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このところ、立て續けに黒川博行を讀んでゐる。
この作品も惡い奴らがたくさん出てきて面白い。
主人公の相棒となるやくざの桑原がたいそう魅力的だ。
やはり、やくざは大阪弁が似合ふなあ。
筋立ては私には理解できないほど混み入つてゐる。
なんせ、途中で企業や暴力團の相關圖が出てくるくらゐだ。
讀んでゐて、こいつはどちらのスジだつたつけ、とわからなくなるもしばしば。
さういふ意味でも、この本は繰り返し讀めるかもしれない。
ちなみに、タイトルの「疫病神」は、やくざの桑原?
それとも、もしかして主人公かな?
2004年10月4日讀了
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061020 面白く一気に読めた。やくざ、政治家、建設会社のさまざまな力をもつ人達の金を巡る戦い。桑原と二宮の掛け合いが笑いを誘い、スリルもある。
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キャラの個性が立っています。シリーズ通して面白いです。
893の国の王子様(笑)桑原様と建設コンサルタント二宮さんの凸凹コンビが良い。
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初黒川博行です。うーん、うまい。ハードボイルドはあんまり読まないんだけど、これはいける。それぞれのキャラはたってるし、二宮の一本筋の通ったところは、かっこいい。桑原もヤクザの中のヤクザって感じでいい味出してるし憎めない。現代のヤクザ家業が描かれていて、そこもリアルで面白いです。
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表紙だけでは手に取らなかったと思われる本…
オススメしていただいて読んでみましたら、はまった。ドツボです
桑原さんと二宮さんのコンビが素敵すぎる
最後まで集中して読みきってしまいました〜
勢いがあるんですよ、たのしーい
大阪の言葉のバイブルです
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大坂弁のやりとりが痛快。
読後感も良い。
主人公の従姉妹が気に入った。
もちろん桑原も良い。
でも、桑原みたいなヤクザが身近にいたらたまったもんじゃない。
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疫病神!! まさに疫病神、ですね!
小心者の二宮と俺様唯我独尊の桑原。めちゃくちゃいいコンビだとも思うんですけどー。
しかしお互いを疫病神と称し、譲らない! のは損得勘定の早い二宮と金勘定の早い桑原だからだと・・・
やっぱりどっちもどっち?(笑
建築コンサルタントの二宮と、二蝶会のヤクザ桑原。
密な付き合いでもなかった二人が離れられなくなる一冊!(か?)
ゼネコン、の話ですね。
建築業界にはこれですなーというほどのテーマですが、がっつりはまります。
それと言うのも、視点は二宮で、事件の最初から絡んでくるくせに、二宮は決定的な情報を最後まで知らないからですな!
だというのに、最初から勝手に「金の匂いが」と絡んできた桑原にいいように連れまわされカチ込まれヤクザにも追われ。
散々です、二宮。
小心者にもなろうというもの(笑
徐々に知る事件の裏、相手を疑うことをしないゆえに騙される二宮、だけども全てを知ったとき、動くのは誰よりも――
早い、というかズルいというか・・・?
最後の最後で、自分の要求をつきつけきっちり自分の報酬を受け取れるよう口が回ったのが、やはり損得勘定が早い、てなことになるのだと。
しかし一緒にいるのが桑原ですからね!
何もかも折半、と決めてたので、二宮が貰うものが全て半分に!(笑
ヤクザの桑原、自分の利益にならないことには一切関心はないですが、金の匂いには敏感です。
哀れ二宮・・・桑原がそばにいたばっかりに。
穏便に済ませようとしたことの全てが暴力沙汰に! 桑原はジャイアンなんです。もーきっと、生まれたときからジャイアン。
んでも、お互いを嫌い合い、疫病神と言うのは、二宮がボコボコにされているとき桑原は逃げだし、桑原がボコボコにされてるとき二宮も逃げだし・・・たからだと(笑
でもでも!
最後の最後で、ジャイアン桑原は、「全部を折半」と決めたから、と事件の途中で二宮が負った借金も折半にしてくれる。
くそう! なんだよ良いヤツなのかよ?! そんなところがますますジャイアンだ桑原!
一般市民の堅気を張る二宮が哀れですが、男として好きなのは・・・一匹オオカミでまず突っ走る桑原が好き。
だけど、桑原がボコられて捕まったとき、ちゃんと二宮は(葛藤の末)助けに行くんですよーー
と、フォローもいれてみる。
つまり、一冊で二人に虜になる話でした。
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テンポが良くてさくさく読める!
桑原と二宮のコンビも面白いし。
シリーズなのかな?続きも見たいです。
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面白いよと言われて、ふらりと買って読んだらおもしろかったです。
ええと、バイオレンスや品性劣悪とかヤクザとかチンピラ大阪モンは、嫌いって向きは絶対読んじゃ駄目かもww
でも面白いんですよ。読ませる文体。スピード感と人物描写の妙。
桑原超可愛いっす(賛同得られない気がものすごくする)
国境とか次のも読んでみようかな。
いいですよ、黒川さん。
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読みかけては挫折して、
ずーっと積んでいた「国境」という本。
この本の続きだと判明したので読んでみました。
たくさんの人が出てきて、とにかく混乱しました。
ただ、登場人物のキャラクターが面白いことと、
だいぶ痛い思いをしただろうに、
自分たちが蒔いた(巻き込まれた?)種に対する
けりの付け方が、じみーで面白かったかな。
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次作である「国境」を先に読んでみて…
珍しく小説としては面白かったので,初作であるらしい「疫病神」を読んでみることにした。
やっぱり面白い。
お陰で,読んでた当時は睡眠不足に…
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自称建設コンサルタントの主人公二宮が、時々仕事を頼んでいるヤクザ桑原に引っ張り込まれるかたちで産廃処理場をめぐる事件に巻き込まれ、その「死ぬような目におうた」一週間が、読み出すとやめられない面白さで描かれていく。ストーリーも上等だが、なんといっても二宮と「厄病神」こと桑原のキャクター、それにコンビの絶妙な距離感である。台詞の面白さにも注目。バディものの最高峰。
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産業廃棄物処理場をめぐるどたばた劇で、シリアスな設定ながら軽快な文章が重苦しさを感じさせません。
私利私欲にひた走る人間ばかりで、あまりにも欲望に忠実に騙し、隠し、そして暴力、の連続なのでむしろ清々しく感じてしまいました。
天才的な大悪党よりも、お金に群がる小悪党の方がよっぽど恐ろしい、と思いつつもニヤリ、とさせてくれます。
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借りて読了。
お話は面白いです。が、粗野でバイオレンスな世界がやっぱり苦手でした。裏社会なんて好んで覗きたいものではないですね…。
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記念すべきシリーズ1作目。喧嘩の国の王子様・桑原の言動に刮目せよ。コテコテの大阪弁で繰り広げられる小気味好い会話が堪らない。