投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
久しぶりの吉本ばなな作品。
独特の空気感が懐かしい!
宗教がテーマのお話だとは思わなかった。
善意が人を追い詰めるって、宗教に限らず、日常でもあるなぁと感じました。
相手は善意で働きかけてくれているからこそ、噛み合わない・理解し合えないもどかしさと息苦しさ。
読んでいてしんどい場面もあったけど、
ブレずに一貫してひばりを救おうとするつばさに
読んでるこっちも救われた。
あと、つばさのお母さんがカッコいい!!
激しい性格の危ういかんじの美少女、名前は「ひばり」ってことで、「TSUGUMI」と少し似てるなぁと思っていたら、あとがきで「TSUGUMI」について触れられていました。
「TSUGUMI」読み直してみたくなった。
中学生の時は大好きだったけど、今読んだら自分がどう感じるか楽しみなような不安なような。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
吉本ばななさんの作品、久しぶり読んだ。150ページの薄い本なのにずっしりと重い内容で宗教2世の苦しみが面々と続いて結構体力奪われた。。。つばさもひばりも、特殊な環境にいる非日常な人達という思いにとらわれてしまい、どこか絵空事ように読み進めてしまったけれど、あとがきであの事件からの執筆だったと知って色々な思いが頭を巡り、一気に現実味を帯びてきた。
概念的な描写が多く、非常に疲れたけれど、読み取った衝撃を心の奥底で忘れずにいたい、そんな作品だった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ひとことで言ってしまうと、家族で新興宗教に入信した幼馴染を助ける話。閉じられた集団の持つ無意識的な圧力は本当に強力で、なかなか抗うのは難しい。自分の信念や価値観を、自分以外の何か(宗教やインフルエンサーとか)に譲るのではなく、(そっちの方が楽なんだけど)、
大変だけれども、地に自分の足をしっかりつけて探してみよう、もがいてみよう、自分の足で立つんだよ、っていうメッセージが、よしもとばななさんの作品には共通してると思っている。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
テーマがテーマなだけに重いのだけれど、重いままでは終わらせない、救いがあるのがばななさん。そう思いながら読み進めた。
現実にはどうなんだろう。あとがきに書かれている内容に、なるほど、と納得する。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
よしもとばなな久々。
最後がちゃんとハッピーエンドでよかった、少し不安だった。
宗教の二世って、今風だな。
当人にしか辛さはわからないだろうから想像でしかないけど、一般的な考え方とか少し欠落しちゃうんだろうな。
全体的にさらっとしていた、読みやすい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
はじめの文章からラブストーリーかなと思って読み進めたら、重めの内容だった。
つばさのお母さんが素敵だな、と思った。覚悟を持って生きてる人はかっこいい。
傷ついた人に対して、力になりたいと思ってそう決めたのなら覚悟を持って助ける。
自分も苦しい状況にあったり、助けない理由だって挙げられるけど、そっちの方が心の風通しがいい。
別に特別なことをする必要はなくて、ささやかな日常を一緒に過ごしたり、そういったもので人は救われるんだと思った。
常に家の中にはきれいな空気で作られたドームのようなものがあり、それぞれの心は果てしなく自由に泳いでいた。
って、すごくいい家族の形だと思った。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
本屋さんで見かけてあとがきのページを開いたとき、最後の一文があまりにも好きでわくわくしちゃった本!
あとがきにあった「不器用でいい人たち」、私がなんとなく好きなよしもとばななの登場人物たちを括るとすればこれなんだ、と本当にしっくりきて、作者ってすごいな〜なんて当たり前すぎることを思ったりした。
消化にはもうちょっと時間がかかりそう