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「常識のない喫茶店」で出会ってから3冊目の僕のマリさんの作品。
同世代であり、(おこがましいけれど)私と似ている部分が多くて、言葉の節々に共感を覚える。
空想が好きな子供だったこと、本や音楽に生かされていたこと、人間関係に対する価値観…
あの日、あの頃感じた空気や気持ちを、マリさんの言葉を通して思い出す。何故か胸がいっぱいになって、泣くような場面じゃないのに涙が溢れることが何度かあった。不思議。
⚫『暇さえあれば体重計に乗って、百グラムでも減っていたらわたしは機嫌がよかった。食べない生活でも毎日動いてはいたから、この調子でどんどん痩せればいいと思っていた。 胸が痩せてしまうのは少しみすぼらしい感じがしたけれど、ぺたんこになったお尻や骨張った手足のことをすごく気に入っていた。久しぶりの人に会ったときに「痩せたねと言われるたび、ニッコリ笑った。人から見て痩せて見えるということは、ちゃんと細いのだ。』
『スリムなわたしのかわいい骨』がまさに今の(少し前の)私とリンクしていて、ああ、私がいた、と思った。
ウエストがゆるくてくるくる回るスカート。床に座ったときに骨が当たって痛いこと。痩せすぎてフラフラだったこと。でも、それがなんだか嬉しかったこと。飲み物だってカロリーだから飲むのが嫌だったこと。今でも、ガム一つ口にするのにもすごく勇気がいること。
色んなことを考えながら、そしてやっぱり「異常」だったんだな、と思いながら、マリさんに自分を重ねて読む。
⚫『食べ物のことを考えるのが好きだ。食べるトーストにバターを滑らせる瞬間や、お昼ご飯の選択、コーヒータイムのお供は何を食べるか、夜は家で何を作ろうか。旬の食材を使って様々な料理を作り、自分で言うのも変だが、それはなかなか美味しい。』『食べることが、好きだ』
ここも一緒。
美味しいものを美味しく楽しむ。そんな幸せを大事にしたいと改めて思う。
『リノちゃん』もとてもとても好き。
高校時代にネットで出会った大親友に会いたくなった。
学生時代、電車に乗ってアメ村で友と遊んだことなんかを思い出して懐かしくなる。
好きな部分、共感出来る部分を上げていくとキリがない。とにかく、このエッセイが大好きだ。読んでよかったなぁ。
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●なぜ気になったか
著作はまだ1冊も読んだことないが、なんとなくなんとなく、内容紹介から全作品、心が刺激されそうな予感がする。「常識のない喫茶店」「書きたい生活」を読んだ後に読んでみたい
●読了感想
なんだろう、不思議な感じ、感性のアンテナ感度というか、周波数が合うというか、著者の文章は僕の中のあまり刺激されない部分を刺激する。この先、金原ひとみさんのようにステージが変化した作品を読んでみたい
#いかれた慕情
#僕のマリ
023/5/29出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
https://amzn.to/3OK2O4d
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『天使の背中』は泣きながら読みました。マリさんに接客されたお客様はとても幸せだな。
マリさんがどんな人柄や好きな物や感情があって、更にマリさんの事を知れて、また更に好きさが増しました。沢山の方から愛されている存在だなと感じました。
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数年前に私家版として販売されたエッセイの豪華増補版。むしろ、ほぼ新作では。
「書きたい生活」と書かれた時期が重複しているのか、同じ題材なのにもう少し詳しかったり、もう少しドラマチックだったり、異なった角度から書かれることで、エピソードの深みが増す。友だちの話、恋の話、夫婦の話、音楽と青春の話、お母さんへの告白、すべてに引き込まれた。
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本当に彼女の人生が脳内にそのまま浮かんでくる、言葉に揺さぶられ続けている。泣いてる。
悩みや葛藤、寂しさが自分と重なる。どこかで自分の人生と細い線で繋がっているような気持ちになる。私はこの作品に出会って良かった。
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いつも周りの人に見せている私。
にこにこしたり、人並みに怒ったりする私。
その私も私だけど、核の部分ではなく
柔らかく中心を守る分厚い表皮ような感じ。
この作品は、人に囲まれてホンワカ生きている私の
その内側にいるひとりぼっちの私の心まで
鋭く入ってきて揺らす文章でした。
自分の中の刹那的で激しい感情や、思い出たちが
マリさんの文によって連れ出されて、
痛みもあるけど熱くて、「生きてるなあ」と思うような作品。
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ひかりのうた
天使の背中
リノちゃん
祝福
ディズニーランドのホテルのロビーで
春だった
金星
加速し続ける
好きだったタイトルを挙げようと思ったらかなり多くなってしまった。
出会えてよかった。
一生大切にする。
私も何か書きたい気持ちになる。
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痛みを憶えているからこそ,失敗が怖いというのに首がもげるほど頷いた。
辛い思いを経験してきたからこそ、またその痛みを経験するのは恐怖だ。
僕のマリさんは、自分のことをあまり相談しなかったり言わないからこそ『書く人』なのかなと思った。
リノちゃん、良かったからこそ最後を読むまでドキドキしてしまった。