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    みんなのレビュー40件

    みんなの評価3.9

    評価内訳

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    39 件中 1 件~ 15 件を表示

    紙の本

    「気骨の人」が語る人生のメッセージ

    2007/11/27 00:40

    4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ろこのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    景気の回復の兆しが一向に見えない昨今。

    栄耀栄華をほしいままに供応三昧の男。
    その彼が退職したとたんにその望月は一気に欠け、おごる平家もかくやの凋落振りとあいなった様子がニュースを飾っている。
    一方庶民は景気が回復する様子もなく、働けど働けどワーキングプアの現状。
    リストラとなった身に歳末の風は厳しい。
    そしてリストラをあえて言い渡さなければならなかった人事担当者にとってもわが身をきられるよりも痛い状態である。

    そんなビジネスマンの悲哀を誰よりも知る男、城山三郎氏が先ごろお亡くなりになった。「追悼城山三郎」の名の元に新潮文庫が四十四刷目の本『打たれ強く生きる』を刊行。

    一国一城の主、つまり企業の社長となった人たち、あるいはその道のトップとなった人たちはどんな道を辿ってきたのだろう。
    そんな歩みや人生哲学からはサラリーマンだけでなく、普通の人たちにも学ぶことが多いはずである。
    そんな事柄を著者城山三郎がいままで接してきた多くの人たちから得たものを我々に描いて見せてくれた。それは「気骨ある男たち」の真の姿である。

    こんな世の中だからこそ城山三郎氏が遺してくれた『打たれ強く生きる』からはさまざまなメッセージを得ることができるのだ。

    ではその内容の一端を紹介しよう:
    タイトルは「鹿之助の男ぶり」

    「歴史上、打たれ強い男はだれか」
    それは山中鹿之助だと著者は言う。
    主家尼子家のために、勇戦奮闘するがむなしく尼子は滅ぶ。しかし、鹿之助は滅んだ跡もなおあきらめなかった人物である。
    当時他家からスカウトされた鹿之助。しかし、男の美学はそれを受け付けない。
    浪々の身の鹿之助が一時明智光秀に身をよせていたときのこと。
    家臣の一人と鹿之助は親しくなり、その家に呼ばれることになった。
    ところが同じ日に光秀から「風呂をたてるから」と招待された。当時風呂に入るというのは最高の贅沢であり、まして光秀からの招待である。
    家臣からの招待をキャンセルしてもよさそうなのに鹿之助はそうしなかった。一方断られた光秀も相当の人物。怒りもせず家臣の家へご馳走を届けさせたとのこと。

    城山三郎はこのエピソードから鹿之助の美学と「強さ」を感じたという。
    つまり「生き方」がはっきりしていて、不動である。権力や贅沢に心ゆらぐようでは、打たれ強い男になれるはずがない。
    とこの逸話を締めくくっている。

    先にあげたどこかの誰かのように権力にあぐらをかき、贅沢や供応に心揺らいだヤカラに読ませたいものである。

    この本にはたくさんのエピソードが取材されている。
    またサラリーマンだけでなく一般のものにも参考になる話がもりだくさん。
    劇団四季の浅利慶太氏の話は参考になった。

    それは「自分だけの時計を持て」ということ。
    人間ひとりひとり皆ちがっている。だからひとりひとりの人生が違うはずである。早熟の人もいれば晩成の人もいる。
    毎日の生活でも、人生の設計でも自分の時計に合わせて生きていくことであると。
    そのたとえ話が面白い:

    山椒魚は地球上の両棲類の最古のもの。
    そこへ爬虫類が現れ先住者の両棲類は食べられて死滅してしまった。しかし、山椒魚だけは生き残った。
    なぜか?
    それは山椒魚は秋から冬にかけて卵を産む。子育てが難しい季節である。しかし、子どもが成長する時期は天敵となる動物が出歩かない季節でもある。そこで彼らは生き延びたというわけだ。
    つまり山椒魚は「自分だけの時計を持っていた」から生き延びたのである。

    人生にもあてはまりそうなことである。

    そのほか心が洗われ、勇気づけられ、励まされる実話の宝庫である。
    今苦境にある人、人事に悩む人、岐路に立たされている人などが読むときっと多くのことが得られるだろう。

    迷っているときは目の前のことでいっぱいで広い観点から客観的に自分や他を見ることができないものだ。
    そんなとき、魂をゆさぶられる言葉に天啓がひらめく。

    「気骨の人」城山三郎氏が静かにあなたに語ってくれる人生のメッセージです。




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    紙の本

    城山三郎という「羅針盤」

    2019/12/19 18:14

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

    経済小説の開拓者ともいわれる城山三郎が『輸出』で文学界新人賞を受賞したのは1957年で、79歳で亡くなったのが2007年であるから、作家人生はほぼ半世紀といっていい。
     「日経流通新聞」に1983年に連載された、このビジネスマン向けのエッセイはほぼ城山の大きな作品が上梓されて経済小説の作家としての地位がほぼ確立していた時期であろう。
     決して堅苦しい文章でなく、読みやすく、時には厳しい視線ながらそれでいて温かく包みこんでくれるエッセイに、どれだけ多くのビジネスマンが勇気づけられたことだろう。

     このエッセイが連載されていた1983年は城山を愛してやまなかった中曽根康弘内閣の頃で、戦後最長と当時いわれた不況がようやく終わりを告げた年でもある。
     あの人気朝ドラ「おしん」が放映されたのもこの年である。
     時代はまちがいなく上向きであっただろうが、城山のこれらのエッセイから感じるのは単に鼓舞するだけではないということだ。
     例えば、城山が描いた『黄金の日日』のルソン助左衛門の生きる姿をこう表現している。
     「彼は、人生には第三の道があることを信じ、第三の道に生きた男でもあった」。
     そして、「どんな事態にも、第三の道がある」のだから、「人生にも新しい風がふぃてくるのではないか」と結んでいる。

     城山はあの時代の「羅針盤」で間違いなくあったはずなのに、城山のいう「第三の道」を選ぶことなく、日本はバブル経済の道を突進していくことになる。

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    電子書籍

    若いころに読み込んだエッセイです

    2017/05/26 12:22

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:こぶーふ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    社会人になったころ、城山さんのエッセイもよく読みました。このころに心に刻んだ言葉の数々が、その後の生きる糧となりました。この本もそんな一冊です。

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    2007/01/05 16:47

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    2007/07/06 09:44

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