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まいまいつぶろはでんでん虫のこと。8代将軍吉宗と町奉行の大岡忠相は今テレビの5チャンネル朝4時からの番組の暴れん坊将軍でもあるがそのあとの9代将軍の家重の物語だ。感動を頂いた。
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実在の障害を背負った将軍と、彼を支え、活かした人々の物語。現代に欠けている、他人への労り、人の立場と気持ちを理解しようとする想像力、清廉な想いと身の振り方、それらが全て詰まった一冊。電車の中で、思わず涙が出そうになりました。作者は、司馬遼太郎の秘書?をした人物だそうで、他の作品も読みたくなりました。
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家重のことは、全く知らなかったので、時代劇では知っている吉宗や大岡越前の時代にこのような聡明な将軍とその通詞忠光がいたことにまず驚き、読んでの感動と彼らの人となりがかなり史実に近いことを知ってあらためて感動した次第です。
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家重と忠光。お互いがあってこその人生でした。
ともに聡明で気遣いができて…別れのシーンは泣けました。
大谷翔平君と一平氏もこうであればよかったのにー笑
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人と人との真の繋がりや、人の心を動かすには何をなすのかを示された徳川家重と忠光(兵庫)のストーリー。
歌舞伎の演目でも観てみたい。
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徳川9代目将軍を題材にした小説は極めて珍しいのではと思うが、人選とテーマの選定ともにとても味があって良かった。ただ素敵な小説だったからこそ欲を言えば後半が少しおとなしいというかドラマがもうちょっと欲しかったかなぁ。
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よしながふみの 大奥 を読むまで家重のことは知らなかった。
尿の後を残すので まいまいつぶろ。あらすじですぐに家重のことだとわかったので読んでみた。
読んでいる途中は涙が出たし、田沼意次や大岡忠相、知っている人物や歴史上のエピソードが出てきて流れるように読むことができた。
(薩摩藩の美濃治水の話を本で読んだのは初めてだった。この時代のことだったか、とようやくわかった。)
家重による ざまあ があって、読後感も悪くないのだが、この本を後から読み返したくなることがあるかは疑問。
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けっこう夢中になって読んだ。
家重と忠光の絆の深さや家重の孤独を思うと泣ける。でも、あまりにも淡々と書かれているため、だんだん冷めてきてしまった。
本来なら廃嫡となるであろう身体の不具を補う存在が現れた時、本人も親も周りも大混乱だっただろうなという事はわかる。
吉宗は慎重に家重が将軍としてやっていけるのかを見極めていく。その中で家重を支えてくれる存在は誰かもあわせて見ていく。吉宗はすごく良く描かれている。
たくさんの事が書き込まれているため仕方ないが、もう少し家重と忠光以外の人との交流が見たかった。
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『口の聞けぬ将軍に、ただ一人、その言葉を解す者』を軸とした物語。健常者が、障害者の苦しみを完全に理解することはできず、想像するしかない。家重の辛さは、家重自身の口からは語られないが、忠音が今際の際に半身不随で声が出なくなり、家重の辛さの一端を実感し、そして家重と最期の『対話』をするシーンは涙無しでは読めなかった。
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徳川幕府では、家康~3代・家光、5代・綱吉、8代・吉宗、15代・慶喜らの評伝は多いと思いますが、こちらは9代・家重の物語。本当にこんなことがあったのかと、何度もWikiで確認してしまいました。
生来虚弱で半身も不随。頻尿を抑えることができず、歩くとその跡が残るので、周囲から「まいまいつぶろ(蝸牛)」と揶揄されたとあります。リーダーに必須の言語も不明瞭のため、吉宗の長男に生まれながら、優秀な弟とも比較されて常に廃嫡も取り沙汰。唯一言葉がわかる大岡忠光という陪臣を得て聡明さも理解され、第9代・家重として吉宗を襲職。忠光本人は、虎の威を借ることはなかったものの、周囲からは常に批判を受けていたようです。このほかにも、お世継ぎをめぐる大奥での動き、田沼意次の登場など、知らないことが多く、Wikiで確認しまくりでした。
主題とは別に、家康が、「徳川内での内紛を避けるためお世継ぎは長男を優先する」、「西の守りを固めるために尾張からは将軍を出さない」と決めたなど、家康の凄みもわかりました。
著者は、司馬遼太郎の秘書だったそうです。歴史上の英明な人物のみならず、こうした人物に焦点をあてることで、見えてくるものもあるのだと思わされた一冊です。
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村木嵐の作品を読むのは初めてでした。あまりよく知らない徳川9代将軍家重の話ということで、全く期待しないで読み始めました。
だがしかし・・・あっという間に村木ワールドに引き込まれ、ページをめくる指が止まらなくなり一気読みしてしまいました。
心に残ったシーン
・忠相に長福丸の元服が告げられた時の話をした場面
・家重が比宮と心が通った場面
・忠音の臨終の場面
・家治が乗邑をやりこめて失脚させた場面
・吉宗、忠相、家重、忠光と万里が集った場面
・吉宗亡きあと家重と忠光がその時のことを話すのを万里が聞いている場面
・万里が家重と忠光の前に姿を現して忠光が受けてきた侮りを伝えた場面
・家重と忠光の別れの場面
最後の方は涙と鼻水をぬぐいつつ読みました。
よく考えると途中からは万里がこの話の語り手なのではないかと思いました。
ひとつ残念なのは第八章岩槻。無い方がキレイに終われた気がします。
最初に人物相関図があったので、歴史に疎い自分にはわかりやすくて助かりました。
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まいまいつぶろとはカタツムリの別名。
出生時の脳損傷(=脳性麻痺)の為に言語不明瞭、曲がらぬ右足を引き摺り、頻尿の為に歩いた後には尿の跡が残った事から「まいまいつぶろ」と呼ばれた9代将軍の徳川家重と、ただ一人、その言葉を聞き取れたために側近として仕えた大岡忠光の生涯を描いた作品。
主人公二人は良いのですが、脇役はどうも人物像が結びません。さほどのきっかけもなくクルリと反転したり、薄っぺらかったり。物語の途中で起きる事件についても、どうも説明が一人よがりな感じで良く判りません。終盤に出てくる郡上騒動など、ネットで調べてようやく理解する始末。どうも、著者とは波長が合わない感じです。
主題(主人公二人の信頼関係)は素晴らしい。でも、私にとってはそれだけでした。
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大奥のドラマを見て家重の事をしりました。9代将軍は知っていたけど、ハンディを持っていたとは…
家重がどんな人生を送ったのがよく分かりました。ちょっと美談な気もしますが…
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23年優しい本屋大賞。これほど優しい本は博士の優しい数式くらいか。最初の1/4あたりから泣けてしまった
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そりゃあ調べたくなるよね~
徳川家重&大岡忠光!
徳川家重は近年再評価
大岡忠光は清廉潔白で藩主としても有能だったみたい
うーん、好き!大岡忠光好き!
いやこれ歴史小説としては相当レベル高いんじゃなかろうか、史実をあまり曲げずにエンタメ作品として成立させて尚且つ泣かす!そしてめっちゃ深く調べたくなる
でもって人生の教訓も得られて
いやーすんばらしい
それにしても徳川家康ってやっぱすげーな
徳川将軍って「家」付くのめっちゃ多いもんって評価のポイントそこかよ!