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好きなジャンル。
人のレシートを見るという事は、人の生活を覗き見る事。昔、テレビの番組で道行く人のレシートを見せてもらい、買った時間や品物から色々想像するというコーナーが好きだった。そんな感じか。
もっと洒落たものを載せているのかと思ったけど、卵や牛乳、肉などの食料品から文房具や新聞、飲食店のレシートなど生活に密接した物が多くて、何となく安心する。皆んな普通に生活してるんだなと。
そして、そのレシートについて語る時の「この肉はね〜」とか「ここのあんみつが美味しくて〜」など饒舌になる所が話を聞いてるようで楽しい。
「北欧、暮らしの道具店」での連載が元だと書いてあったので覗いてみると、書籍には載っていない写真まであり、ちょっと複雑な気分になった。ただこの本の手触りは好きだけど。
取材時期がコロナ禍だったので、あの頃の状況が思い出される。
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レシートがメインのエッセイというよりは、それを取り巻く日々の生活を照らす役割としてレシートが出てくる感じだった。インタビュー先の方々がそれぞれ静かに自分の好きなことを語る、その語り口が優しい感じで心地良い日常感がとても素敵。
・お金で買える経験なら早いうちにしたほうが得。
、新しい刺激を与えると脳が活性化して、どんどん新しい情報や発見を得られる気がします。だから、なるべく知らない道を通ったり、新しい景色を見たいんです。
・海は不思議です。今日みたいに晴れた日はもちろん気持ちがいいですが、曇りの日も、荒れている日も、それぞれに心を受け止めてもらえる気がします。
・道に迷ったら、見えるものや聞こえる音、においや味、手触りといった五感を研ぎ澄ます。そしてときには第六感を信じてみるのも悪くない。おいしいにおいがする場所には、楽しいことが待っている。
・そこにあるけれど、書き残さなければ忘れ去られてしまう断片。時代の流れとは別のところにあるようで、きちんとつながっているあたり前の日常。なんにもない日などないはずなのに、ぐんぐんと後ろに流れていくうちに、なかったことになってしまうものたち。肩書きから離れた、ひとりの生活者としての姿、、それを残したいと思いました。残さなければと思いました。
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苦楽で言えば、後者のみの世界かな。そこに焦点を当てて切り取っていく。そのような連載集として、爽やかに楽しめる。「04」の筆者自身の来し方のような話は、意図的にかどうか省かれている。
短文でつなぐ。結論部に近いところに、コピーとして成立するような1文が必ず置かれる。そのような文体は好ましいが、ひょっとすると、ちょっと気取りすぎかなと感じる向きもあるかもしれない。
それにしても、「レシート」の話って、本当に必要なのかなと感じる内容の文章が多い気がする。
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レシートから、その人の生きざまが見えてくる。という企画が面白い。何人か、知っている人や、知っているお店が出てくるところも面白かった。
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とりあげる人の分量が多すぎず、少なすぎず。
中身も日々の暮らしに根付いているものがベースに書かれていた。
休みの日にのんびりと読みたい本というイメージで選んでピッタリだった。
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生活って地味で、愛おしくて、安心するなあとしみじみ思った。合間に差し込まれるカラー写真のやさしさが心地よい。
ひとの選出もよかったな。
著者藤沢あかりさんの、捨てられないレシート・息子くんのお遣いの話と名刺のお話がとてもよかった。はたからみたら、こうしてお仕事をして本を出せている経歴がまぶしくも見えるのだけれどそこに至るまでの過去を吐露していたあたりでファンになってしまった。
きっとこの本をすきであろう友人にひさしぶりに連絡を取ろうと思う。
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ひさしぶりにこの本を開いたら、一枚のレシートがしおりとして挟まっていて、それを見るだけで「ああ、このときはこうしたんだな」が見えてなんだかとてもよかった。振り返れる買いものをしていきたい。
よい本でした。箔押しの本のデザインもすき。
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エッセイでもなく、小説でもなく、日常の人様の暮らしの覗き見を少しできた、という感じか。
対象の方達がみなさん、職人さんだったり、カメラマンだったり、モデルさんだったり、どこか芯を持って生活をされている方ばかり。
そこにあるのは、大量のレトルトばかりやスーパーの菓子パンなどではなく、遠くまで買いに行ったコーヒー豆や個人のパン屋さんであったりちょっとしたこだわりが見れる。
突然自分が誰かから「今何を買ったんですか」と聞かれて恥ずかしくない買い物ができているかなぁ、コンセプトがお話できるかなぁと考えてしまった。
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ていねいな暮らしの本を読むと、あこがれはするけど生活感が足りないなあ(暮らしの本なのに!)、と常々思っていたが、この本はレシートをきっかけにしているせいか、どんなすてきな人でもスーパーで牛乳買ったりするよね、と親近感を持って読むことができる。著者の文章もとてもいい。迷って悩んだ日々の末に編み出された言葉、という感じがする。
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買い物で手にするレシートには、暮らしが詰まっている
…そんな思いから著者が始めた、26 人へのレシートの取
材記録。外出自粛の頃の日常や、家族の思い出など、レ
シートをきっかけに語られる様々な物語から、その人らし
さや大切にしていることが見えてきます。子どもの初めて
のおつかいのレシートなど、著者自身のエピソードにもほ
っこり。当時の情景が浮かび上がるレシート、自分でもち
ょっと見返してみたくなる 1 冊です。
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「レシートには、暮らしが詰まっている」。
確かにそうなんだろう。
日にちや時間まで印字されていると、記録となって裏面にひとこと添えれば、ちっちゃな日記のようなものにもなる。
そう言えば、先だって読んだ「今日のかたすみ」の荷ほどきの中にもレシートがたくさん出てきて、共同生活が終わりの人との会話が少なくなると、日常が記憶されにくくなっていることに気付いて、忘れたくない出来事があったらレシートの裏に書くようにしていた。とかってあったなぁなどと思いだした。
たった1枚にもささやかな生活の記録があるということ。
レシートを覗くと好きなものとか、定期的に購入しているものとかあって面白い。
物価変動もよくわかる。
ここには26人のさまざまな職業の人たちのレシートが載っている。
ちょっとしたエッセイも楽しめ、間にある写真、特に何気ない風景の写真、空の写真がなんだがとても癒された。
生活している、生きていることを実感できる。
レシートは小さな生活史。
いまを生きる記録が残っている。
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他人のレシートって滅多に見られないものだけど、それをチラ見できるのがこの本の興味深いところ。いろんな人の生活を垣間見ることができる。
インタビュー相手の一人で、お酒が飲めないから、千切りキャベツにごまドレッシングとスパイスをババババーっとかけたものを食してストレス発散するという人がいて、スパイスの刺激で自分の気持ちをなだめるとのことだった。なんか面白そうだなーと思ったので、今度やってみようかな。
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『レシートは、その人の大切にしたいものを教えてくれる。お金を払って受け取るその1枚は、「どこで、何にお金を使っているか」の証だ。』
それは、食べ物であったり、居心地の良い空間であったり、趣味や仕事であったり、家族であったり。
牛乳や卵、バナナなどのありふれた物を買ったレシートだが、そのレシートについて語ってもらうと、その人らしさがどんどん出てきて興味深かった。
なんか皆さん大変な事もあるけど、素敵な生活だなぁ〜と読んでいたが、『理想とは、遠い場所にあるものだと思っていた。あこがれは、誰かに「すてき」と言われることで成立するのだとも思っていた。けれど、自分で、焼きたいという子どもを制して、美しく完璧な目玉焼きを仕上げたところで、わたしはしあわせになんてなれないだろう』という作者の言葉に、仕事帰りに「あぁ~もう今夜はこれが精一杯やわ〜!」とバタバタ(家族を思いながら?)買い物し、料理するのも幸せな事かと思った。
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興味深くて面白い読み物だった。25人の様々なジャンルで活躍している人にレシートを見せてもらって話を聞いていくスタイルの本。その人が携わっている仕事にはほぼフューチャーしてなくて、あくまでも個人の生活に対してのインタビュー。レシートはたくさん見せてもらうわけではなくて、これという3枚位を見せてもらってお話を聞いていく。たった3枚に色々な物語があって共感したり、ハッとさせられたり考えさせられたりもした。
「トーキョー・リアルライフ」という色々な人が1か月間毎日買ったものや食べたものが、日記形式で記録されている本があるのだけど(2003年発行だった)、とても好きな本で何度か読み返していて、それに通じるものがあった。よその人の暮らしぶりって面白い。思い立ってこちらも読み返したけど文字が小さくて老眼気味の今は読むのがきつかった。
大好きな杉浦さやかさんもインタビューを受けていてお母さまの庭いじりのこととか、お父様がたててくれた娘の高校卒業旅行のスケジュールのエピソードが微笑ましかった。わたしのレシートからは著者のレシートの話。もちろんノンフィクションなんだけど温かい家族小説を読んでいるようでとても良かった。自分の家でもそんな風景があったような、懐かしい気持になる。買っているレシートの内容が多種多様なように、家族の形は様々でみんな違うけど、家族という形のもつあたたかさが似ているのかな。また読み返したくなる良い本だった。
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レシートからその人の生活が見える
飲食系の接客バイトをしているからなんとなくわかる気がする
取り上げられている人たちの人生観がとても良かった