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ミレニアムを引き継いだ作者の本だったので読んでみたけど、面白いんだけど、面白いのだけどちょっと中途半端な気がする。
シリーズ化するのだろうか
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カビールの身辺調査で、じわじわと彼の複雑な過去が判明してくる。そしてなぜ楽器を壊したのかも、タリバンによる音楽の弾圧に加勢したものと思いきや、レッケが、彼の審判の動きはさながら指揮者のようだ、という観察眼から調べてみると、また驚きの新情報だった。
彼は幼少期にテレビでみた指揮者に憧れ、自分には才能があると確信し、指揮と、バイオリンを勉強する。そしてエレナ・ドルゴフの音楽学校に入ってみるも、才能はあることにはあるのだが、ある時、上級生らに演奏を披露することになったが、緊張のあまり残念なものとなった。その1件のことのみではないが、しばらくして先生から、あなたはバイオリンよりヴィオラの方がいいのではないかと言われる。ヴィオラ等の後ろの楽器は、誰もが真っ先にやろうとしてやるものではなく、バイオリンなどから流れ着く場合が多い。また、バイオリンは花形であるのに対し、ヴィオラなどはそれを支える影の存在となる。その後はヴィオラを頑張っていたようだが(指の傷から)、しばらくしてやめた。彼の中には、音楽に対する愛と共に、復讐が芽生えた。
ラティーファはバイオリンと共に殺された。
最後の演奏は、モスクワでカビール(ハッサン・バロザイ)が聴いた曲と同じ、タイスの瞑想曲。
ルーカスとレッケの挨拶p330がとても面白かった。
ミカエラの兄の暗い瞳のなかには、自己愛(ナルシシズム)、精神病質(サイコパシー)、権謀術数主義(マキアヴエリズム)がたしかに見えた気がした。闇の三点セットが揃っている。p332
レッケの兄とミカエラが初めて対面した際、お前はまだ探偵の真似事をしているのか、とレッケに言っている姿がマイクロフトを思い出し、笑った。
最後の方は、レッケというよりホームズとして見てしまう。何かとラテン語に変換したり、教養をひけらかすのが面白い。
プロコフィエフの〈ピアノ協奏曲第二番〉/レッケが好きな曲
リストの〈ラ・カンパネラ〉/嫌いなのに弾いてた曲
チャーチルの言葉を借りて、黒い犬(うつ病)
明快(クラリタス)/レッケの口癖
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魔法とドラゴンでファンタジー⭐︎みたいなタイトルだなと思ったら全然違いました。
そう言えば今まで読んだ北欧ミステリーはほぼ白人しか出てこないな。個人的には多様性とかどうでもいいのですが。
牢獄に囚われているのはハンスの精神じゃないのかな?
とにかく読むのに時間がかかった。
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移民が警察官という設定はダイバーシティの21世紀を反映する。外国人に偏見を抱いて職務質問をしたり、誤認逮捕をしたりする日本は後進的である。
一方でオーバードーズの薬物中毒者が探偵役というのはどうなのだろう。シャーロック・ホームズも阿片を吸引していた。薬物濫用への拒否感は日本の方が健全である。
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スウェーデン発北欧ミステリー。警官ミカエラは心理学者レッケ教授の列車飛込みを防ぎ命を救う。二人が審判員撲殺事件の真相解明。事件の裏にタリバンの音楽家弾圧があり一筋縄ではいかない面白さ。