紙の本
アマチュア漫画家には素晴らしい1冊
2023/10/14 21:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮崎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても素晴らしい本でした。『ドラゴンボール』全盛期のジャンプ読者の方や漫画業界人以外の方のレビューが多いので、ナウで漫画家を目指しているレビューを書こうと思います。
結論から申し上げますと、作品が商業漫画(読みやすい漫画)に達していないアマチュア漫画家の方は全員必読だと思いました。商業漫画に必要な要素が全てこの本の中に詰め込まれています。さらに説得力があったのは、説明にドラゴンボールより丸々1話引用されていたりする点です。実際に絵と照らし合わせて学べるところがGood。
ただ、プロの漫画家さんは初心に還るという意味では参考書たりえるとは思いますが、「こんな基礎いまさらいらんわ!」となりそうです。それでもインタビューが本の5分の1ぐらいあるので、無駄にはならないとは思います。
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真夏の自由研究スペシャルシリーズ!第2弾!
一言一句に大興奮の190ページ余りでありました。
私は漫画を書く事は出来ない、しがないただのいち読者に過ぎませんが非常に胸を熱く、心を奮わされる一冊でした。とりわけ、プロの漫画家を志している人にとってはジャンルや作風を問わず、参考になる事ばかりが載っているのではないでしょうか。
もちろん、この本はあくまでも〈Dr.マシリト〉こと集英社の伝説の編集者・鳥嶋和彦氏による「週間少年ジャンプ」に長期連載作品を’載せるには’、’載せるとは’という事の手ほどきや気構え論であり、実際的な絵の描き方を説いた本ではありませんし普遍的に’100%絶対にヒットする方法’を謳っている訳でもありません。身も蓋もない事を言えば鳥嶋氏が編集者としてバリバリ現役で活躍された90年代後半と現在では少年漫画誌や漫画そのものやアニメを取り巻く環境は余りにも違い過ぎて、本当に雑に言ってしまえば’出版業界の黄金期にたまたま立ち会う事が出来た人の成功事例譚’という趣きの本です。
が、ヒットする少年漫画(これも死語かもしれませんが…)の本質について「どんなわかり辛い展開もわかりやすく表現できてこそ」(p29)「最初に主人公ありき!」(p34)の物語であるという点については大いに共感するところでした。バトル物にしろ、恋愛物にしろ、サスペンスにしろ、ギャグにしろ、展開がわかりにくくて主人公が魅力に乏しい作品は確かに敬遠しがちかもしれません。そこにプラスアルファして作劇の適切なスピード感だとか画風の好みだとかが加わるとなお一層心に残る、好きな作品になるのだと思います。
また、〈最強講座3 プロ漫画家入門〉の章に書かれている漫画家の収支の話については下世話ながらかなり面白く読めました。電子全盛の時代ながら、やっぱり紙で売れてこその夢を掴める職業なんだな…としみじみ感じ入りました。
もちろん、出版社を挟むとどうしてもフットワークが重くなりがちなのでそこを嫌う先生も必ず居ることでしょう。
鳥山明・桂正和・稲田浩司先生ら大御所御三方との対談は他では読めないまさに秘話という内容でした。たぶん。『ドラゴンボール』ですら打ち切り寸前の危機があったなんて全く知りませんでした。
『ジャンプ』好きや業界に関心がある人なら読んで損は無い一冊かと。
1刷
2023.8.16
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ドラゴンボールやダイの大冒険をヒットさせた伝説の編集者が売れる漫画の秘策を公開。今では当たり前に思える内容ばかりですが図解で分かりやすく示されておりとても面白いです。ジャンプの漫画が好きな人やバトル漫画が好きな方におすすめ。
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当時の読者として、感謝しかない。
200円ほどで、月曜日を楽しみに生活できた
ジャンプの編集者、漫画家の舞台裏がわかる。
子どもの読者は当然想像しないのだが、過酷さとマネーの世界で漫画家が死力をつくし、そこに編集者が、おそらくサラリーマンのレベルを超えて伴走していたのでしょう。とんでもない世界。だから、世界最高レベルのエンターテイメントになれた!
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読みやすさ
読みやすいからこそ面白い
漫画をどこまで分解するか
漫画をどこまで分析するか
面白いと思った漫画を
分析したってエピソードが面白いです。
分析できること
言葉できること
言語化できるから
伝えられるし
本にできるんですよね
本で描けるその先へ