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なんてことだ。
三津田信三先生の作品、他のシリーズまで手を出さなくてはあかんくなってしまった!
死相学探偵とか刀城言耶とか!
好きなのは実話怪談ベースで三津田信三先生自身が登場される作品なんですが、『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』もけっこう面白かったので続きがあるなら読みたい。
漢字は相変わらず難しいけど、たぶんそれで祓ってるのかなと思うので我慢です!
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短編集だったので、読みやすく怖くもなく、さくさく読めました。
でも、どの短編もはっきりしない終わり方なので、少しモヤ感が。
刀城言耶が登場しなかったのも残念でした。
でも、最後の最後に、えー!と驚かされました。まさか、そこに繋がってたとは。
久々に刀城言耶シリーズを読み返したくなりました。
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今作品も怖かった〜面白かった〜
じわりじわりと恐怖がせまってきて、不安と不可解がまぜこぜになる場面が全ての話にあるからね。
特に第三話が好み。
最終話のラストは…つながってたの〜と得した感じもいいね。
シリーズ化してほしい。
ぜひ〜
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よのなかには、くらいひとはいるけれど、らいばるいしきある?と、まんがかんやなわらやはらと、ひとちがい、てりやきかんじやいじめ、げかいのかのじよと、あそんだことあるよ!ひとは、ばかぬらなきやばかは、はかはか、ばかさかげんさえ、なきて、ひとをみはやぶらせる、ゆりかもねに、ならんかしら?と!はかはか、はかにはいるまえの、もう、こうなったら、おんたけさんしき、かいこわらはらはら、りんちとうごうはけくっちやうぞ!
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怪異をあくまで理屈で読み解く。
今作の主人公は怖がりゆえの脅威から、あくまで現実的な検地に立って怪異と見做される謎を解こうとする。
人の為せるわざに過ぎないと…。
対して、
怪異が三度の飯より好き…と言うか、怪異をオカズに飯が食えそうな刀城氏は、怪異を理論立てて推量り、その上で割り切れない何かに嗜好が働く。
むしろその割り切れない事柄に悦を見出し、謎解きそのものは『余り』を導く為の手段に過ぎないのではと訝しむことも出来る。
私自身は刀城氏の嗜好が好ましくてシリーズを読んでいる。
今作も現実に即した推理の埒外の怪異は随所に見受けられ、悍ましい空気感もあったものの、いかんせん短編ということも有り、やや淡白…。
で、
益々、刀城シリーズの次作に期待大!
そして、
最近がっちりと心を鷲掴みされている嗣人氏の新作も月内発刊という事で…
2023 ホラーの夏開幕!(言い方ダサいな…)
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怖がりで、怪異になんとか論理的な解釈をしようと試みる探偵役とワトソン役の女の子のやり取りがテンポよく面白かった。
続編に期待したいけど、綺麗に落ちがついてたから難しいかな。
探偵役の性格のおかげでそう怖くもなく読めたが、「腹を裂く…」の犯行理由は考えてみると結構ゾッとする。
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刀城言耶シリーズを読まずに読みましたが、続編ではない新シリーズのようで何の問題もなく楽しめました。
ホラーとミステリが融合したお話ですが、くだらないけどちょっと笑ってしまうような場面が結構あって、あんまり怖さは感じませんでした笑
ホラー小説と思わずにシンプルに楽しかったです。
刀城言耶シリーズも気になるところです。
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★5 幼き頃、亡者道といわれる道で「何か」とすれ違った不気味な体験… 完成度鬼高のホラーミステリー
■あらすじ
大学生である主人公瞳星愛は、刀城言耶という作家が講師を務める「怪異民俗学研究室」を訪ねる。その研究室には、備品整理を任されていた作家志望の天弓馬人いた。愛は彼に、幼い頃の島で「亡者」を見かけた記憶を相談することになるのだが…
全五作品の連作短編ホラーミステリー。
■きっと読みたくなるレビュー
完成度高★5
実は三津田信三先生の作品、初めて読むの(本棚には何冊も存在するけど…)。
もちろん面白いし、怪奇ホラー×ミステリー完成してますね。しかも初めての人でも読みやすくバランスが取れてるし、キャラもイキイキしてる。全編いろんな設定、仕掛けでバラエティにも富んでて読者を飽きさせない。
そして肝心の謎解きは比較的シンプルですが理解もしやすく、ロジックも納得性もバッチシ。初心者にもおすすめできる怪奇ホラーミステリーでした。
○歩く亡者
幼き頃、亡者道といわれる道で「何か」とすれ違った不気味な体験。それは村の事件の目撃情報でもあって…
読ませる短編で面白いですね。シンプルながらも、なるほど~という真相は流石でした。
○近寄る首無女
ディスクン・カーの小説で意気投合した男子学生。その友人宅では、気味の悪い祟りの言い伝えがあった。友人宅を出ると、人間の姿とは思えない首無女を目撃する。
友人のキャラクター像が魅力的ですね、もっと知りたくなってくる。短編にもかかわらず言い伝えの背景が念入りにできていてコワイ。トリックも目から鱗とはこのことです、参った。
○腹を裂く狐鬼と縮む蟇家
熊を捕えるための檻での事件と、山奥にある奇妙な家での物語。
あまりに奇想天外の3つの問題提示にビックリ。これ答えあるの?と思いきや、はたして…
○目貼りされる座敷婆
タイトル通り、目張りされた部屋での絞殺未遂事件。
挿入された逸話が不気味でゾワゾワっとしましたね~ 本作の謎解きや動機は理解しやすくて好感が持てました。
○佇む口食女
口裂け女と、葬儀での不可解な現象。
かつての事件の背景が伺えて勉強になる。そしてあまりに低俗な動機で胸糞悪くなりました。ラストにかけては主人公二人の掛け合いが可愛くて微笑ましい。
■ぜっさん推しポイント
その土地土地の文化や価値観といった民俗学は、現代に生きる我々にも勉強になることがある。本作も数々の取材を経て書かれた作品で、先生や編集者の努力が垣間見れます。事実として存在していた差別を受け止め、未来に生かしていくことが重要ですね。
ということで、刀城言耶シリーズを棚からだして読まねばー!と思った次第でした。
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瀬戸内の波鳥町にある、亡者道と呼ばれた海沿いの道では、逢魔が時に歩く亡者が。
大学生の瞳星愛は、刀城言耶が講師を務める「怪異民俗学研究室」を訪ねましたが、言耶は不在で、留守を任されている天弓馬人にその話をすることに。
怖がりな馬人ですが、怪異譚に対して、現実的ないくつもの解釈を提示してくれます。
新しいシリーズの始まりか?
なるほど、他のシリーズの、そこに繋がっているとは。
流石怪奇小説の名手です。
どの作品も、怪奇と論理が交差して、楽しめます。
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これは私の備忘録なので、ネタバレ、あらすじを全部書いています。
2つのシリーズの番外編的な小説にあたるようだ。
しかしどちらも読んでいないので、オチが全くわからない。
どちらかを読んでいたら面白かったのかな。
怪奇現象が起きたと思わせるが実はトリック、でも‥という話が五篇。
歩く亡者
これは面白かった。
死者が通る道ですれ違った男の正体。
物売りの少女が生首を頭の上に載せて歩き、彼が生きているかのように擬装したのだった。
近寄る首無し女
これはまあ、そういうトリックだろうなとは思ったけど、無理ありすぎでしょう。
胸の大きな、両腕と首のない、鶏のような印象の女が現れる。
逆立ちした男に女の服を被せる。足を折り曲げて服を着用したため、膝が胸のように突き出して見える。
腹を裂く狐鬼と縮む蟇家
これも禁じ手じゃないのかなあ。
山の中にある家。再度訪れると家の縮尺が小さくなっていた。
8歳児がギリギリ出られないような大きさの、鍵のかかった檻の中で殺された子ども。
犯人は成長がとまった名家出身の小さい男。成長しないことを本人に悟らせないため、家の者が家を作り替えていた。
目貼りされる座敷婆
妖怪が出ると言われる密室で首を絞められる。天井裏から縄を垂らして首を引っ掛けた。
佇む口食女
口が両耳まで裂けた女が現れる。
その正体は、髪を耳の下で三つ編みにしてそれを顔の前に持ってきて、その先に半円形の櫛を巻き付けて咥えた女。
語り手は棺桶から這い出してきた死者に追われる。
この正体は語り手が探っていることに気づいた死人の親族。不倫相手と同じ伝染病によって死んだことを隠したい親族たちは、共謀して棺桶をすり替え、中に入って脅かすことで語り手を退けた。
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刀城言耶シリーズは最近読み始めたので、いい感じに思い出しつつ読めました。
推理パートがメインなのかと思ってたら怪奇の語りがメインで楽しめました。第五話は「のぞきめ」のような雰囲気を感じましたがどうなんだろう。
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【収録作品】第一話 歩く亡者/第二話 近寄る首無女/第三話 腹を裂く孤鬼と縮む蟇家/第四話 目貼りされる座敷婆/第五話 佇む口食女
あるシリーズのキャラの若い頃が描かれている。刀城言耶はほぼ名前だけの登場。
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図書館。
面白かった。すごく好きなミステリと怪異。シリーズものなのか!最初から読みたい。調べておこう。
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著者の2つのシリーズの番外編・短編。
著者の本は初だけれど、シリーズを知らなくても問題なく読めた。
伝奇ホラーとミステリー。
大学生の瞳星愛のもとに大学の「怪異民俗学研究会」の刀城言耶から伝奇・不可思議な話が届けられる。瞳が語り、刀城言耶の助手・天弓馬人が謎を解く。
怪異は不思議さを残しながら、トリックが暴かれ、超常現象と人為が入り乱れる。
不思議なことはそのままとされるので、トリックが暴かれても、ふわりと恐怖が残る。
短編ながら、語り部の2人以外の登場人物が生き生きしており読みやすく、各話のその後や登場人物がどうなったか気になる。
ホラーは猟奇的だがホラーとして怖く、トリックはやや強引ながら、ミステリー小説や童話などをモチーフとして話が作られている。ことさら良くでてくるディクスン・カーの推理小説も読みたくなった。
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ミステリーなのに思わず「ホラー読んでたんだっけ」と思ってしまうほどの没入感のある怪異の話。
民俗学の勉強後に読んだので、余計にわくわくするような世界観。チラチラ出てくる刀城言耶と過去の事件。
そして書き下ろしの最終話のしめくくりが素敵でした。