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忘れられない味って
なんだろー。
わたしは、
お母さんの
おにぎりかな?
だいすき!
こーちゃんのお味噌汁
さよなら松茸
ぐっときました
電車じゃなかったら
泣いてた。
2014.5.13
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小川糸さんの食べ物に関する描写が
たまらなく好きです。
前に読んだ『食堂かたつむり』では冒頭のぬかの描写だけで
ぬか漬けが食べたくてしかたないほどだったし(笑)
本作も『食堂かたつむり』に負けないほど
おいしそうな食べ物の連続で
立ち上る湯気まで本当に見えるくらい。
味覚を刺激する食べ物にまつわるお話が
たっぷり集められた短編集です。
わたしたちの生活が食と密接にかかわっていること
でもそれだけじゃなくて
想い出も記憶も感情も
人とのかかわりも
ありとあらゆるものに繋がっていることを実感します。
読んでいるとよだれがおちそうになるけど(笑)
いつの間にか目尻からもこぼれ落ちそうになって
ずっとじんわりあたたかい気持ちで
読み進めることができました。
この本、おすすめです。
大切な誰かへの贈り物にそっと添えたくなるような
ホッとする一冊でした。
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「こーちゃんのおみそ汁」は泣いた。
おばあちゃんが幸せそうな「いとしのハートコロリット」も好き。
大切な人とおいしいものがあれば幸せ。
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食べ物をめぐる短編7本。
人生の節目に味わった印象的な食べ物とは。
同棲して10年の恋人と、予約しておいた旅行が、お別れ旅行になってしまった。
奥能登の旅館で食べる最高の食事。
ぼけてきた祖母が、何も口にしなくなった。
必死で看病する母。
孫は、祖母が思い出したらしいカキ氷を求めに走る。
結婚前の娘が作るお味噌汁。
早く亡くなった母が、まだ幼い娘に教え込んだ味噌汁の味とは。泣かされます。
夫のショー造さんと、いつものパーラーへ食事に行く老婦人。
店やメニューが何か変わったと思いつつ、懐かしむ思い出は‥
豚のポルクを愛人にしている男。
ある絶望からパリへ、最後の晩餐を味わいに出かける。
え、愛豚を最後に食べる話か?と思ったら‥
醜くて美しい男の愛人の話。
きりたんぽにはうるさかった亡き父のため、母と娘は二人できりたんぽを作ることにしたのだが、その味が‥?
生きることは、食べること。
泣きながらでも、生きるには食べるしかない。
ふとしたことで深まる、切ない味わい。
香りが立ちのぼるような描写が、とても美味しそう。
ちょっとタイトルの印象と内容には、ずれがありますが。
具体的に出てくる食べ物も印象的ですが、ひとつひとつ作品の味わいが違うのが、何とも面白かったです。
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食べることは生きることなんだなあって、改めて思いました。
友達、恋人、家族に上司とか後輩、一緒にご飯を食べて、何気ない会話が
大切だったり、距離を縮めたりするもんだよなあって。
中でも一番好きなのは『いとしのハートコロリット』
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人生の節目と、それを彩る食べものの記憶。
小川さんの食べものの描写の鮮やかさはほんとにお腹が空きます!
料理をする人のえがきかただなぁ。
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小川糸さんの物語は相変わらずご飯が美味しそうです。一言一言、読み進めていくたびにお腹が満たされていく…!
こーちゃんのお味噌汁はじんわりしました。
ただ人物の表現が薄いのがちょっと残念ですかね…
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借りたのは6月だったのに読んだのは9月。これの何がいけないって、ついこないだの24時間テレビが「こーちゃんのおみそ汁」だったことだよ……観ても無いドラマのお陰で気持ち悪くなってさー。
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この人の本はこれで二冊目。この人の話は「生(性)」と「死」と「食」が絡まり合って、独特の深みを増している。食欲をそそられる表現はいうまでもないが、人生の悲哀、諦観、そういうものをエグみなく、淡々と描いているところが好き。登場人物の誰にでも感情移入できて、各話涙がこみ上げてきた。いい話が多かったと思う。
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「ねぇ、ダーリン」
ポルクが体をよじって俺の方を向いた。
「お願いがあるんだけど」
朝から甘い声を出す。なんだ? 目で問いかけると、
「あと一食だけ食べさせて」
(「ポルクの晩餐」)
2014.08.09
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とても美味しい短編集。食事を通じて、幸せだったり少し悲しかったりする出来事がほんわかと浮かんでくる。
こういう風に、食べ物と記憶が結びつくような食事を沢山したい。
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短編集ですが、全てのお話にぶれがなく、もっと読みたい気持ちで一冊読み終えました。泣けるお話がいくつかありました。
きりたんぽ鍋はせつないけど、面白かった。ぞうきん味の鍋を供えられたお父さん・・・。
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心が温まるご飯の話!と思って飛びついた一冊でした。
……が、ダメでした。
人生の節目のようなタイミングでの食事風景を書いた短編集。どれも、「死」や「別れ」に繋がっています。
「死」は扱い次第で、読者の涙を容易に誘うことができる。感動的な作品なんだろうな、と思います。
でも、わたしとしては、温かくて美味しいご飯にいらぬ水を差された感じでイヤでした。
きっと、もっと年齢を重ねて、「死」や「別れ」とちゃんと向き合えるようになったら、また感想が変わってくるんだろうな、と思います。
なので、本棚で少し休ませてみようかな。
一編だけ、「親父のぶたばら飯」は、出てくるご飯の描写がどれも本当に美味しそうで、かつ、唯一前向きなお話なので大好きです!
真夜中に読んでいたので、登場人物が実に美味しそうに食べていてちょっと涙目でした(笑)
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口の中に広がる旨みが、何とも切ない、食べ物の話。
こういう言い方は失礼かもしれないけれど、小川さんの作品も大人になったなあ…と思う。
『バーバのかき氷』
孫娘。老人が最後に口にする…
『親父のぶたばら飯』
油ギトギトでうまそう!
一緒においしいもの食べる幸せ。
『さよなら松茸』
切ない。
美味し過ぎるのが切ない。
哀しくても舌は正直。
『こーちゃんのおみそ汁』
映画になった話かと思った。
割と王道かな。
『いとしのハートコロリット』
途中から、「もしかして?」と思ったけれど、切ないというかやり切れない。
でも、本人は幸せなのかな?
『ポルクの晩餐』
…ちょっと、ぶたぶたさん?
こんな男と何してるの?(笑)
『季節はずれのきりたんぽ』
割と王道だけど、オチがつきました。
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誰かと食べる料理。
思い出、きっかけ、いろんな場面で何気ない料理がその場を飾っていて、日常なかの暖かい雰囲気がふわりと描かれていて。その食べ物がどうとか味とかではなく、状況や気持ちと一緒にある料理の姿がさりげなく暖かくいるのがなんだか良かった。
ヒリヒリする気持ちも隠れてて、いろんなひとをいろんなことを大切にしたいなとも思ったり。