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数学は中学まで好きでしたが高校でつまづき、文中に出てくる数学用語の意味が分からないのが悔しいです。でもなんとなく想像して読みました。
藤本さんの文章が好きで、読んでいると今の時期がちょうど作品と同じ夏であることもあり、作品の中に佇んでいるかのように感じられます。
主人公と共に謎に立ち向かい、解決していくような気分で読みました。
一気に読んでしまったので少し期間を置いて読み返そうと思います。
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素数がわからん。わたし自身は全然わくわくしないけど、わくわく感じてる主人公の素直な感じは好きでした。
ただ、人の事情にがつがつ踏み込んでいく厚顔無恥さがゆるせん。いくら人付き合いが苦手、若くてコミュニケーション不足からくる人の機微の疎さを鑑みても、いくらなんでも図々しすぎるだろうと思いました。
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上杉くん、有能すぎる!!なんというデキる男!!
「博士の愛した数式」的な話かと半ば鼻白みながら読み始めたけど、おもしろい!
満州開拓団の悲劇や引きこもりの親子関係、50年前の殺人事件も絡めて、どうしようもない人間の運命を描いて、最後はちゃんと救いがあった。
名古屋工業の隠蔽話は、ちょっといらんかったかな、と思ったけど、物語に膨らみを持たせるのに必要だったのかな。上杉くんがそこまで必死になる動機がちょっと薄かった気がする。翠さん親子への介入の動機は必然だったけど。