紙の本
山男の約束と志
2015/11/23 23:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YamaZj - この投稿者のレビュー一覧を見る
竹内洋岳氏と言えば、日本人初の14サミッターです。
14座最後のダウラギリ登頂時にも、日本から正確な山岳気象予報により、竹内氏の登頂成功と無事帰還を支えたのが、この本の著者の猪熊隆之氏です。
天気図を集めるのが、趣味だそうで、気象や天気に向き合い続けている方です。
竹内さんすげ〜と思って、この本読んだら、猪熊さんすげ〜となります。
そして、山登りにいくまえに、天気を勉強しょうと思うでしょう。
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筆者の生き方に力をもらえる本です。山という存在が筆者にとってどれほど大きいか、その存在感が際立ちます。意外なことに、山岳専門の気象予報配信が始まってまだ間もないことを知りました。私が参加している登山ツアーも、このように一般登山者の山登りを支えている方々がいてくださるからこそだと思い、安全に登らなければと強く思いました。
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ピンポイントで山の天気予報をする会社があるんだ。テレビ局や登山家が重宝するのもわかる。安全に、景色も良く、気分最高な条件で登りたいよね。
山はなめちゃいけない。
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山岳気象予報士、猪熊さんの山岳天気予報は普段お山の計画を立てる時に最も信頼し参考にさせていただき、そして現地でも常にチェックしてお世話になっています。
お天気だけでなく、風力や気温などもいつも素晴らしく的確な予報で大変助かっています。
日本の山岳だけでなく、日本で初めて8000m峰14座を登頂された竹内洋岳さんをはじめ、三浦雄一郎さんやNHKのグレートサミッツ取材班などにもヒマラヤの山岳気象予報を提供されているとのことで、大変信頼されている方です。
当然彼らの登頂や撮影の成功には猪熊さんの予報の精度が高かったことがあります。
ただその反面、天気という不安定要素の高いものを配信されること、外れてしまう可能性もあるという精神的苦痛、プレッシャー、責任感が登頂が成功し無事に下山されるまで常につきまとう大変なお仕事なのだということが読んでいてひしひしと伝わってきます。
猪熊氏自身、大学山岳部からクライマーとしてヒマラヤへと向かわれましたが事情があり山に登れなくなったため今のお仕事に就かれたことは知っていました。
ただその事情というのが冬の富士山で負った重症が原因で発症された慢性骨髄炎とのことが分かりました。どのような病気なのかは知りませんでしたが完治が難しく何度も入院や手術をしなければ歩くことも普通に生活を送ることもできない難病とのことです。
そんな難病と戦いながら、幼い頃からの夢、そして今までの山で過ごされた経験から山岳気象予報士のお仕事を目指すことになったとのこと。そのため今のお仕事に向かうお気持ちが並大抵なものではないこと、そして数々の困難を乗り越えられ夢を叶えられた猪熊さんの勇気と努力に心から感銘を受けました。
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登頂成功率を上げ、事故の防止のために重要視されている山岳気象。著者自身も様々な登山経験がありましたが、事故で山に登れなくなってからは、諦めていた気象予報士になり、登山者を支える側にまわります。国内外を問わず毎日正確な山の天気を伝えることは、生死に関わるため緊張の連続です。登頂までの裏側にはこんな仕事があったんだと驚きました。