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時にエビデンスは特にないのかな?と思われる(笑)著書の感想、思いが溢れていたけど、切り口はとても興味深かったし、翻訳者として言葉に対するアンテナがとても高いから、こういった本が書けるんだなと思った。
成功した男の中には、女でないということ以外、なにひとつ資格がない輩がごまんといる。
メイ・ウエスト
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大きく時代が変わる時、権力者は前の時代を否定します。煌びやかな西洋文明が余程眩しく憧れだったのか、明治政府は徳川時代を全否定し、国民も忘れ去りました。
家族団欒から性観念まで、現在日本古来と思っているものの殆どが、実は明治時代に人為的に作られたものです。そして女ことばもその1つというのを本書で知りました。
今では聞いて違和感を覚える女ことば、しかし、翻訳本などを含め意外にまだまだ目にしたり聴いたりする機会は多いです。
女ことばは、男が考えたカワイイと思う女が話して欲しいと考えた言葉、その将来に興味がある方は是非本書を読んでみてください。
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気づいていたものから気づいていなかったものまで言葉について知ることができてとても興味深かった。
今はだいぶ変化して、昔と比べてずいぶん女性が暮らしやすくなっていると思うけれど、女性だからという理由でなんだか見下されてるな〜と感じることはあるし、男性も男性で男なんだから!と言われるのはかなり鬱陶しいだろうなと思う。
男性女性関係なく人間としてお互い敬意を払って接することが大切だと改めて感じた。ただ、上下がある人間社会ではとても難しいことでもあるなって、変えていくことの難しさも感じる。
個人的に翻訳の仕事もするから、日本語の一人称が多いのはやっかいだなと思う。英語話者がどの一人称を選ぶか確認しなければ分からないし、英語話者本人は訊かれたところで日本語一人称の微妙なニュアンスの違いが分からないから、選ぶ一人称に日本人ほど思い入れがない。それなのに日本人読者から「この人って自分のこと『俺』って言うんだ!素敵!」や「一人称『僕』の翻訳は解釈一致」と感想があると、日本人ならではの感覚だな〜と思う。