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世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う!治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。
徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。
治験という〝密事〟を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!
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世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う!治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。
徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。
治験という〝密事〟を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!
初めての作家さんでしたが、治験という閉鎖された空間で次々と起きる展開はスピード感があって面白かったです。
脅迫文から始まり、不可解な転落死、謎の白骨遺体など数々の不可解な事件が起きる過程は、息つく暇もないまま展開していくので、どんな結末になっていくのか興味をそそられました。
色々考察させる仕掛けが施されていたので、色んな驚きがありました。
ただ個人的には、後出しジャンケンかのような真実が後半になって登場するので、ちょっとズルいかなとも思ってしまいました。「この人とこの人が・・・」や「この人ってもしかして・・・」といったものが登場するので、もう少し早く提示してもよかったのかなとも思ってしまいました。
出来事としては、スッキリと解決するのですが、どことなくモヤモヤ感も残りました。「探偵」がちょいウザかったのか、火サスのような展開になったのか、どの部分をもって、歯がゆい感じになったのか分かりませんが、全体的に「モヤっと」した印象が残りました。おそらく、後半から意外な接点が次々と登場したので、ズルい演出だなと思ったからだと思います。
推理にかんしては、きちっとした推理で論破するところは読み応えありましたし、理が叶っていますが、ジメッとして相手を責めてくるウザい「探偵」は、ちょっと好きにはなれないと思いました。ラストの「探偵」の正体も気になるところでした。
治験という閉鎖された空間で巻き起こる事件。あまり緊張感はなく、おどろおどろしい雰囲気もなく、和気藹々とした雰囲気でしたので、もう少しどんよりと張り詰めた緊張感があってもよかったかなと思いました。
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完全にタイトルで購入。
推理していく人が邪険にされる感じが、何故か伊良部と重なった笑
過去の部分もふくめて、ちょこちょこ入る恋愛部分は要らないと思う。
でも面白かった。
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タイトルから謎の新薬の治験×外界から切り離された孤島というミステリーを想像したが、ちょっと思ってたのと違ったかなぁ…と。あっさり外から警察や製薬会社の人が来られるのでクローズド・サークルではない。また新薬の副作用が事件の鍵となるわけでもない。とはいえそれはミスマッチとして中盤まではそれなりに楽しく読めた。終盤に新事実がどんどん明らかになって「え?」と置いてかれた印象で読み終えてしまったのが惜しい。亜館探偵のキャラクターはこの著者らしくて面白かった。
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タイトルから隔離された島を連想しクローズドサークルだとばかり思っていたのですが、まあ、ある意味閉ざされた環境ではあるのですが。治験の説明やら専門的なことの記述は大事なことなのでしょうが読むのがめんどくさく、その部分は流し読み、それ以外は読みやすかった。ミステリーとしてはこじんまりと纏まっていた感じでした。探偵役の亜館はちょっとうざい感じ。エピローグが事件から10年後って10年越しの事件だったの?それと最終頁は亜館って結局何者というか、次巻への伏線?
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新薬の治験のために訪れた島で起こる殺人。と、書くといかにも孤島でのクローズドサークルなミステリを連想しますが「島」は別にそんなに関係なかったな。
でもなんというか、いろんな細々とした伏線というかちょっとしたデータみたいなものがやたらたくさん散りばめられていて最終的にわりにきっちりと回収した印象。いろんな要素がよくばりに詰め込まれた感じでした。すごいな。よく綺麗にまとめたなーと。お仕事小説の側面としても非常に興味深かったです。
ただ最後の「某国」連発はちょっとなー。あくまで好みですけど。なにからなにまで某国の陰謀みたいになっちゃうと少し大味に思えてしまいました。
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半分くらい許み進んだところで大方の結末の目鼻は立ったと思ったのだが、後半の核心に入って行くや、複雑なトラップの要素があまりに多過ぎて、簡単なチャートを描きつつ読書を進めたのだが、それでも理解不能となってしまった。
読み終わって「なるほど、そういうことなのか」となるにはなるのだが、見落としていたトラップが多数あり、解決にはイマイチ釈然としないものが残った。
テーマは新薬の「治験」を巡る物語で、島に隔離された10人の被治験者が中心となってミステリー話は進む。
男性医師の不可解な転落死、島内で発見された女性の白骨死体などなど、粗筋を記した図書館からのメルマガで興味を抱き、手にした一冊だった。
表紙からくる印象は、厳しい環境の離島に建っている病院内で、隔離された被治験者たちに襲いかかる恐怖が描かれているのではと思ったのだが、本土と隔絶された厳しい離島のイメージではなく、何となくのどかな環境という印象だった。
読書後の正直な感想は、あまりに策略が複雑過ぎ、表題となっている治験の要素が希薄になり、作者の岡田秀文氏は策略に溺れたとの印象だった。
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駄目なミステリーの教科書のような作品。後出しじゃんけんが目立ち、登場人物に魅力がなく、全くもって読むだけ時間のムダのような作品。を最後まで読んでしまった自分にも腹が立つ。タイトルで釣ってるだけ。
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帯の紹介よりはのんびりした内容
でも面白い。ただ帯の紹介文、内容をバラしすぎなんじゃないか?それも戦略なのか?
あとカバーのイラストで雨が降っているが、そんなシーンあったかな・・・まあでも良い作品でした。
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治験って聞くと良からぬイメージが拭えない。でもやってみたいアルバイトの1つだったのは間違いない。快適な環境で何日間か薬を飲んで生活するだけで高額なバイト料がもらえるから。でも健康体な人しか採用されないと。実際経験したことのある人の話を聞いた時の記憶が蘇る。そんな私の治験イメージでこの物語を読む。治験という特別な環境下で、脅迫文が届く。そして男性医師の転落死。更には島内で発見された女性の白骨死体。被験者に起こる痙攣等…不穏なことが次から次へと起こる。ラストは意外な結末。まぁ全体的に毒にも薬にもならない程度の物語に思えた。
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市立病院の移転とともに島全体を最先端科学の拠点とする国家プロジェクトにより、研究開発施設が立ち並ぶ西ヶ島は別名治験島と呼ばれていた。島内の基幹病院である市西総合病院に「SU-480」というアレルギー治療新薬の治験のため、10人の被験者がやってくる。そこで、男性医師が転落死し、女性の白骨死体が発見され、被験者が毒入りのジュースを飲んで死亡するという事件が立て続けに起きる。また、院内の治験管理室に治験の失敗を予告する怪文書が届く。これらの謎の解明に向けたミステリー小説だ。
物語は、治験コーディネーター(CRC)の八島優里が一見、ヒロインのように描かれ、被験者で推理が好きな亜館健三郎が謎解きに興じるという形で展開されていく。
事件の真相には他の被験者やCRC、医師、製薬会社社員など複数の疑念を抱かせる人物が絡む。最後は、新薬開発に関して某国のスパイが紛れ込んでいたというとんでもない展開で終わる。
いろいろな要素を盛り込み、一筋縄ではいかないミステリーに仕立てようとしたのだろうが、策に走り過ぎて、散漫な内容になっている気がした。
タイトルから、治験に関しての被験者の不安感や彼らに忍び寄る恐怖、孤立した島という密閉空間の怖さを味わえる小説だと期待していたのだが、肩すかしを食らった感があった。
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タイトルの通りC県にある通称「治験島」が舞台ですが、本土と繋がる連絡橋もあり、事件が起きた後も普通に警察が捜査しにやってくるので、孤島モノ的な作品を期待すると肩すかしを食らう奴でしたね。(舞台が島である必然性を感じない……)
ストーリーとしては、治験に参加している最中に起きた病院内での医師の転落事故と、治験参加者への飲み物へ混入された毒物事件の2つの謎を追ってるわけですが、解決に向けたラスト近辺での怒濤の新事実投入が唐突すぎて、それまで良い感じに話が盛り上がってたのに、結果としていろいろとっちらかってる読後の印象になってしまっていてですね。なんだかとてももったいない。