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投稿者:花梨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦前のマンガが復刻されたかのような錯覚を起こすレトロな画風に、凝りに凝った映画的なアングルが素晴らしい。天才、高野文子による初の長編作品。読み終わって幸せな気分になれること請け合いです。
大冒険はデパートで
2001/03/31 06:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:平川哲生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学館から発売されて長らく絶版になったままだったが、マガジンハウスから復刊。
あふれる才能と実力、そして感性にうったえる詩情をあわせ持つ天才漫画家が、王道のハリウッド的活劇を描き、とうぜんのようにできあがった快作である。
物語は、お屋敷をくびになってデパートに就職した少女ラッキー・ランタンタンが、スパイの陰謀にまきこまれ、スリルとサスペンスの大活劇ののちに大団円というもの。
デパートがまだ憧れの場所であった昭和のはじめを思わせるノスタルジックな絵と、映画的カメラワークを駆使した演出は、漫画表現のひとつの到達点といって過言でないだろう。
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女の子の憧れがみっちりつまってるよこれは!!デパートに住むなんて素敵すぎます。しかも王子様つき!激しくラッキー嬢になりたい。
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デパート大好きな少女ラッキーの繰り広げる冒険活劇。
一昔前の子供向けアニメみたいな感じで、高野作品の中でも非常に分かりやすいストーリーとなっている。しかしそれが圧倒的に洗練された絵柄と構成力で、まるで一本の映画を見ているかのような気分にさせられてしまうのだから不思議。
私は短編集「黄色い本」が好きなんだけど、万人が読んで面白いと思えるのはこっちかなーと思う。
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やはり高野ブランド。
空間掌握が神がかってます。
70〜80'sのいい感じなアメリカのコメディー映画タッチな感じがかわゆいです。
こちらはリイシュー版で、初版は表紙が違います。
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映画で言うと「34丁目の奇跡」とか、ハロルド・ロイドの「要人無用」とか、デパートという言葉が輝いていたあの頃。デパート大好き少女がデパートを舞台に繰り広げるレトロ大活劇。作者には珍しい長編です。
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「るきさん」とかこれのようなキャッチーな作品のほうが好みです。
内容は娯楽映画みたいで楽しいし、コマ割り構図なんかも感動的な出来。
映画を漫画で読むってこういうことなのかな?
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ザッツ・エンターテインメント!
1,800円も出して映画化されたテレビドラマを
シネマコンプレックスに観に行くくらいなら、わたしは
高野文子さんのまんがを買って、お気に入りの喫茶店に入って、
すこし濃いめのコーヒーを啜りながら、1日かけて、このまんがを
一気に読みきっちゃうな。
このまんがのエンターテインメントっぷりったらもう、ねぇ。
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最初のコマからぐっとひっきつけられて、一気読み。コマわりがすごくおもしろい、コマを一つも見逃せない。
今見ても女の子のラッキーがおしゃれでかわいい☆
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そういえばユリイカの高野文子特集でも本作に触れる人あまりいませんでしたね。テンポ悪いです。非常に残念。
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まるでミュージカルをみている気分に! なんだか音楽が聴こえてきそうな漫画です。主人公のラッキーちゃんのおとぼけた、味のあるキャラクターが良いですね。
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ラッキー嬢ちゃんとデパートを巡る陰謀の話
昔、児童文学を読んだ時のわくわく感!
とっても良かった
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ヒッチコックとオードリーを思い出す。
「棒がいっぽん」のような切羽詰まりはなく、娯楽、娯楽、娯楽!
カメラワークの素敵さ。
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個人的に高野文子先生作品で一番読みやすいと思った。
ひとつひとつの絵が整っていて読みやすい。
でも、これが高野先生らしさが全部わかるかって言われるとちょっと整い過ぎてるかもしれない…面白いけど。
絵がきれい。
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このコミックス、初版は昭和62年8月10日。月刊プチフラワーに連載されたものです。(現在、復刻版が出版されているようです。)
高野さんの漫画は、作品ごとのテーマが多様で、絵柄、ストーリーともに、ノスタルジックな印象があります。
この、『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』では、デパートが大好きな女の子ラッキーが、機密情報を狙うスパイを相手に、従業員の青年とともに奮闘する冒険活劇仕立てのストーリーが展開します。
まるで1950年代の映画を彷彿とさせるようなコマの運び(カメラワーク?)や登場人物の表情が小気味よく、読む人のワクワク感を盛り上げてくれます。
ラッキー達が駆け巡る舞台は、リッチデパートの中。一階のエントランスから、各売り場、レストラン、寝具売り場、エスカレーター、バックヤード…。それぞれを上手く使い、読者を物語に引きずり込む手腕はさすがです。
機会がありましたら、ぜひ手に取ってご覧下さい。
手に取ったら最期、読み終えるまで、コミックスを手放せなくなることでしょう。(T)