紙の本
超過激傭兵夫婦シリーズの開幕か。
2023/11/30 10:04
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
超過激傭兵夫婦シリーズの開幕か。複数の麻薬カルテルと政府軍が激しく対立する戦闘地域で陰謀に巻き込まれた主人公:ジョシュの活躍も凄いが、その窮状を知った元陸軍大尉だった妻:ニコールが毅然として激戦地に救出に向かうという展開に拍手喝采。一匹オオカミ的「グレイマン」シリーズに対し、本作ではチームという視点が強く押し出され、左足が義足というハンディを負った主人公:ジョシュがチームの信頼を勝ち取っていく様子や、もともと戦場で出会った妻:ニコールとの戦友ともいえる強い人間関係も繊細に描かれる。著者の戦争活劇の面白さは既に不動のものだが、本作でも絶体絶命の危機をウルトラ技で切り抜けていく過激さは健在である。一匹オオカミ的「グレイマン」に対し、夫婦オオカミ的「ダフィー夫妻」シリーズといったところか。シリーズ化の望まれる作品。
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安定のマーク・グリーニー
2023/07/02 19:02
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投稿者:Tu - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作家は外れがないのでグレイマンシリーズは買い溜めて実は読んでないという…
単発ものはこれを含め2作あり、先に読みましたがなんとシリーズ化されるという噂が…
面白さはいうまでもなくあっと言う間に読了です
下巻レビューに続く→
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マークグルーニーが描くグレイマンとも違うシリーズのお話。
主人公ダフィーは元々PMCで働いていた警護官。
しかし警護中に敵の襲撃に遭遇し、命は取り留めたものの片足を切断することになってしまう。
その後は危険な要人警護の職からは離れざるを得ず、モール内の警備員の職に金銭的にも精神的にも厳しさを感じながら従事していた。
そんなある日、モール内でかつてのPMC時代の同僚に出会い、ある仕事に従事する事をほのめかされる。
なにより金が入用だったダビーは足の不具を隠しながら、なんとかその仕事を得ようと雇用主に直談判する。
なんとか仕事を得たダビーだったが、それはメキシコカルテルの本拠地に乗り込む危険極まりない任務だった。
今までのグレイマンのような1個人が超人的な能力を持っているわけではないが、主人公はとても頭と人柄がよく、的確な状況判断と情に厚い性格でチームを率いていくリーダーシップが良く描かれていた。
グレイマンシリーズとはまた違う面白さがある。
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『暗殺者の・・・』シリーズのマーク・グリーニーが書く新しいシリーズが、本書『アーマード 生還不能』だ。何がうれしいって、新しい “シリーズ” ということは人生の楽しみが増えるということだ。うん、少し大げさだけど、的は外していない。
元陸軍軍人で、民間軍事会社で左脚を失って以来ショッピングモールの警備員としてくすぶっていた主人公は、あるチャンスを掴み、再び民間軍事会社の警護要員としてメキシコの麻薬カルテルの縄張りに分け入る。
想定外の攻撃を受けチームメンバーを減らすうちに、チャンスを掴んだと思っていたことが、実は巧妙に仕組まれて窮地に陥れられたことを知る。そこからの盛り返しが本書のハイライトだ。非戦闘員の文化担当要員の知識が、敵の識別や行動原理を解き明かし、チームは反撃の糸口をつかむ。決して華やかな戦闘ではないが、泥臭くも窮地を脱する。
さあ、さっそく興味は次回作だ。チームは維持されるのか?奥さんはどんな立ち位置に?お楽しみは尽きない。
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民間軍事会社の警護員ジョシュ・ダフィーは、ベイルートの任務で左脚を失い、鬱屈した日々を送っていた。ある日、かつての同僚との再会から民間軍事会社アーマード・セイントの一員として復帰。メキシコ麻薬紛争の地で、再び危険な任務に身を投じる!
グリーニー祭り、3作目。新シリーズは、冒険小説の王道の展開。自分の弱点をいかに克服するか、下巻も楽しみ。