紙の本
見事な伏線回収
2023/09/18 20:15
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終盤の伏線の回収を含め、お見事!と思いました。ただ、途中ちょっと展開が遅くて、力関係の謎も、それほど難しいわけではないだけに、そこまでの過程が、しつこかったのが難点です。あとがきを見ると、更に続編も構想中とのことですので、こちらも首を長くして待ちたいです。
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鳴の助けを借りて、『死者』を見つけて、死に還したはずだった。
そして、一ヵ月間は何も起こらなかった。
だが、そこから始まる新たな災厄。なぜ、どうして、こんな事が起きてしまったのか?
予想外の展開がものすごかったですわ。
ダリアの宴よりも酷いかもと、読みながら震えてしまった。
続きは『双子館の殺人』の次になるでしょうから、楽しみ待っております。
辻村さんのあとがきも良かった!
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これまでanotherを読んでいる方なら、途中である程度の想像がついてしまうかもしれません。
それでも読了後、スッキリというか、余韻にひたれるストーリーだったと思います。
おそらくかなり先になると思いますが、次作に期待してます。
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〈死者〉を“死”に還す。――三年前に同様の危機を乗り越えた経験を持つ卒業生・榊原恒一の助言を得て、想たちは事態に立ち向かおうとするが……。
死者を判明させ、死に還した。これで災厄は終わったはずであったが、まだ、エピローグにするには多すぎる残りのページ。どんな物語が待っているのかと思って読み進めると、そこには、前作を超える災厄が起こっていく。次々と生徒や関係者、さらにそれに巻き込まれる形の第三者たち。9.11テロもそこに含めており、当時の惨劇を綺麗に絡ませていたな、と感心してしまった。
また、何故、災厄が止まらないのかは、少しわかわってしまったが、誰が、は最後までよくわからなかった。下の名前や苗字の移り変わりが書かれている箇所があったかな?っと。
考えて。そして、思い出して。という声は主人公の想に言っているようで鳴自身にもつながる言葉だなとも思った。また、黒いモヤモヤはやはり記憶の改竄が行われているところっていうことで良いみたい。ただ、なぜ彼だけそれが起こったのだろうか。
最後に、辻村深月先生の解説で、なるほど、と思った。周りに出てくる登場人物たちには申し訳ないが、主人公たちの成長物語でもこの作品はある、
前作では母の幻影を超えることで、外伝では父の陰を超えることで、そして、今作では自分自身を超えることによって、より、人間として成長していったと思う。
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下巻は怒涛の展開でした。この現象が過去に何回発生しているのかわかりませんが、物語の登場人物たちがメカニズムを解明できるときはくるんだろうか。
Anotherはホラーでありミステリーであり青春小説ですが、私はやはりミステリーとして読んでしまいます。他のミステリーと異なり主人公たちの記憶すら信じられないので、ちょっと違和感を見つけていく楽しみがある物語です。
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下巻はさらなる殺戮の連鎖で一気読みでした。Anotherである程度流れは見えていたのですが、そうきたかとう展開でかなり驚きました。また、真相がわかったときの切なさは読後まで残っていて印象的でした。、
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泉美を死に還しても終わらないどころか次々と降りかかる厄災…
良みながら早く諦めて逃げてしまえよ〜という冷静な気持ちもありつつ、しっかり向き合いたい、逃げたくないという想の気持ちはなんとなく分かる気がして…
死者がもう1人居るのでは…という事がなんとなく思い浮かんで来た時には、もう次が気になって一気に読み終えました。
でも、鳴がミサキを手にかけるところは今ひとつピンと来ず……恐らく、というか確実に自分がAnotherシリーズをすっ飛ばしてきたせいです。Another、Another Sを読んでからまた読みたいと思います。(途中から、「あ、これ前作読んでないと盛り上がりきらんやつや…」と感じましたが読むのを止められませんでした。。)
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3年3組に死者が紛れ込む現象が起こる年があり、その年は3組の関係者が不可解な死を遂げる。その災厄を免れる方法は、前作と同様。今作では、中盤に災厄が抑えられる、と見られたのに何故かその後も災厄が止まらず。。。
中学校を舞台にしているため、青春の雰囲気を漂わせる文体である一方、その周辺で起きている凄惨な現実のコントラストが魅力の本作。
中学生という未来ある若者たちの生、と、それとは隔絶された死が取り扱われており、ホラーではあるものの若者の成長譚でもある。
ストーリーの引き込まれ方ではやはり第1作には及ばない。
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単なる続編ではなく、前作を上回る謎と立ち向かうべき葛藤が緻密に重ねられていた。
このシリーズは最初から順番に読んでもらいたい。
ホラーミステリー、中学生、セーラー服の少女、怪奇現象が詰合わされた青春物語
このワードに引っ掛かる方は是非ご一読を
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Anotherを読んですぐ読んだので、記憶が鮮明なうちに読むことができました。
今回はメタ要素が入っていて、死者が誰かわかるようになっており、こういう風に死者が紛れ込むんだ…と登場人物達の気持ちを味わえます。
前半はメタ的ですが、後半は読者も巻き込んだミステリーになっています。
後半のミステリーは、伏線が綺麗に回収されており「あぁ…!」と思わず声が出ました。
伏線考察して読んだのに気づかなかった…笑
すっきりまとめられていて面白かったです。
ただ、正直に言うとAnother初作は超えてない気がします。
Another2001は、前半がメタ的なところもあり、没入感はやや控えめ。もっとあぁすれば、こうすれば…とヤキモキしてしまうところがあるのでそこがひっかかる人がいるかもしれません。
あと、個人的にはこの設定ありなのか…?っていう感じでした笑
詳しくはネタバレになるので語りませんが…
次作にも期待したいと思います!
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今回は誰が死者かわかってる状態で読み始めるから途中で、??もう終わりかって感じだったけど、そんなことなく、最後までみっちりとした感じですごく良かった。
正直途中想くんがSのようなエピソードの感じになっちゃうんじゃと思ったりで、ワクワクした。
いつ出るか分からない2009も楽しみに待ちます!
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面白いには面白かった。しかし上巻や1作目には及ばなかった。中だるみ強かった上に明らかな「ここ伏線です!」っていう表現が何度も何度も同じ文章で繰り返されたから最後まで読まずに結末わかってしまった。それだったら中だるみのシーン全てカットして一気に最後まで行ってほしかったねをこれじゃあページ稼ぎのようにしか感じないよ。
ただ、災厄はやはり恐怖を感じたしそれに向き合う想や鳴、その他の人たちはとても良かった。中高生らしい青春も感じた。
1作目のアニメをまだ鑑賞してないけど、これもアニメ化したら流行りそう。続編(主人公はこちらの作品でほぼ判明)も作成中とのことで、そちらも期待したい。8年後出版とか全然ありそうだからまったり待とう。
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綾辻行人の「Another」シリーズの3作目です。1作目は2012年にアニメ化&実写化もされました。本作は過去2作品を読んでいることが前提で書かれています。舞台は前作、前々作から3年後の2001年の夜見山北中学三年三組です。再び「ある年」を迎えてしまった三組は「災厄」を防ぐことが出来るのか。今までに例のない対策を行うと、それに応じて「災厄」も変化するということが分かったけど、対処療法だけで根本的な解決には至っていません。本作の違い状況は3年前を越えたと思いますが、次作の2009はどうなってしまうのか。
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上巻含め、葉山さんの事とか榊原へのヘルプ要請とか、もうちょっと上手く立ち回れたんではないか、というもどかしさみたいなのが残ります。
鳴ちゃんももうちょっと親身になって動いてくれよ、と。
前作の、ばばあがいきなり殺人鬼化するよりはまだマシですが、トンデモ事故が多くてなんかリアリティが…
とはいえ、前作同様に目に見えない抗えないものに対峙する絶望感、恐怖感は健在です。
次回作は医者の娘さんが主人公ですかね?
鳴ちゃんもう大人かな?何の仕事すんだろ。
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今回はミステリーホラーというよりは青春小説の色合いが強く、人が成長する際の別離に伴う喪失と穏やかさが残酷なほど描かれている感じでした。
Anotherのときよりは先の展開が少し読めてしまうのでドキドキは少なかったのですが、辻村深月さんの解説を読んで青春小説という視点でみるとなるほどこれは凄いとなりました。自分は中高生のときに寄す処とするものから切り離された経験があるので、余計にこの視点で読む本作が惹きつけられるのかもしれません。また、上巻で苦手だなと思った葉住のことも、少し理解できて寄り添えるような気持ちにもなりました。
次回作もいつかあるとのこと。不条理な夜見山の超自然的な自然現象が少年たちにどんな試練を与え、その過程をみて自分の意識がどんな風に思うのか楽しみです。