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東京大学卒業後にスタンフォード大学で博士号を取得した著者による初の著作。著者が専門としているゲーム理論の考え方を、ボードゲームを用いて紹介するというのがコンセプトになっている。
・・のだが、正直言ってその試みはあまりうまくいっていない気がする。題材として取り扱われるボードゲームが一般の人には知らないものであったり、あるいは◯×ゲームのようなわかりやすいものである場合も、説明がわかりづらい(と思われる)ものだったからだ。自分はゲーム理論については経済学部ではないが学んでいるので、馴染みのテーマだったが・・)
こういったテーマであれば式などは全て抜いて新書で出すか、あるいはもう少し丁寧に説明をする方が良かったと思う。なんとなく装丁を含めて、全体的に「拙い」という表現が一番ハマるような出来だった。個人的には著者の能力というよりも、編集側が素材をうまく調理しきれなかったのではないかと感じている。
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野田俊也『ゲーム理論の〈裏口〉入門』読了。
ボードゲームがゲーム理論学習の入口にいいよ!ってのを目指した本とのことだが、入門書的な位置付け故にどちらも極めて表層的な部分にしか触れられずどちらの魅力もうまく伝わらない。ボードゲーマーとしては5章「ボドゲで社会をハック」は当たり障りない既存の教育ゲーム実例紹介ではなく、よりコアなボードゲームのこのメカニズムorデザインを応用することでこういう社会問題解決に応用できるのでは?的な話をあれやこれやあったらおもしろかったのに…という感じだけど、それではゲーマー以外には意味不明過ぎるよな、とも。
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ライアーゲーム的なものかと思ってたけどちょっと?違った。ゲーム理論としては確かに入門なのかもしれないけど、所々ついていけない部分もあり。実践としてみるとあぁやっぱりねという話にも思えた。気づきもあったからいいか。
213冊目読了。
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実在するボードゲームを使って、ゲーム理論を解説する本。
インカの黄金やキャントストップ、ポーカー、カタンなどが題材として取りあげられている。
で、これを読んでゲーム理論が理解できるかというと、うーん……。
正直、よく分からないところが多かった。
そりゃ理屈ではそうだけど、現実ではそう上手くいなかいでしょ、みたいな。
自分には難しかったです…。
ただそれでも、馴染みのゲームを題材に何かが解説されるのは、やはり嬉しいもの。
ボードゲーム好きな人なら、読んで損はないと思う。
(そんなにマニアックなゲームは出てこないし)
余談ですが。
インカの黄金で2人になった時に、
・自分は進む
・相手は戻る
が最適なのは分かったんですが。
「ハイ、俺が先に進むで出したから!君は戻るを選ばないと損だからね?」
って急にやってくる人がいたら、さすがに引くと思う(笑)。
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経済学のゲーム理論をボードゲームの攻略に活用しつつ、ゲーム理論そのものの理解に役立てる
インカの黄金
カタンの開拓者:現代ボードゲーム、人気
カルカソンヌ:2000年ドイツ発売、傑作
コリドール