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女性の方が賃金が低くなる問題について、過去100年間を5つの世代に分け、世代ごとの流れから解説を試みようとしている
現代では仕事により多くの時間を使える人が評価され、高給を得る職業が人気となっている((弁護士、会計士など)
しかし子供がいる場合、24時間対応が必要な仕事を望む女性は少なく、代わりに男性が仕事に多くの時間を使うため、結果として賃金格差が生まれている
女性への嫌がらせで賃金を下げるようなことは少なくなっているが、高給を得るためには長時間労働が必要→子供がいると長時間働けない→賃金が増えないのループで格差が発生しているのは、理解できる話だった
経済本のため前半3分の2くらいが各世代の女性のデータの解説で、しかもアメリカ女性のデータなので知らない人や内容が多く読むのがしんどかったけど、最後の格差発生の解説パートは興味深かった
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なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学。クラウディア・ゴールディン先生の著書。男女の賃金に格差があるとしたらそれはジェンダー不平等。ジェンダー不平等をなくすためには男女の賃金の格差をなくさないと。男女の賃金の格差をなくすことを法律で定めるくらいしないと日本はいつまでたってもジェンダー平等後進国になってしまうのかな。
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女性の今までのキャリアと子育ての両立が描かれている作品だ。
キャリアをとるか、子育てをとるかそれとも両方とも取るか。
そんな中で女性の方が平均して賃金が安いという現状もある。
それは子供を産みたいと考えた時の仕事へのブランクが出てきてしまうこと、子供を産める年齢がキャリアを築きたい年齢と重なってしまうことも理由の1つ。
女性の役割と男性の役割というのは100年近くの間で色々と検討されてきたものだ。
前はそんなことが議論される余地もなかったのではないか。
そんなことを思いながら読み進めていた。
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いかに献身的に時間を融通できるかが、いまある賃金格差を説明する最大要因であるという分析は実感と一致して同意。歴史的な整理にも意味は大きいけれども、全体としてメッセージの割に文章が長いのは否めない。アメリカの本に多いですが。
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'23ノーベル経済学賞
20世紀初頭以降の米国"大卒"女性にfocusし、男女の賃金格差の理由が『子どもの世話は女がすべし』という社会通念が原因だと明らかにした
面白いがこれでノーベル賞獲れる位、世の中はまだまだだという感想
その社会通念のために子供がいる男女では労働時間やオンコールできるかに違いがあるから、単純に賃金差があるというのが結論なんだけど
今の世のシステムでは差を無くすのは無理だし、無くそうとするんじゃなくシステムそのものが変わらないとダメな気もする