紙の本
いろいろな角度からの話がためになります
2023/12/23 08:54
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
性教育、とあるけど、更年期のこと、性暴力のこと、LGBTQのことなども含めて、いろいろな角度からの話が盛り込まれていて、とてもためになります。子供が小さいうちに、若いうちから、学校とかでもあたりまえに教えておくべきだということにも納得できました。そういう部分の教育にもっと目をむけるべきというのは、お金のはなしとも通じるところがあるのかなと思いました。家庭科、のような科目で、料理家事、育児介護、結婚や税金の制度なんかもふくめて、生活や暮らしのことを普通にやれるといいのでは。
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ライターの三浦ゆえ氏が企画・構成を立案し、村瀬幸浩さんをスーパーバイザーとして、著者5人の各テーマの執筆と村瀬幸浩さんと田嶋陽子さんの対談である。更年期の基礎知識と向き合い方。思い込みによるセックスの誤解解消の気づき。パートナーシップによる相手への尊重と傾聴。性志向と性自認の理解。性暴力加害者にならないための知識。そして、「ジェンダー」と「らしさ」をめぐる重鎮対談。受け身こそ「女性らしさ」という呪縛から脱却し、自己主張をもっと積極的にと女性を励ます。ペニス信仰、勃起・挿入・射精という男根主義に慣らされている男性への痛切な批判。性の歴史と在り方を平易に解説し、50歳から学び直そうと提案するが、自省を込めて全世代で学び直すべき課題として、多くの人々に読んで欲しい。
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某氏から勧められ速やかに読了。ジェンダー問題を考える機会が増えているが、それを後支えしてくれる本であり、それだけでなく、性の問題は人権の問題医であるという、自分の中のパラダイムシフトを起こす書であった。50歳からのというのは、その世代が最も教育を受けていないということであるが、10年前20年前に読みたかった本である。
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独身未婚中年男性の自分にとって、第5章までは特に目新しい情報はありませんでしたが、非常に良い本だと思いました。
自分にとっては、第6章の村瀬先生と田嶋先生の対談がすごく良かった。お二人の対談だけで1冊読みたいと思いました。
田嶋先生はTVだと男性を言い負かすほどの勢いでいろいろと物議をかもしていましたが(自分はTVタックルが好きでよく見ていました)、対談で語られている内容は非常に地に足のついた話だと思いました。
もっとも、自分は平成期日本のフェミニズムは労働政策的にはあまり上手く行かなかったと思っています。男女雇用機会均等法が出来た当時は経済的にはまだ上向きでしたが、バブルがはじけました。本来、労働上男女平等というのであれば、低い女性の待遇を、高い男性に合わせて引き上げる必要があったわけですが、コスト削減で人件費に目を付け、低い女性の待遇に男性の待遇を合わせて、見かけ上の「男女平等」にしてしまったことが、平成期日本の大きな失敗であったように思います。
この本の中での田嶋先生の「親だから、子だからといってその関係に手抜きは禁物」という言葉に、ハッとさせられました。結局、戦後昭和の家庭は、団塊の世代の性役割分業が経済上は上手くいったものの、それに目がくらんで夫婦仲を軽視して、その結果子育てが上手くいかず、コミュニケーション能力があまり上手でない団塊ジュニアを育ててしまった、という側面があったように思います(自分は団塊ジュニアで、親はよく自分を育ててくれたと感謝していますが、自分自身はコミュニケーション能力を上達させることはできませんでした)。
あとがきで村瀬先生が提唱される「弱いほうに合わせる」という考え方は、おそらく人間が他の生物と決定的に違う特徴だと思うのですが、残念ながら日本含め、今の世界はそのようにはできていなさそうです。自分も含め、もう少し他者に関心が持てるほどの(物心共に)余裕が欲しいなと思った次第です。
それにしても、この本を読んでいて、自分の世代の性交渉って「男性器中心主義」だったのかと、オラオラ系な性交渉をしたことのない自分はその点はまったく共感できませんでした(笑)。
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LGBTQ+の本棚から
第285回 妻を数カ月無視した夫…離婚裁判で驚きのホンネが。深すぎる“日本のジェンダー問題”が背景に
※こちらは「『50歳からの性教育』第5講「パートナーシップ~相手への尊重と傾聴~」より本文を抜粋、一部編集を加えたもの」とのことなので、書籍の方もご紹介いたします。(byスタッフ)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アホらしすぎて、何もいう気がしない
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
妻を数カ月無視した夫…離婚裁判で驚きのホンネが。深すぎる“日本のジェンダー問題”が背景に
女子SPA! 2023/07/23
https://joshi-spa.jp/1236892
2023年09月11日
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これは非常に良い本だった。50才から学んだのでは遅い。全ての人が定期的に学び直すべき。
第4講までは、とても落ち着いた当然のことが書いてあるなあ…令和の時代にこんな当然のことを認識し直さなければならないなんて…と悲しくなった。
私の時代に学校で学んだ性教育は、第二次性徴や、妊娠の仕組みといった内容だった。一方、今の性教育は自分、他人を大切にすることを教えるものだ、と聞いて、いまいち腑に落ちなかったのだが…、
第5講を読んで、それまでの全てがすっと納得できた。性加害は、性欲が抑えられないから起きるんじゃない、人を大切にできないからなんだ、と知って私には目から鱗。
ラジオで斉藤章佳さんが話されていたのが興味深かったのでこの本を手に取ってみたのだけど…、やはり学びが多かった。また折に触れて読み返したい。
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タイトルで損をしているのでは。50代からというけれど、問題の根底はどの年代にもおなじではないか。とはいえ、50代ぐらいがいちばん「やっかい」かもしれないので、そこにだけでも届けたい、という切なる願いだろうか。
僕は好奇心旺盛なのかどうかしらないが、きちんと受けていないはずの性教育のことも、まあ大体網羅できていたようで、1〜5講の講義は無難に読みすすめた。だが少しカタい。6講の対談でようやく突き抜けた、というか、本音が聞けた、というか。教育的にみれば1〜5が貴重で、読書を楽しむのなら6、か。(1〜5あっての6ではある)
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マスターベーション
それぞれの講師の論者の言いたいことはわからないではないが それぞれが自己完結 自分の論旨に満足していないか
題名に分かるように これは学校教育なのだろう 講師 錯覚 そのものである
取り上げた テーマについては時代とともに社会が変革するので 老年期 だけではなく考えていかなければならない テーマ なのだろう
1 更年期
2セックス 思い込みを手放して 仕切り直す
3パートナーシップ
4 性的指向 と 性自認 lgbtq
5 性暴力
6 ジェンダー