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知っても苦しい。知らなくてもさみしい。
えも言われぬ母との距離感、自身でも気づいていない孤独。
歪んだ大人の世界。
傍観者として終始変な表情で読んでいたと思います。
切符に対する行動等 子供らしさを際立たせて
少女の立場をより際立たせる一方、
水や母に対する表現が文学的すぎて
「あ、少女の皮をかぶって大人が書いているな」と現実に戻る箇所もちらほら。
このあたりのすみわけは難しそうだから、素人がどうこう言える立場ではないけれど・・
汚い世界を汚れのない目できれいに表現した作品。
そして何よりも又吉先生の解説が芸術的すぎて、
余韻をすべてかっさらっていた。笑
又吉先生の作品も読んでみたくなってしまった。