投稿元:
レビューを見る
こ、これは…
めちゃくちゃ面白い…
文章も言葉も綺麗だし、物語としても面白いし、テンポもいい。
女性が描く男性目線の話が好き。
男性は、どう感じるのかしら…
投稿元:
レビューを見る
モヤモヤから解放される感じが清々しく心地良い!
「あした天気に」は、
親友の死から立ち直れない主人公の気づきがハッとさせられる。自分も過去にあった何かを言い訳にしながら生きてないか。
「俺のあしたを晴れにできるのは俺自身だけだったのに」
短編「ポコ」は切なさと優しさでジワジワくる。
どのお話も前向きになれる素敵な短編集でした。
投稿元:
レビューを見る
どの話も面白かった。コロナ禍の話もいくつかあり、それぞれがどこかにパンチがある話、中でも最後のあした天気には一番モヤっと、いや、ある意味でイヤミス的な要素が入ってて好きって思った。表題作の獣の夜はジビエが食べたくなるし、ドロっとした感情があるはずなのにとてもうまくまとまってる感じが好感的。
それぞれのボリュームもちょうどよく読みやすかった
投稿元:
レビューを見る
表紙とタイトルから抱いたイメージとは、ちょっと違った内容の短編集。
ふとしたきっかけで、ありふれた日常が違ったものになるってことは、確かにあるかも。
「あした天気に」が一番好きだった。
投稿元:
レビューを見る
SFあり
ファンタジーあり
恋愛ものあり
とバラエティーに富んでいて飽きない。
ともすると
芯がぶれて雑然としそうなものを
きっちりと自分の色でまとめている。
器用だなー。
人の滑稽さ、あたたかさ
生きていく上でのやさしさとか
そんなものを感じた。
投稿元:
レビューを見る
目次を見たところ短編集なのかと思ったけど、めっちゃ短いお話もあり。
タイトルとカバーイラストから、動物系の短編集かと思っていたら全く違っていたし、表題作品も「獣って!そっちか!!」と、いい意味で(?)裏切られて驚愕www
投稿元:
レビューを見る
短編集。森絵都さんというと『カラフル』を思い出して児童書のイメージだったけれど、充分楽しめた。「太陽」「獣の夜」が良かった。何編かはカラフル的要素もあってどこか懐かしかった。
投稿元:
レビューを見る
変わり映えしない今の生活がふとした出来事がきっかけでぐらりと動き出す。
自分ではどうしようもない現実に、対面し戸惑いながらも一歩前へ進む。
コロナという誰もが経験したことのない
混乱を経験した私たちが、今だから感じあえる
感覚をさわやかにユーモラスに
書かれています。
投稿元:
レビューを見る
『獣の夜』が一番好き。二番目が『あした天気に』かな。全部のお話が前向きエンドなのが良い。
『雨の中で踊る』
【あらすじ】
人生のモヤモヤを抱えた主人公が幕張の海で不思議な男性に出逢う話。
【感想】
森絵都さんの作品の中でおじさんが主人公のお話を初めて読んだかも。「人生とは、嵐が通り過ぎるのを待つことじゃない。雨の中で踊る。それが人生だ」って素敵な言葉。
『Dahlia』
5ページの超短編。世界観に入りきれずに終わってしまった。
『太陽』
【あらすじ】
謎の歯痛に悩む加原さんが受診した歯医者さんは歯科医でありながら何処か占い師チックな人だった。歯痛が心の痛みから来ている(代替ペイン)ことを指摘された加原さんは、自分のストレスの源を探すことになる。
【感想】
1話目で出てきたKさん=風間先生?って勘繰ってしまったけど違ったみたいだ。この短編集はそれぞれが独立してる。
代替ペインっていうのは興味深かった。身体に異変が出るまで心の痛みに気づかないっていうのは現実によくありそうな話。日々忙しくしてると忘れがちになるけど、もう少し自分の心の声に耳を傾ける時間を持ってもいいかもしれないと思った。
『獣の夜』
【あらすじ】
大学時代のサークル仲間である美弥のサプライズ誕生日パーティーをすることになり、彼女を会場に連れてくる役を急遽頼まれた紗弓。紗弓が懸命に会場へ誘導しようとするものの、美弥が急に「お肉が食べたい」と言い出し、どんどん予想外の方向に…
【感想】
この本の中で一番好きな話。ジビエフェスタ。お肉の吸引力が凄すぎる!一心不乱にお肉を食べる2人の描写を読んで、すごく爽快感があって良かった。あと、ありのままを認め合える友人っていいなって思った。
『スワン』
【あらすじ】
恋人同士の小枝ちゃんとハタくんが、スワンボートに乗って、沼に潜む精霊に心の澱みを取り払ってもらう話。
【感想】
ハタくんっていう男の子の描写や小枝ちゃんの語り口のひとつひとつが、子供の頃によく読んでた森絵都作品と似たテイストで懐かしくなった。このお話は「ラン」の番外編らしい。
『ポコ』3ページの超短編。飼い犬の話。
『あした天気に』
【あらすじ】
冴えない日常を送る一平に、てるてる坊主が話しかけてきて…?!というファンタジー。
【感想】
これも懐かしいテイストのファンタジー小説(カラフルを思い出した)。そういえば朝起きるのが楽しみだったのっていつ頃までだったかな…?毎日低めのテンションで目覚めるのが日常になってたから、そんなこと考えもしなかったな。なんだかノスタルジーな気持ちになった。
投稿元:
レビューを見る
朝起きてから夜寝るまで、同じ時間が繰り返される毎日。
目が覚めたときに思う、「あぁ、また今日が始まる」
夜寝るときに思う、「あぁ、また今日が終わる」
昨日と同じ今日。今日と同じ明日。そして明日はきっと昨日と同じ。
そんな日常の、同じ時間の繰り返しがある日少し変化する。いや、変化するんじゃない、変化させるのは、多分、自分自身。
7人が変える、7つの日常。
何も変わらないと諦めて足踏みしているこの足を、少し前に出すだけで変えることのできる明日。
誰かが何かがその一歩に力をくれるのなら、流されるように乗ってみるのもいいよね、とそんな気になる物語たち。キャラメルとクッピーラムネに背中を押されるのもいいんじゃない?
投稿元:
レビューを見る
気軽に読める短編集。
かなり短くて、話の背景がよくわからないものもあった。
軽く読めて、ちょっとだけ心が軽くなるようなお話が多かった。
ファンタジーっぽいお話より現実的なお話が好きなので、表題作の「獣の夜」と「雨の中で踊る」が好き。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。久しぶりのヒット〜盛大なオチがあるわけでもないけど、それぞれの短編でそれぞれの人生に引き込まれた。
わたしが好きだったのは「獣の夜」
わたしにもありそうな人生。二股で初めて落ち着く情緒。くだらない男よりも気の置けない女友達と飲み明かしたい夜。体裁よりも違和感を優先できる女。背景に潜む獣が醸し出す開放感。なんか全てが気持ちよかったな。
てるてる坊主が題材の「あした天気に」も好きだった。天気1つで人の人生は変わる。ハッピーエンドなような、自分の明日は自分にしか変えられないっていう当たり前だけどなんだかんだ色んなものを理由にしてしまう自分の弱さとか、メッセージ性をそこまで持たせずに投げかけてるのがよかったな。逆に響いた。
投稿元:
レビューを見る
Amazonの紹介より
原因不明の歯痛に悩む私が訪れた不思議な歯医者(『太陽』)。女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……(『獣の夜』)。短編の名手である著者が、日常がぐらりと揺らぐ瞬間を、ときにつややかにときにユーモラスにつづった傑作短編集。
どこか不思議で、どこか爽快な気持ちにさせてくれる7つの短編集で面白かったです。
個人的に好きだったのは、てるてる坊主がメインの「あした天気に」という作品です。雨を晴にさせるという魔法が3つまで使用可能ということで、主人公が何の場面で使用するのが読みどころです。別作品「カラフル」に似たような空気感で、切なさのあるファンタジーでしたが、自分自身と向き合い、前へ進もうとする姿に自分も何だか頑張れそうと思いました。
他にも表題の「獣の夜」も面白かったです。新婦となる友人にあっと驚かせようと、ひょんなことから時間稼ぎのため、サプライズパーティーの前に友人と遊ぶのですが・・・。
軽快でコメディー要素のある作品ながらも、段々と暗雲が立ち込める展開なのに、読者としては面白さ抜群でした。
ユーモラスな要素もありつつ、ヒューマンドラマとしても楽しめました。心の中に潜む悩みや葛藤を、シリアスに描くのではなく、ポップといいましょうか、森さんならではのマイルドさも相まって、気軽な気持ちで読めました。
長編作品だけでなく、短編ならではのお手軽さや少ない量による起承転結も魅力的で、段々と愛着が湧いてきた作品になりました。
投稿元:
レビューを見る
感想
月曜から日曜まで。なにも変わらないようで少し違う。もしかしたら今日の自分は昨日とは別人かも。それでも違和感なく生きていく。それが人間。
投稿元:
レビューを見る
長いこと続いた人生の夜。それはコロナだったり、家庭環境だったり、さまざまなきっかけを持っている。
長い夜の時間を諦めて、それでも生きてきた主人公たちは、不思議なきっかけで夜の時間から解放される。海にいた自称詩人であったり、スワンボートであったり、きっかけは思いがけないものばかり。
私は「あした天気に」がよかった。
お願い事で、変わった周りと変わらなかった自分。長く続いた夜は、もしかしたら自分の心の持ちようで終わらせることができるのかもしれない。
たくましく生きていきたいと思った。