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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を読んで、読書っていいなあとか、将来に希望が持てるとか思う?
全然そんなことない。
何も解決してないし、ぐたいてきにな未来が見えるわけでもない。
ただ、学校内での陰湿ないじめが書かれてるだけじゃん。
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「わかりみが深い」「つらみが深すぎる」
本作『教室に並んだ背表紙』は青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』の優しさと、武田綾乃さんの『その日、朱音は空を飛んだ』の辛さを併せ持ったような、中学生の女の子達の自分と他人の距離感に悩む姿が6編入った連作短編集でした。
著者が『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』の相沢沙呼さんなのでミステリ作品かと思ったのですが、スクールカーストに悩まされながら生きる青春を描いた作品でした。
本作では学校図書室の司書として「しおり先生」が中学生の女の子達の支えになる存在として描かれていますが、最後の短編にして表題の『教室に並んだ背表紙』で、しおり先生が「しおり」先生である由来を知った時、あそこが伏線だったのねと少しだけミステリっぽい気持ちに浸れました。
作中で印象的だった言葉に、
「助けてって声をあげることを怖がらないようにした。そうしたら、変わり始めたの」p298
とあり、ちょっぴりウルッときました。
私にも『あの時』は沢山ありました。声をあげることは容易ではなく、不安に打ち勝つ勇気を充電するのに多くの時間が掛かりました。『あの時』の自分は救えなかったけれど、これから同じ想いをした子に巡り会った時は、「助けて」の声に応えてあげられる大人でありたいです。
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しおり先生からしおり先生へ繋がれていく司書さん。未来に希望を持てない少女に今がどんなに辛くても大人になれる。希望を持つように支えていく話が良かった
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爽やかなイメージを想像していましたが、
なかなかに辛いストーリー
特に最終話は、希望の終わり方でなかったですが、
それが小説の醍醐味なのかも。
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予想に反して、本を読まない子達が
主人公の話が多くてビックリ
本を読まない中高生向けでしょうか?
活字中毒に近い自分とは、遠い人達…
※もちろん年齢的にも。
「小説の神様」や「medium〜」が好きなので、
少しハードルが上がり過ぎてました。
2つ目だけが、
繋がりがないように見えたけどそういう事ね。
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【単行本既読】
相沢先生の描く物語は、全てが綺麗という訳ではなく、人間のちょっと汚い部分も見えて、とてもリアルな心情描写が多く、中でも悩みや不安、葛藤がとても共感できるので自然と感情移入してしまう。この小説も心に沁みる言葉が多く大好きな作品です。
アニメやドラマを観ているとどうしたってキラキラとした青春、輝いて見える学生たち、何か秀でている部分のあるキャラが主人公の物語が多いけれど、皆がみんな日向の人間ではないので、それでもいいと言ってくれる物語はとても支えになります。
少しの勇気、ほんのちょっと前を向こうと思える心を与えてくれる物語です。ひとりじゃないし、好きな事を隠す必要はないのだと思えた作品です。
相沢先生の作品でたまにある、別の作品の世界観がリンクするのも個人的には大好きな要素です。物語であっても、キャラクターが生きている!って感じがして、そこの隠しに気づいたら嬉しくなる。
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「ティアラ」という名前、実際に遭遇したことがあります。友達との旅先で遭った小さい子でしたけど。漢字で書くのかカタカナなのかも知りませんが、どんな人生をおくるのかは、自身のキャラクターにもよるのでしょう。
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中高生に読んでほしい本。
長編小説が好みなので、読み始めは短編だったか…と退屈さを覚え少し残念に思ったが3話目ほどで繋がってるお話だと気づいた。
途中まで1人の先生と女子生徒の話だと思っていたがラストで翻された。
それぞれに悩みを持つ女子中学生。
登場人物の気持ちに共感する部分があって読んでいて少し心がチクチクした。だからこそ「学校で過ごした時間ですべてが決まってしまうことなんてない。」というしおり先生の言葉に救われた気がした。
決して自慢できるようなキラキラした中高生活じゃなかったけど、灰色の青春でもこれから色んな本と出会って色んな想いを経験して成長していけたらいいなと思えた。
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色んな理由から孤独になった本を読むことに馴染みのない学生が、図書室を逃げ場にやって来る。
知り合った司書にけしかけられて、本を読んでみる事にするのだか、それは彼らの助けになるのか。
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登場人物は女の子や女性が多いのに男性がかかれてる本だと途中から知りました。最初は女性がかかれた物だと思い込んで読んでいました。そのくらい学生生活のキラキラした物や苦しいものも描かれていてこの本では色々な立場の子どもたちの視点で考えさせられるな…と思った本です。かなり女の子たちは性格が曲がっていてもっと素直でいたらいいじゃん!と思ってしまったけれど家庭環境や、学校生活での苦しさがそうさせてしまったのかなと思った。
「優しい私の綴り方」では明るく陽気な感じだと捉えられる主人公も、いじめられている子を目の前にすると違和感を感じてしまったところがリアルだなと思った。
本の内容はは最終的に納得するものと、納得しないものがある。最後の文章の問いかけや、納得しない文章を自分の想像でこうじゃないか…?と創り上げていく事が本の楽しさの一つであり、このお話も最終的に私の想像に任されているような気がした。
感想はなんでも良いことに気づいた。なんでも良いというか、自分に合わないとか余り面白くなかったでもその人の感想になる。
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色んな女子生徒のもやもやした気持ちが共感ばかりだった。
自分の好きな作品を好きになってもらえるかもしれない嬉しさ、「相手がどんな存在であれ、誰かを好きな気持ちは、きっと生き続けて、いつか他の誰かを大切にしてあげられる」てところがすき
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好みではない。わりと胸糞要素ある。それぞれのごく普通な女子中学生の世界観はうまく表現されてたとは思う。
2章が急に過去編始まって時系列変だったから、しおり先生あたりで叙述トリックあるだろうなとは思ってたけど、あなたがしおり先生だったのね。それはわからなかったし良かった。
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教室や青春での過ごし方が人生の全てを決めるわけではない
まさにその通りで、学校で悩んでいる人に是非読んでもらいたい。
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しおり先生がとても素敵でした。
ちょっとしたことですれ違っていくこの時期にありがちな人間関係のあれやこれが、切なさと辛さを感じさせて読みごたえがありました。教室の本棚に置いておきたい1冊。
若者言葉についていけない自分に、若干の老いを感じてしまいました汗 微レ存ってなに?!ってか"びれそん"って打ったら変換候補に挙がったのも今びっくりした!笑
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図書室という共通の舞台で
色々な葛藤や悩みを持った人たちが
それらを乗り越えようとするお話です。
学生時代図書室が好きだったことを
思い出しながら読みました。