は極端に高くて貧富の差を助長しており、その企業の多くは租税回避策により税金を納めていない。つまり、民主主義的に正直とは言えない行為を平然と行っていて、woke本来の問題意識に従った行動をする人物・組織と言えないからである。
経済的に見るとwokeは新自由主義をベースにす企業が民衆に自社の商品を買わせるための手段の一つということ。
一方で、右派保守主義者(グループ)や保守的宗教団体から見ると、wokeな行動は自分の価値観存在意義への攻撃となる。古くからの良き伝統(と本人は思っているモノ)のために反撃すべきであり、実際にSNSやメディアでヒステリックに意見を発信し、結果として民衆の分断を煽っている。
従って、企業のwokeは社会全体への利益という観点からはマイナスになっている。
また、保守党派が伸びても減税政策による恩恵を受けられるので、wokeな企業にとっては全然痛くない。
企業のwokeな行動や情報発信から単純に良い事を言う会社と見なす事無く、その裏にある狙いを意識し全面的に信頼を安易に与えないように注意が必要である。
個人的に感じていたSDGsに賛同する企業の胡散臭さも、企業のwokeの胡散臭さに通じていて、SDGsで儲ける気満々な姿勢が透けて見えるからと納得。
「やらない善意より、やる偽善」という考え方もあるが‥
30年程前の大学時代に『アメリカでは優秀で社会を良くしていこうという若者が政治家を目指さずに企業家(スタートアップから起業)を目指している』という話を聞いた事があるが、そんな元〝wokeな若者〟の罪滅し的な行動という一面もあるような気がしたが、そんな甘い考えは持っていないかと瞬時に自己否定。